新着アルバム
- UNIVERSE CALLS/PARALYDIUM
- FAUST - ACT I PRELUDE TO DARKNESS/STRANGER VISION
- THE WARRIOR CELT/BELLFAST
- WINTER STORM/ENSIFERUM
- ELIMINATED/SABER TIGER
- SERVITUDE/THE BLACK DAHLIA MURDER
- ENDLESS/DGM
11/17
UNIVERSE CALLS/PARALYDIUM |
ユニヴァース・コールズ/パラリディウム |
RUBICON MUSIC RBNCD-1408 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?スウェーデン出身のダイナスティの元メンバーのジョン・バーグが現ダイナスティのメンバーらと結成したバンドの二枚目のアルバムです。スペーシーな導入から壮大に展開していくドラマティックなイントロダクションで幕を開けるアルバムは、タイトなリフと湿ったメロディがシリアスに迫るテクニカルなミッドテンポの2から、パワフルなヴォーカルが歌い上げていくプログメタルを作り出していくと、シンフォニックな演出とテクニカルなプレイが緩急大きく展開するミッドテンポの3、シンフォニックなイントロからソリッドなリフと繊細なメロディで進む展開の大きいエモーショナルなミッドテンポの4、スリリングなリフで突き進むアグレッシヴでタイトなアップテンポの5、アコースティックギターに導かれるインストナンバーの6から、タイトなビートがテクニカルに展開するミッドテンポの7、ボーナストラックには5のアコースティックバージョンが収録されています。 実力者が揃っているだけにサウンドの安定感は折り紙付きのアルバムは、テクニカルだったりシンフォニックだったりしながらプログレッシヴメタルしており、北欧らしい抒情性を孕んだメロディが満載の楽曲が揃えられています。長尺の曲も揃えて曲展開の妙を見せており、作曲能力の高さも窺わせます。個性的なサウンドかと言われるとちょっと微妙ですが、質の高い楽曲を楽しめる一枚でした。 |
同系統アルバム LIFE/DGM INNERVOID/ELDRITCH THE GATES OF THE UNDERWORLD/NOVERIA |
FAUST - ACT I PRELUDE TO DARKNESS/STRANGER VISION |
ファウスト・アクトT:プレリュード・トゥ・ダークネス/ストレンジャー・ヴィジョン |
KING RECORDS KICP-4079 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?イタリア出身のバンドの三枚目のアルバムです。スリリングでシンフォニックなイントロダクションに導かれるアルバムは、タイトなリフで突っ走るダイナミックでアグレッシヴなスピードナンバーの2から、ワイルドなヴォーカルが吼えるサウンドが展開されていくと、ジェイムズ・ラブリエが参加した3はソリッドなリフがテクニカルに繰り出されるエモーショナルなミッドテンポのナンバー、躍動するリフとキャッチーなメロディが交錯するダイナミックなアップテンポの4、女性ヴォーカルが参加する5はデュエットによるダイナミックな展開が印象的なミッドテンポのナンバー、センチメンタルなメロディを紡ぐインストナンバーの6から、抒情メロディとタイトなリフで進むコーラスも厚いエモーショナルなミッドテンポの7へ。緊張感高まるリフで突き進む圧の強いアグレッシヴなアップテンポの8、ストリングスが緊迫感を高めていくインストナンバーの9からムードを維持しつつダイナミックに突き進んでいくシリアスなアップテンポの10へ。スリリングなリフで突っ走るキャッチーなファストチューンの11、シンフォニックなアウトロの12、ボーナストラックには10のオーケストラバージョンが収録されています。 プログメタルと言うよりは、テクニカルなパワーメタルの方がしっくりくるサウンドが展開されるアルバムは、ヴォーカルの声質もあって、ヴィクター・スモールスキがいた頃のレイジを彷彿とさせたりするものになっています。ジェイムズ・ラブリエにゲスト参加してもらうあたりは、プログメタルをやろうとする意志が感じられますが、そこまで繊細な展開は無かったりするので、剛腕だなあって印象の方が残ります。イタリアらしい少し捻った展開のパワフルなヘヴィメタルが味わえる一枚です。 |
同系統アルバム AFTERLIFELINES/RAGE BLOODLINES/PYRAMAZE ELIMINATED/SABER TIGER |
THE WARRIOR CELT/BELLFAST |
ザ・ウォリアー・ケルト/ベルファスト |
