ALBUM COLLECTION バックナンバー 1996
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- THE POLITICS OF ECSTASY/NEVERMORE
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October
NEVERMORE |
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ポリティクス・オブ・エクスタシー/ネヴァーモア |
VICTOR VICP-5793 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?
デビューアルバムのアウトテイクを中心としたミニアルバムの発表の後、1996年に発表されたセカンドアルバムは、前作で聴かれた妖しげで独特なサウンドは若干影を潜め、メタリック&ソリッド、凶悪なほどに破壊的なサウンドを主軸にした圧力の高い、正に叩き伏せるパワーに満ちた空気が支配する黒い鋼鉄の塊をイメージさせるものになっています。
テクニカルな面は更に強調されており、ツインギター編成となった妖しげなギターサウンドが縦横無尽に繰り広げられる様は、複雑に絡み合う世界の仕組みを感じさせるものです。唸りを上げるダイナモが散らす火花は、怒りに満ちた破壊的な色彩に彩られる異質の起伏に満ちた展開を作りだし、文字通りのヘヴィメタルなサウンドを眼前に叩きつけてきます。特にタイトルトラックでの異様なほどの激情に満ちた歌唱とプログレッシヴロック的(少しメコン・デルタっぽい)な急激な展開の鮮やかさには耳を惹かれます。このアルバムで彼等の攻撃的な側面は完成を見たと言って良いでしょう。
このアルバム発表前にジューダス・プリーストのカバーアルバムでLOVE BITESを派手にぶっ壊していたりしますが、それが元曲よりも面白いのは言うまでもありません。
哲学者Timothy Learyにインスパイアされて作り出されたタイトルトラックや「天安門事件」などの社会性の強い題材を好んで使用するのが特徴的なバンドではありますが、それが全面に打ち出されるのは次のアルバムでのことです。
ここでもついでに、中ジャケットのPASSENGERの歌詞ページにはサンクチュアリーのセカンドアルバムに登場した老人が隠されていたりしてますが、やはり理由は良く分かりません。
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同系統アルバム
THE CHEMICAL WEDDING/BRUCE DICKINSON
SHATTERED-MIND-THERAPY/WIZ
ROORBACK/SEPULTURA
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