新着アルバム
- WRATH AND RUIN/WARBRINGER
- RESURRECTION/BLACK & DAMNED
- VIOLENCE PREVAILS/CHEMICIDE
- THIS CONSEQUENCE/KILLSWITCH ENGAGE
- YESTERWYNDE/NIGHTWISH
- BIRTH OF MALICE/DESTRUCTION
- PARASOMNIA/DREAM THEATER
- CHAMPION/TURBOKILL
3/23
WRATH AND RUIN/WARBRINGER |
ラス・アンド・ルーイン/ウォーブリンガー |
WARD RECORDS GQCS-91577 [☆☆☆☆☆] >>>>>BUY...?![]() 不穏な空気が垂れ込める重厚なイントロからソリッドなギターリフを詰め込んでいくスラッシーなパートを経てダイナミズム高まるエモーショナルなインストパートへと至るコントラストも強いアグレッシヴな1から、グロウル気味のヴォーカルが叫ぶアルバムは、激しいリフが荒れ狂うダイナミックな突撃ナンバーの2、タイトなリフが迫り圧が高まるミッドテンポのパートから加速するソロパートへと流れ込む3、衝動性も強く激しく突き進んでいくブルータルな突撃パートからダイナミックに展開する4、衝動性と情動が交錯するエモーショナルなミッドテンポの5、ハイテンションで突っ走る展開も大きい怒涛のファストチューンの6、ミステリアスなイントロからブラックメタル的なムードで展開していくドラマティックでダイナミックな7、物悲しいイントロからの8は緩急の強い展開で圧倒していくドラマ性の強いナンバーに仕上げられています。 楽曲の構成は更に手の込んだものになっており、エクストリームなサウンドと緩急の強い展開によってヘヴィメタル的な醍醐味も高まっています。ブラックメタルに近いムードもあって凶暴性と抒情性が交錯して情感強い楽曲を作り出していきます。スラッシュメタルの枠を超えて独自性を高めていく完成度の高い一枚です。 |
同系統アルバム SERVITUDE/THE BLACK DAHLIA MURDER BANISHED BY SIN/DEICIDE SANATORIUM/4BANNED |
RESURRECTION/BLACK & DAMNED |
レザレクション/ブラック&ダムド |
WARD RECORDS GQCS-91581 [☆☆☆] >>>>>BUY...?![]() ワイルドなヴォーカルが湿ったメロディを歌い上げていくミッドテンポの1から、メロディを中心としたオーセンティックなヘヴィメタルを作り出していくアルバムは、ソリッドなリフを繰り出して熱を高めていくアップ〜ミッドテンポの2、重厚さも哀愁も孕むエモーショナルなミッドテンポの3、タイトなリフと粘りのあるヴォーカルが交錯するミッドテンポの4、マーチ風のイントロから抒情メロディが広がっていくエモーショナルなミッドテンポの5、情感豊かに迫る重厚なミッドテンポの6、タイトなリフで進む不穏なムードのアップ〜ミッドテンポの7、ミステリアスなムードが高まるイントロからの8はエピックな雰囲気も残るミッドテンポのナンバー、ドライヴするリフで進む壮大なアップ〜ミッドテンポの9、抒情メロディで進むエモーショナルでドラマティックなミッドテンポの10が収録されています。 キャリアのあるメンバーが揃っていることもあって、安定感と安心感のあるサウンドを作り出していくアルバムは、初期のジャーマンメタルを踏襲する伝統的なスタイルになっています。すごく盛り上がったり、テンションが上がったりしない、スピードナンバー皆無のいぶし銀サウンドは年季の入ったメタラーにはそれなりに刺さりそうですが、2025年作と言う事を踏まえると全然売れそうな気がしない(´Д`;)メイデンとかプリーストのバリエーションが欲しいなって時には重宝しそうな一枚でした。 |
同系統アルバム INVINCIBLE/DEMON MECHANICS OF PREDACITY/LORDS OF BLACK THE COSMIC RACE/SCANNER |
VIOLENCE PREVAILS/CHEMICIDE |
ヴァイオレンス・プリヴェイルズ/ケミサイド |
WARD RECORDS GQCS-91563 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?![]() 威圧感の強いイントロから凶暴なリフで突撃する1から吐き捨てヴォーカルが吼えるスラッシーなサウンドが展開されるアルバムは、テクニカルなリフで加減速しながら突き進んでいく荒々しい突進ナンバーの2、SEを絡めたマーチ風の不穏なイントロからソリッドなリフで押し込む圧の強いミッドテンポのパートから一転加速していく3、不穏なリフが緊張感を高めていくグルーヴィなミッドテンポの4、スレイヤー風味のインストパートが盛り込まれた一心不乱に突撃していく暴走ナンバーの5、ダークなイントロからの6は衝動性の強まるヴォーカルとヘヴィリフが交錯するミッドテンポのナンバー、凶悪に突っ走る怒涛の突撃ナンバーの7、メランコリックなメロディを紡いでいく長めのイントロから分厚いリフを繰り出していくタイトな突撃ナンバーの8、ハードコアパンクバンド、ロス・クルードスのカバーの9、ボーナストラックには、メタリカの最新作からのカバーとディスチャージのカバーの2曲が収録されています。 80年代感のあるスラッシュメタルを作り出していくアルバムは5枚目ということもあり、安定感のある楽曲と強いパフォーマンスが重なり合って、破天荒さがアピールされるスタイルを貫いていきます。テンションの高さがアルバムを通して維持される、全盛期のスラッシュメタルが楽しめる一枚でした。 |