KING RECORDS KICS-4175 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?国産フォークメタルバンドの三枚目のアルバムです。リズム隊とヴァイオリンが交代しています。哀愁帯びたイントロを経て、躍動感の強いメロディで進むアップテンポの2から、ブルース・ディッキンソン風のヴォーカルが歌い上げていくフォーキーなサウンドを展開していくと、ライオットを彷彿とさせる80年代風のムードを持ったブルージーなミッドテンポの3、抒情的なイントロからメロディを紡いでいくエモーショナルでドラマティックなミッドテンポの4、フォーキーなメロディで突っ走る高揚感高まるスピードナンバーの5、繊細なヴァイオリンの響きに導かれるパワーバラードナンバーの6、アイアン・メイデンとフォークメタルを掛け合わせたみたいなミッドテンポの7、フォーキーなメロディが躍動するミッドテンポの8、抒情メロディとエピックなムードが交錯するミッドテンポの9、抒情メロディが情感豊かに歌い上げられていくダイナミックな展開のドラマティックな10が収録されています。 アイアン・メイデン由来の正統派メタルとフォークメタルを融合させていくスタイルのアルバムは、今作でも継承されていますが、バラエティのある楽曲を揃えて作風を広げています。ヴァイオリンとフルートが常駐するというバンド形態を活かしつつ、フラッシーなギターソロを披露していくヘヴィメタルの醍醐味を味合わせる様は、年季の入ったメタラーには刺さりそうです。次回作はもうちょっと早く出るといいなって一枚でした。 |
同系統アルバム RANKARUMPU/KORPIKLAANI READER OF THE RUNES - RAPTURE/ELVENKING MEAN STREETS/RIOT |
WINTER STORM/ENSIFERUM |
ウィンター・ストーム/エンシフェルム |
MARQUEE MICP-11890 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?フィンランド出身のバンドの9枚目のアルバムです。哀愁帯びた壮大なイントロダクションで開幕するアルバムは、フォーキーなムードを孕む勇ましいスピードナンバーの2から、グロウルとクリーンヴォーカルに熱いコーラスが絡み合うダイナミックなサウンドを展開すると、物悲しいイントロから抒情リフで進む情念高まるソリッドなミッドテンポの3、抒情メロディで突っ走る勇壮なクワイアもテンション上がるファストチューンの4、女性ヴォーカルが参加するエモーショナルでリリカルなミッドテンポの5、ミステリアスなインタールードの6を経て、抒情リフで進むダイナミックなミッドテンポの7、メランコリックなイントロから重厚に迫るヘヴィパートから加速していく展開の大きい劇的エピックナンバーの8、抒情メロディが広がるインタールードの9から、一気に加速していく勇ましいハイテンションのスピードナンバーの10が収録されています。 すっかりフォークメタルと言うよりもエピックメタルと言う方がしっくりくるようになったアルバムは、パワーのあるハイトーンヴォーカルの影響もあってパワーメタリックに展開するパートも増え、ドラマティックな世界観を表現していきます。大作の構成力もさらに磨きがかかりバンドの充実度を感じさせます。初期のスタイルからの変化を継続する意欲的な一枚です。 |
同系統アルバム RANKARUMPU/KORPIKLAANI ARMAGEDDON/EQUILIBRIUM HEPHAESTUS/HEIMDALL |
10/27
ELIMINATED/SABER TIGER |
エリミネイテッド/サーベル・タイガー |
WALKURE RECORDS WLKR-0096 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?北海道発メタルバンドの13枚目くらいなアルバムです。不穏な空気を孕んだイントロからダークなリフと荒々しいハスキーヴォーカルがエモーショナルに歌い上げていくタイトでダイナミックなミッドテンポの1から、ヴィシャス・ルーマーズあたりを彷彿とさせるアメリカンパワーメタル風味のソリッドなアップテンポの2、タイトなリフとエモーショナルなメロディが交錯する感情に訴えかけるミッドテンポの3、テクニカルなイントロから情感強いヴォーカルとダークなリフが融合していく焦燥感と情緒高まるミッドテンポの4、抒情メロディが染みるエモーショナルでタイトなミッドテンポの5、ベースが響くイントロからダークに迫る6はグルーヴィなリフと激情のヴォーカルが交錯するヘヴィナンバー。テクニカルな展開を絡めたパワーメタリックでドラマティックなアップテンポの7、タイトなリフで押し込んでいくエモーショナルなミッドテンポの8、スリリングなイントロから一気に突っ走るファストチューンの9、ダークなリフが躍動するタイトなアップテンポの10、テクニカルなリフが加速していくダイナミックなスピードナンバーの11が収録されています。 ハスキーヴォイスとタイトなプレイで構築していくスタイルは継続されていますが、今作はヴォーカルが前面に押し出されており、ほぼ日本語詞の歌唱と相まって情念強いメロディが強力に提示されていきます。もちろんフラッシーなプレイを聴かせるギターの存在感も要所で発揮されており、テクニカルな展開もあって硬質なヘヴィメタルを作り出していきます。伝統と革新に日本と世界を交錯させていく独自のサウンドが展開される圧の強い一枚でした。 |
