新着アルバム

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NON STOP RUTHLESS CRUSHING/SKULLDOZER

ノン・ストップ・ルースレス・クラッシング/スカルドーザー

WORMHOLEDEATH JAPAN BITX-1355 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 米国産デスメタルバンドの2023年に発表されたファーストアルバムです。前身バンドを経て現在のバンド構成になったのは2020年。

 のたうつヘヴィリフとグロウルが迫る圧の強いミッドテンポのパートから加速するダイナミックな1から、オールドスタイルのデスメタルを作り出していくアルバムは、威嚇的なヘヴィリフで押し込んでいくタイトなミッドテンポの2、重量感たっぷりのリフが圧殺していくヘヴィパートから一気に突進していく緩急の強い3、硬質なリフを叩きつけていくブルータルでアグレッシヴなミッドテンポの4、唸りを上げる凶暴なリフで突撃する緩急の効いたブルータルな5、ダークなリフがグルーヴィに押し寄せる呪詛めいたミッドテンポの6、タイトなリフがヘヴィに詰め込まれる邪悪なムードが高まる7、ヘヴィリフとビートが叩きつけられていく攻撃的なミッドテンポの8、不穏な空気が蔓延するイントロからグルーヴィに進むヘヴィナンバーの9、アグレッシヴに突き進む圧の強いソリッドなミッド〜アップテンポの10が収録されています。

 ヘヴィネスに重心を置いたサウンドが展開されるアルバムは、迫力のあるグロウルとイーヴルな雰囲気が高まる古典的なデスメタルを追求しており、迷いのないスタイルを見せつけていきます。スピード感は弱いので、勢いと言う点では物足りなさもありますが、その分ヘヴィさが有り余るほど詰め込まれているため聴きごたえ充分のサウンドになっています。オールドスクールの純粋なデスメタルを味わえる一枚です。
同系統アルバム
BANISHED BY SIN/DEICIDE
SHADES OF SORROW/CRYPTA
THE UNDERWORLD AWAITS US ALL/NILE

TOE TAGGED AND BODY BAGGED/TRIP TO THE MORGUE

トー・タグド・アンド・ボディ・バッグド/トリップ・トゥ・ザ・モルグ

WORMHOLEDEATH JAPAN BITX-1356 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 2015年に結成された米国産スラッシュメタルバンドの2024年発表のデビューアルバムです。

 吐き捨てヴォーカルとタイトなリフが繰り出されていくミッドテンポのパートからクランチーなリフで突っ走るダイナミックな1から、アコースティックの響きに導かれる2はグルーヴィなリフで進むパートからファストパートへと雪崩れ込む展開の大きいナンバー、ヘヴィリフで圧力を高めつつ起伏をつけていくミッドテンポの3、パンキッシュに突っ走るちょっと頭が悪そうなパートとデスメタルみたいなグルーヴィパートとのコントラストが激しい4、不穏なイントロからの5は緩急付けて突き進むダイナミックなスラッシュナンバー、ガラスが砕けるSEからの6はタイトなリフが叩きつけられて加速していくアグレッシヴなナンバー、ドライヴ感のあるリフでアグレッシヴに進む緩急の激しいファストナンバーの7、ハイテンションで決めるパンキッシュな突撃ナンバーの8が収録されています。

 ざっくり言えばクロスオーヴァー・スラッシュってことになりそうなサウンドが詰め込まれたアルバムは、確かにジャンルとか気にしない無法地帯っぷりを見せながら進んでいきますが、次のアルバムでデスメタルになったりメロコアになったりしそうなバンドの方向性はよく分からない'`,、(´∀`) '`,、不安定なプロダクションも意図的なのかどうかもよく分からない(´・ω・`)そんなこんなで何だかよく分からないけど勢いだけは間違いない一枚でした。
同系統アルバム
THE HORROR AND THE METAL/F.K.Ü.
PROFANE PRAYER/SUICIDAL ANGELS
REMEMBER... YOU MUST DIE/SUICIDE SILENCE

THE SKIES ABOVE ETERNITY/FELLOWSHIP

ザ・スカイズ・アバヴ・エターニティ/フェローシップ

MARQUEE MICP-11913 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 英国産メロディックメタルバンドの二枚目のアルバムです。ベーシストが交代しています。