同系統アルバム BIRTH OF MALICE/DESTRUCTION FROM HELL I RISE/KERRY KING AFTERMATH/ANGELUS APATRIDA |
THIS CONSEQUENCE/KILLSWITCH ENGAGE |
ディス・コンシクェンス/キルスウィッチ・エンゲイジ |
VICTOR VICP-65629 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?![]() タイトなビートと切れのあるリフで突き進む緩急の強い1から、グロウルとクリーンヴォーカルのコントラストも強く進んでいくアルバムは、アグレッシヴに突き進むスラッシーなパートからエモーショナルなコーラスへと雪崩れ込む突進ナンバーの2、抒情メロディのイントロからブルータルに突き進みキャッチーなコーラスへと至るダイナミックな3、凶暴に突進する攻撃的なパートからエモーショナルに展開する4、クリーンヴォーカルが主導するエモーショナルでソリッドなミッドテンポの5、クランチーなリフで進むスラッシュ感のあるアグレッシヴな6、不穏なリフとエモーショナルなヴォーカルが交錯するタイトな7、激しいビートで突っ切る突進力と緩急の強いアグレッシヴでダークな8、グルーヴィなリフで進むヘヴィな9、弾むビートで突き進むタイトでアグレッシヴな10が収録されています。 ベテランバンドの地力を見せつけるアルバムは、メタルコアかくあるべし、という姿勢を明らかにしており、創始者の一角としての凄みを表していきます。スタイル的には袋小路に入っていそうな純正メタルコアですが、クオリティの高い楽曲を揃えてその魅力をアピールしており、攻撃性と抒情性を高い次元で一体化させていきます。バンドの実力的には、もうちょっとやれそうな感がありますが、完成度の高さを見せつける一枚でした。 |
同系統アルバム THE WRETCHED;THE RUINOUS/UNEARTH INHUMAN SPIRITS/DARKANE ÖVERGIVENHETEN/SOILWORK |
YESTERWYNDE/NIGHTWISH |
イェスターウィンド/ナイトウィッシュ |
WARD RECORDS GQCS-91482 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?![]() 繊細なメロディが広がっていく優しいファンタジックな1で幕を開けるアルバムは、オペラティックに展開する豪華な劇的ナンバーの2は郷愁もたらすメロディで終わる大作になっています。シアトリカルなムードで進むミステリアスなミッドテンポの3、キャッチーなメロディで進むコーラス隊も印象に残るファンタジックでコケティッシュなミッドテンポの4、壮大なイントロから神秘的に展開する劇的大作ナンバーの5、男女ヴォーカルで繊細に迫るリリカルな6、静かな導入部からドラマティックに展開するスケール感と起伏の大きい7、抒情メロディで進むエモーショナルで壮大なミッドテンポの8、ピアノの物悲しい調べに導かれる9は起伏の大きい展開を見せるシネマティックな劇的ナンバー、男女ヴォーカルによるファンタジックな優しいパートから壮大に展開する10、神秘的なムードで迫るスリリングな展開のミッドテンポの11、ピアノと共に繊細なメロディを紡ぐエモーショナルな劇的ナンバーの12が収録されています。 複雑さが前面に出ていた前作から、キャッチーで聴きやすい仕上がりになったアルバムは、シンフォニックメタルとしての完成度の高さを見せつけています。初期のような即効性の高い楽曲は減っていますが、敷居の下がった万人向けのサウンドを作り出しており、構成力の高さと耽美性を極めています。様々な仕掛けを施した奥の深いサウンドが味わえる一枚です。 |
同系統アルバム THE GREAT DIVIDE/BEYOND GOD PAIN THERAPY/CONSPIRACY OF BLACKNESS ALCHEMISTS/DEGREES OF TRUTH |
3/16
BIRTH OF MALICE/DESTRUCTION |
バース・オヴ・マリス/デストラクション |
