全世界の伝説、伝承、民話などに登場する吸血鬼ですが、
近代ヨーロッパで吸血鬼を題材にした最初の作品はジョン・ポリドリの「吸血鬼」(1819)だそうです。現在の吸血鬼のイメージを形作ったのは、レ・ファニュの「カーミラ」(1872)を経て1897年に発表されたブラム・ストーカーの「ドラキュラ」であることに異論を唱える人はいないでしょう。
ドラキュラを吸血鬼の代名詞にしたこの作品は、演劇や映画に数多く登場し、世界中で知らない人はいないのではないかというぐらいに広まりました。特に映画への影響は大きく、ドラキュラ映画はシリーズ化され数多くの名作、迷作、駄作、珍作、怪作などを生み出しました。
そして、もちろんヘヴィメタルにもその影響は及んでいる訳です。
それじゃあ、曲の紹介へ。
- CHILDREN OF THE DAMNED/THE NUMBER OF THE BEAST
ヘヴィメタル界の重鎮、アイアン・メイデンはこの曲で呪われた吸血鬼の宿命をドラマティックに描いています。スローなパートから劇的に展開するギターソロが曲を盛り上げています。
- AT DAWN THEY SLEEP/HELL AWAITS
スラッシュ・メタルの帝王と称される彼らのセカンドアルバムに収録されているこの曲は、展開的には前述のアイアン・メイデンに近いものがあります。内容は吸血鬼の邪悪な力をアピールした迫力あるものになっています。
ホラーストーリーを描き続けている彼らの曲では、METALLICAのラーズ・ウルリッヒがゲストでドラムを叩いています。内容は吸血鬼と犠牲者についてです。
UPDATE
UPDATE 2
ちょっとあやしいけど。
UPDATE 3
UPDATE 4
ゴシック・メタルにも。
MY DYING BRIDE
- A KISS TO REMEMBER/LIKE GODS OF THE SUN
おっとブラック・メタル。
さて、このバンドはファーストアルバムやミニアルバムなどで吸血鬼をモチーフにしたジャケットやインナー・スリーブを使用しています。ミニアルバムのインナー・スリーブはちょっち色っぽいです(称) 。バンドのコンセプトにも含まれているようです。
物語のように長く描写の細かい歌詞が吸血鬼の感情を表わしています。
吸血鬼カーミラをタイトルにしたインストゥルメンタル。
全体的に見ると劇的な曲が多いでしょうか。異形の存在を描くこれらの曲には、未知のものへの恐怖や、悪魔的な魅惑、圧倒的な力などの要素が混沌として存在しているような気がします。この先も吸血鬼は人々の心を惹きつけていくのでしょう。
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