 キラキライントロから高揚感と解放感高まるメロディが炸裂するアップテンポの1から、繊細なハイトーンヴォーカルが唄うファンタジックワールドが全開のアルバムは、抒情メロディが炸裂するエモーショナルなアップテンポの2、クラシカルなフィーリングを盛り込んだ劇的抒情スピードナンバーの3、煽情性の強いメロディで進むキャッチーなアップテンポの4、ロゼリアLinked Horizonを悪魔融合したみたいな湿ったメロディが炸裂するアップテンポの哀愁ナンバーの5、切ないメロディが炸裂する哀愁スピードナンバーの6、飛翔感あふれるメロディが広がっていくキャッチーなアップテンポの7、クリスマスかな?というメロディが広がるポップなミッドテンポの8、ファンタジックなアウトロの9、 ボーナストラックの10は、4のタイトル替えアコースティックバージョンになっています。

 前作から変わらぬスタイルを貫いているアルバムは、キラキラしたメロディが満載のファンタジックワールドを作り出しており、さらに洗練された楽曲を揃えてバンドの世界観を構築しています。若干スピード感を落としてメロディを充実させていくあたりにバンドの今後の方針が見え隠れしますが、さらに普遍性を増していくサウンドへと完成度を高めていく姿勢が窺えます。今後の更なる成長にも期待したい一枚でした。
同系統アルバム
SILVER ROMANCE/FREEDOM CALL
EXPEDITION ONE/METALITE
AT THE HEART OF WINTERVALE/TWILIGHT FORCE

SOMEWHERE FAR BEYOND - REVISITED/BLIND GUARDIAN [IMPORT]

サムホェア・ファー・ビヨンド-リビジテッド/ブラインド・ガーディアン

NUCLEAR BLAST NBR7208-3 [EXTRA] >>>>>BUY...?

 ドイツ出身のバンドが1992年に発表したアルバムを現在のメンバーで再レコーディングしたアルバムです。

1.TIME WHAT IS TIME
 そんなに変わってませんが、ハンズィの喉はキツそう。
2.JOURNEY THROUGH THE DARK
 原曲よりも何だか音が低いな…(´・ω・`)
3.BLACK CHAMBER
 ハンズィの唄が上手くなって良くなってます(^^♪
4.THEATRE OF PAIN
 近年の曲の方向性と近いせいか、シンフォニックなアレンジがこなれてゴージャスに。
5.THE QUEST FOR TANELORN
 音の厚みが増して迫力がアップ。
6.ASHES TO ASHES
 オリジナルの切迫感が薄まってしまいました(´・ω・`)
7.THE BARD'S SONG - IN THE FOREST
8.THE BARD'S SONG - THE HOBBIT
 さすがにあまり変わらない気がする。
9.THE PIPER'S CALLING
 同じだよ!'`,、(´∀`) '`,、
10.SOMEWHERE FAR BEYOND
 ハンズィのヴォーカルに余裕ができて、当時のギリギリで生きている感が薄まってしまった!声が出ないギリギリ感は残ったけど!そう言えば、スピードダウンしたパートのジャカジャンってやつリマスターされた時から無くなってるんですよね。

 やっぱり、当時の熱気と空気感とかは薄まっていてオリジナルには及ばないかなあって印象が残ります。あと全体的にギターソロのキレがちょっと落ちたかなって感じです。思い出補正を差し引いても、やっぱりオリジナルかリマスターを聴いた方がよさそうな一枚です。
同系統アルバム
SOMEWHERE FAR BEYOND/BLIND GUARDIAN

A QUEST FOR LIFE/SIRIUS

クエスト・フォー・ライフ/シリウス

WORMHOLEDEATH JAPAN BITX-1346 [☆☆☆] >>>>>BUY...?

 2007年に結成されたギリシャ出身のバンドのデビューアルバムです。

 タイトで緊迫感高まるイントロで始まるアルバムは、ワイルドなヴォーカルが歌い上げるクランチーなリフで進むダイナミックなミッドテンポの1から、オーセンティックなヘヴィメタルを追求していくと、メランコリックなイントロからの2はタイトなリフで進むエピックメタル風味のミッドテンポの抒情ナンバー、哀愁メロディのイントロからソリッドなリフを刻むエモーショナルでタイトなミッドテンポの3、ソリッドなリフとアクティヴなヴォーカルが一体となって進むダイナミックなミッドテンポの4、メランコリックなインストナンバーの5から、ソリッドなリフで突き進む起伏の大きいアップテンポの抒情ナンバーの6、湿ったメロディを重ねていくソリッドなミッドテンポの7、メランコリックなイントロから抒情メロディを紡いでいくエモーショナルなミッドテンポのパートから加速していく展開の大きい8が収録されています。