同系統アルバム TENKA-MUSOU/VOLCANO MECHANICS OF PREDACITY/LORDS OF BLACK STAND UNITED/FIREWIND |
SERVITUDE/THE BLACK DAHLIA MURDER |
サーヴァチュード/ザ・ブラック・ダリア・マーダー |
MARQUEE MICP-11860 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?米国産メロディックデスメタルバンドの10枚目のアルバムです。ヴォーカリストの逝去により、ギタリストがヴォーカルに転向、新たにギタリストが加入して制作されています。静かなイントロから破壊力のあるリフで突き進む突進ナンバーの1から、グロウルとメロディが交錯するサウンドが展開されていくと、焦燥感高まるリフで突っ走るダイナミックな2、ブルータルなリフで圧倒していく突撃ナンバーの3、クランチーでタイトなリフが迫る緊迫感高まるアップテンポの4、アコースティックギターによるインストナンバーの5を経て、凶暴なリフが襲い掛かるダイナミックでメロディックな突進ナンバーの6、一気呵成に突き進むブルータルなパートからテクニカルでメロディックなパートへの転換も鮮やかな突撃ナンバーの7、抒情メロディが炸裂するテクニカルなミッドテンポの8、ダイナミックに突き進むテクニカルなメロデスナンバーの9、ダークなムードが高まるタイトな突進パートからメランコリックなパートへと移り変わる展開の大きい10が収録されています。 ヴォーカリスト交代の影響は感じられるものの、クオリティの低下は見られず、これまでの路線を継承するサウンドが展開されるアルバムは、メロディアスな側面が多少強くなっており、バンドのメンタル面での影響が窺えるものとなっています。バンドの状況は大きく変わったものの、歩みを止めない姿勢をアピールする一枚です。 |
同系統アルバム NECROPHONY/EXMORTUS WEAPONS OF SPIRITUAL CARNAGE/IRONMASTER VAST REACHES UNCLAIMED/MAJESTIES |
ENDLESS/DGM |
エンドレス/DGM |
MARQUEE MICP-11909 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?イタリア出身のバンドの12枚目のアルバムです。オリジナルのストーリーを基にしたコンセプトアルバムとなっています。アコースティックギターに乗せてヴォーカルが歌い上げる導入からポンプロックとドリーム・シアターを掛け合わせたみたいなフルートも飛び出す長尺のプログレナンバーに展開する1から、スペーシーなイントロからキャッチーなメロディが広がっていく飛翔感のあるミッドテンポの2、ミステリアスなイントロからスリリングに展開していくプログレッシヴな3、柔らかいメロディで進む広がりのあるポップなミッドテンポの4、キャッチーなリフで駆け抜けるテクニカルなインストパートも印象的なアップテンポの5、ポップ感高まるメロディで駆けるドライヴするアップテンポの6、ピアノに導かれるメランコリックでキャッチーなミッドテンポの7、リリカルなメロディが広がるヴォーカルパートから壮大に展開していく大作ナンバーの8、ボーナストラックの9には7のアコースティックバージョンが収録されています。 二枚組にする予定だった前作の時点でほぼ楽曲が揃っていたということで、同じスタイルにはしないという意志の元、ヘヴィネスが後退してキャッチーさが際立つ仕上がりになったアルバムは、70年代プログレ風味も強化しつつ彼ららしいサウンドになっています。壮大なエンディングを迎えるアルバムになっているだけに、前作から続けて聴くのが正しいような気がしないでもないですが、これまでにあまり聴かれなかった要素も加えて意欲的な内容に仕上げられており高いクオリティを維持している一枚です。 |
同系統アルバム SPECTRA/THE WRING THE GATES OF THE UNDERWORLD/NOVERIA FAUNA/HAKEN |