MARQUEE MICP-11941 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?![]() アコースティックギターによるミステリアスなイントロの1から、アグレッシヴなリフを叩きつけていく攻撃的でダイナミックなスラッシュナンバーの2で、ハイテンションに突っ走っていくアルバムは、キレのあるリフで突き進むドライヴ感の強いアップテンポの3、唸りを上げるギターリフで突っ走るスリリングなスピードナンバーの4、圧の強いソリッドなリフで進む威圧感高まるミッドテンポの5、緊張感あるリフが躍動する勢いの強いスラッシュナンバーの6、グルーヴィなリフが迫るダークなヘヴィナンバーの7、タイトなリフが叩きつけられていく密度の高いミッドテンポの8、グルーヴィでイーヴィルでウェットなヘヴィナンバーの9、細かいリフを重ねていく衝動性の強いミッドテンポの10、ギャロップするビートにタイトなリフを乗せたアグレッシヴなスピードナンバーの11、12はアクセプトのカバーが収録されています。 もう60近いのにマイク・シュミーアは元気だなあ'`,、(´∀`) '`,、みたいなテンション高く駆け抜けていくアルバムは、思い出したようなアクセプトのカバーとか、ジャーマンスラッシュらしさ満点のファンの期待に応えるものとなっています。今後のバンドのアンセムになりそうな2などのキャッチーさとアグレッションを盛り込んだ楽曲を揃えており、こういうのでいいんだよ、って感じの一枚です。 |
同系統アルバム THE HORROR AND THE METAL/F.K.Ü. TENKA-MUSOU/VOLCANO THE LAST OF A DYING BREED/UNDER THE OAK |
PARASOMNIA/DREAM THEATER |
パラソムニア/ドリーム・シアター |
SONY MUSIC SICP-31750 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?![]() 多彩なメロディと展開で情感を高めていくインストゥルメンタルナンバーの1から、テクニカルなプレイと構成力を見せつけていくアルバムは、ダークなイントロから激しく展開していくエモーショナルでソリッドなミッドテンポの2、緊張感高まるイントロからの3はプログレッシヴに展開していくドラマティックでダークなナンバー、静かなイントロからヘヴィリフを繰り出す4は10分超えのミステリアスでダークなミッドテンポのナンバー、不穏なムードが高まるイントロからの5はメタリカ風味のタイトなリフで進むダイナミックでメタリックなナンバー、静かなインストナンバーの6から、抒情メロディが広がる優しいパートからエモーショナルに進むミッドテンポの7、20分近くに及ぶ8はミステリアスでダークなイントロから多彩な展開を見せていくアルバムを象徴する大作に仕上げられています。 アルバムのテーマが睡眠障害ということで、ダークでシアトリカルな雰囲気が高まっているサウンドは、バンドイメージに忠実なものとなっており、マイク・ポートノイ在籍時の空気感を取り戻しています。正直ポートノイ復帰はビジネス面の理由が大きそうですが、初期に拘るファンには彼のドラミングが刺さるんじゃないかと思われます。サウンドのスタイルは前作から大きくは異なっていないため、最近のファンも古参のファンも満足できる一枚です。 |
同系統アルバム THE EMPYREAN EQUATION OF THE LONG LOST THINGS/VANDEN PLAS INNERVOID/ELDRITCH UNIVERSE CALLS/PARALYDIUM |
CHAMPION/TURBOKILL |
チャンピオン/ターボキル |
WARD RECORDS GQCS-91561 [☆☆☆] >>>>>BUY...?![]() 物悲しくも勇壮なムードが高まるイントロダクションから、煽情的なメロディで進むタイトなアップテンポの2へと至るアルバムは、ハイトーンヴォーカルが歌い上げていくメロディックメタルを生み出していくと、キャッチーな抒情メロディで駆け抜けるアップテンポのロッキンな3、タイトなリフで進む抒情性強まる80年代的なミッドテンポの4、ソリッドなリフで突き進むタイトでキャッチーなファストチューンの5、ハロウィン風のウェットでキャッチーなミッドテンポの6、ミステリアスなイントロから躍動感の強いリフとキャッチーなコーラスが印象的なアップテンポの7、哀愁メロディを歌い上げていくエモーショナルなミッドテンポの8、湿ったメロディで進むメタルアンセムなアップテンポの9、ザクザクしたリフが勇壮さを演出するエピックなアップテンポの10、パワーバラードの11、ソリッドなリフで進むミッドテンポパートから加速する展開の大きいダイナミックな12が収録されています。 先達バンドの影響が色濃く残るサウンドは、80年代風だったりするキャッチーなメロディックメタルを追求していきますが、このバンドならではのオリジナリティは薄い感じです。パフォーマンスはそれなりに安定していますし、プロダクションもまあ普通なので、聴いた印象は悪くもないですが、ジャーマンメタルの新世代を背負うにはちょっと力量不足かなって感じです。期待しないで次回作を待ちたい一枚でした。 |
同系統アルバム RETURN OF THE HERALDS/KRILLOAN THE FINAL ELEMENT/VEONITY THE SKIES ABOVE ETERNITY/FELLOWSHIP |