 ミッドテンポのナンバーを中心に、正統派メタルを実直に作り出していくアルバムは、パフォーマンスも安定しており安心感を持って聴き進めていけますが、バンドの独自性とか特徴とか特筆すべきところがないので、うん普通だな(´・ω・`)バンドとしては年季が入っているので不安定なところはありませんが、面白みも薄いので次に期待って感じの一枚です。
同系統アルバム
STAND UNITED/FIREWIND
MECHANICS OF PREDACITY/LORDS OF BLACK
METAL GODS/DREAM EVIL

DARK HORIZONS/SINNER'S BLOOD

ダーク・ホライズンズ/シナーズ・ブラッド

WARD RECORDS GQCS-91508 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 チリ出身のバンドのセカンドアルバムです。

 ソリッドで緊迫感高まるイントロを経てタイトなリフを繰り出していくソリッドなミッドテンポの1から、エモーショナルなヴォーカルと湿ったメロディが交錯するメロディアスなヘヴィメタルを展開していくアルバムは、煽情的なコーラスに導かれる2はタイトなリフがドライヴする緩急の効いたアップテンポのナンバー、抒情メロディで迫るダイナミックでエモーショナルなミッドテンポの3、情念高まるエモーショナルでドラマティックなミッドテンポの4、ダークでソリッドなリフを繰り出す起伏の大きいエモーショナルなミッドテンポの5、緊迫感強いイントロからダークに進むヘヴィナンバーの6、躍動するリフで突き進むフックの強いアップテンポの7、煽情的なメロディが迫る情念高まるミッドテンポの8、メランコリックなバラードナンバーの9、湿ったメロディで進むドラマティックなアップテンポの10、静と動のダイナミックな展開を見せる劇的抒情ナンバーの11、ボーナストラックの12は繊細なメロディを紡ぐバラードナンバーが収録されています。

 パワフルなヴォーカルとモダンさも感じるソリッドなサウンドが融合してパワフルなメロディックメタルを作り出していくアルバムは、メンバーの実力をさらに発揮して説得力の強い仕上がりを見せています。順当にその真価を発揮していく一枚でした。
同系統アルバム
ASH OF ETERNAL FLAME/INNERWISH
MECHANICS OF PREDACITY/LORDS OF BLACK
FAUST - ACT I PRELUDE TO DARKNESS/STRANGER VISION

VERMILLION/SIMONE SIMONS

ヴァーミリオン/シモーネ・シモンズ

WARD RECORDS GQCS-91480 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 オランダ出身のエピカのヴォーカリスト、シモーネ・シモンズが同郷のアルイエン・アンソニー・ルカッセンとタッグを組んだソロアルバムです。

 エスニックなムードのメロディが響くイントロから優雅なヴォーカルが歌い上げていくミステリアスでドラマティックなミッドテンポの1から、メランコリックなメロディが広がる繊細で情感豊かなミッドテンポの2、ソリッドなイントロからシリアスに進むミッドテンポの3ではアーチ・エネミーのアリッサ・ホワイト=グラズがグロウルを披露しています。センチメンタルなメロディで進むオペラティックな歌唱が印象に残るエモーショナルで繊細なナンバーの4、ソリッドなリフで進むモダンでオペラティックなミッドテンポの5、スペーシーなイントロからドラマティックに展開するエピックナンバーの6、エピカでも一緒に活動するマルク・ヤンセンがグロウルで参加する7はモダンなヘヴィロックナンバー、メランコリックでダークな雰囲気が高まるタイトでヘヴィなミッドテンポの8、グロウルとコーラスに導かれるグルーヴィなヘヴィナンバーの9、メランコリックで静かなナンバーの10が収録されています。

 その実力を遺憾なく発揮したシモーネ・シモンズのパフォーマンスはさておき、大分エイリオンなサウンドが展開されていくアルバムは、エピカよりもバラエティのある楽曲を揃えています。ソロアルバムならもう少し好き勝手にやっていいのに、って感じもありますが、ファンの期待を裏切らないサウンドにまとめ上げており、音楽への誠実な姿勢をうかがい知ることができます。次のソロアルバムがあるなら、聴き手の予想を裏切るカバー曲とかジャンル無視の楽曲満載の自由度が高い方がいいんじゃないかなって一枚でした。
同系統アルバム
XI/ELEGY OF MADNESS
CIRCLE OF LIFE/LIV MOON
DARK WATERS/DELAIN

1/27

IN THE VANISHING ECHOES OF GOODBYE/LABŸRINTH

イン・ザ・ヴァニシング・エコーズ・オヴ・グッバイ/ラビリンス

MARQUEE MICP-11922 [☆☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 イタリア出身のバンドの10枚目のアルバムです。

 ミステリアスなフレーズをテクニカルに重ねたイントロから、スリリングなリフで疾走していく煽情的なメロディが炸裂するアグレッシヴで展開の大きいスピードナンバーの1から、焦燥感高まるハイトーンヴォーカルとクワイアで盛り上げていくドラマティックなサウンドを作り出していくアルバムは、緊迫感高まるイントロからタイトなリフで展開する緩急と情念の強いスピードナンバーの2、メランコリックなメロディが広がる3はエモーショナルなパートとソリッドなパートとのコントラストの強いダイナミックなナンバー、クランチーなリフで進んでいくエモーショナルなヴォーカルと解放感高まるコーラスで迫る緩急の強いスピードナンバーの4、抒情メロディが広がるドラマティックで情感豊かなアップテンポの5、哀愁メロディが迫るメランコリックでパワフルなミッドテンポの6、スラッシーに突き進むイントロからメロディックに進むスリリングな展開が印象的な劇的スピードナンバーの7、煽情的なメロディを歌い上げていくヴォーカルが主導するエモーショナルなミッドテンポの8、センチメンタルなメロディを紡ぐパワーバラードナンバーの9、静かなイントロからソリッドなリフを繰り出していくテクニカルで多彩な展開を見せるスケール感の大きい劇的ナンバーの10、 ボーナストラックの11は6のアコースティックバージョンが収録されています。

 前作の余勢を駆ったアルバムは、メロディとアグレッション、テクニカルなプレイが混然一体となったラビリンスの本領発揮とも言えるサウンドが展開されており、それぞれの要素が強化された楽曲が聴き手を惹きつけていきます。聴きどころ満載の楽曲と実力のあるメンバーによるパフォーマンスも手応え充分の、バンドの完成形を提示して見せる一枚です。
同系統アルバム
THE STARS WILL LIGHT THE WAY/GALNERYUS
THE ORDER OF FEAR/ORDEN OGAN
ENDLESS/DGM

[B.o.S]2.0/BOWELS OF SUFFERING

[B.o.S]2.0/バウエルズ・オブ・サファリング

WORMHOLEDEATH JAPAN BITX-1347 [☆☆☆] >>>>>BUY...?

 2009年に結成されたフランス産のクラシカル・インダストリアル・メタルバンドのデビューアルバムです。

 重厚なリフに乗せて歌い上げるグロウルと女性ソプラノヴォーカルが交錯するダークでドラマティックなミッドテンポの1から、グロウルが主導する不穏なムードで進むダークでモダンでミステリアスなミッドテンポの2、オカルティックなムードが広がっていくグルーヴィでヘヴィな3、センシティブなイントロからスケール感をアップしていく女性ヴォーカルとグロウルが絡み合うオペラティックな4、タイトなパートからダイナミックに展開するドラマティックなミッドテンポの5、エスニックなムードがタイトなリフに乗って進むアグレッシヴなミッドテンポの6、タイトなパートと女性コーラスのコントラストが強まるミッドテンポの7、メランコリックなムードが高まるソリッドでエモーショナルなミッドテンポの8、抒情的なメロディがシンフォニックに展開していくイントロから女性ヴォーカルが歌い上げていくソリッドでミステリアスなナンバーの9、威圧感の強いタイトなミッドテンポの10、アグレッシヴに進むソリッドなミッドテンポの11、クラシカルでミステリアスなミッドテンポの12、シンフォニックでアグレッシヴに進むアップテンポの13、ピアノの繊細な響きに導かれるシンフォニックなアウトロの14が収録されています。

 一昔前ならゴシックメタルとカテゴライズされていそうなサウンドが展開されるアルバムは、フランスと言うよりはイタリアっぽい雰囲気が漂うシアトリカルな展開を見せており、クラシカルな要素が印象に残ります。インダストリアルな部分はあまり目立たないので、普通にシンフォニックメタルでいいんじゃないかなって感じです。曲数はそれなりにありますが、このスタイルにしては楽曲がコンパクトなため、あまり間延びしないで聴きとおせます。とは言え、コンセプトアルバムと言うこともあり、それぞれの曲のムードはそこそこ似通っているので、全体の印象はちょっと希薄になりそうな一枚です。
同系統アルバム
XI/ELEGY OF MADNESS
LEVIATHAN III/THERION
MATER LARVARUM/DEATHLESS LEGACY