市民オンブズマン福井 (2000/3/12更新)
1997年12月3日の記者会見で、福井県監査委員事務 局岡崎長俊局長は、平成 7年2月の秋田県への監査委員事務局の出張がカラ出張であることを認めたことに端を発し、福井県でもカラ出張の存在が明るみに出ました。
そして、1998年1月31日に、全国の最後から2番目に、市民オンブズマン福井が正式発足いたしました。当初55名でスタートした市民オンブズマン福井も、今では会員100名を越すまでに増えてきました。99年8月には勝山支部も発足しました。
2000年3月11日、オンブズマン創立2周年を記念して、「第3回総会 地域に広がる民主主義」を開催しました。 今年は、「ひとりひとりがオンブズマン」を合い言葉に、会員それぞれが自分自身の問題意識に基づいて主体的な活動を行うことを決めました。それにより、一層地域に広がるオンブズマン活動を展開します。そして、カラ出張にとどまらず、消耗品支出等カラ出張に代わる新たなカラ支出の根絶をめざします。それとともに、今年からは、新たに県で採用されることになったパブリックコメント制度を活用するなどして、事業計画の段階から住民の意見を行政に反映させるように努めましょう。そして、このような「ひとりひとりがオンブズマン」を実践するために、人事・組織の固定化を防ぎ、市民性を発揮するために、代表幹事を私(弁護士)から佐村木さん(建築士)に交代することにしました。佐村木新体制の下に、3年目のオンブズマン活動を展開します。
総会の席上で、昨年に引き続き「情報公開市民白書’99」を発刊いたしました。これは、県や市が官製の情報公開実施状況を公表しているのに対抗して、私たち市民の目から見た情報公開の実態を明らかにしようとしたことから始まったものでした。 内容は、私たちの1年間の活動記録になっています。21億円のカラ出張問題の総括を始め、勝山や鯖江でのオンブズマン活動の記録、県情報公開懇話会への提言、さらには高浜町のプルサーマル計画住民投票条例運動・福井空港拡張計画反対運動の特別寄稿に及ぶ、大変広範囲の活動記録となりました。是非ともお読みいただければ幸いです。自費出版ですので、経費がかかりました。1冊1000円(送料別)で販売しています。申込みは市民オンブズマン福井事務局(TEL090-9441-6149 またはメール yukawa@nsknet.or.jp でお申し込み下さい。
現在、毎月第2土曜日午後1時30分〜4時まで例会(場所は福井県民会館を使うことが多いです)
で定例的な会議を行っています。誰でも出席自由無料です。お気軽に、何時からでも、何時まででも結構ですから、ご参加ください。気に入ってもらえたら、会員になって下さい。会費は年間5000円です。特典はありませんが、自分も県政の主人公になるための活動です。
きっと自分たちの街の姿が見えてくるはずです。
みなさん、2000年明けましておめでとうございます。いよいよ、市民オンブズマン福井も3年目を迎えます。
何と、県監査委員は、10月8日、請求者の意見も聞かずに、国庫精算返還金支出差止監査請求を却下しました!明らかに地方自治法違反の暴挙です。福井は地方自治法も適用されない暗黒地帯です。
組織的不正を県民に押しつける前代未聞・県民無視・みっともない6月補正予算国庫精算返還金5億5000万円の支出を差し止めよう! カラ出張国庫精算返還金支出差止監査請求提起を決定!!
福井県は平成9年度ハイヤー料金支払済み額277万円強のうち、約119万円を平成11年5月17日、日本交通から返還を受けました。これは、東京事務所ハイヤー料金訴訟(詳細はこちら)の中で、私達が日本交通の運輸大臣認可運賃基準を取り寄せたところ、実際の支払料金額が運輸大臣認可料金を大幅に上回っていたからです。東京事務所は、平成9年度と10年度分は、運輸大臣認可額で料金を精算しましたが、平成8年度分以前については何もしないというので、訴訟外でそれはおかしいとクレームをつけています。
99年7月7日、福井地裁は、住民監査請求の対象が特定していない等の理由で住民訴訟を却下しました。県の主張にのって、県民の求めるカラ出張の実態解明を避けた不当判決に対し、私達は抗議のビラまきを福井駅前で行いました。5時から30分あまりの間に700枚近くのビラを受け取ってもらいました。
永平寺川ダム建設工事入札予定価格非公開決定異議申立書(1998/6/30)
市町村旅費調査委員会設置照会に対する回答一覧(1998/7/4)
平成10年3月の県旅費調査委員会の調査の結果判明した平成6年度から9年度12月までのカラ出張旅費のうち、県に返還されていない17億円についての監査請求を県内各地のオンブズマンら65名で行いました。
ところが、何とあろうことか、県監査委員は、10月2日、監査請求対象が特定されていないとの理由で、監査請求全部を不適法却下しました。
県ではすでに旅費調査委員会を設けて、平成6年度から平成9年度12月までのすべての旅費は調査しており、何が事務処理上不適切な支出であったのか分かっています。ところが、県は、その調査資料の開示を求める私たちの情報公開請求に対して、いずれも「公文書不存在」を理由に開示を拒否しており、私たちにはどの旅費支出が「公務遂行上の経費に充てられた額」なのかは全く分かりません。しかし、県では、すでにどれがそうなのかは分かっているのです。それなのに、監査請求対象不特定を理由に却下するのは、監査請求の制度趣旨をないがしろにするもので、監査委員の意味が全くありません。
そこで、カラ出張問題を法廷の場に出すことで、今後のカラ出張を根絶し、県政を透明で公正なものにするために、福井地裁に住民訴訟を提起しました。
東京事務所の平成9年度の決算書を見ていましたら、巨額の使用料の支出がありました。当初、コピー機の借り上げ料等ということで、何だこれはと思い調べてみると、ハイヤー借上料がありました。何と、1日当たりのハイヤー料金が10万円を超すものや、待ち時間8時間を超すものまであるではありませんか!しかも、走行している所は、東京事務所と都内の移動が大半です。あまりもの税金の無駄遣いです。しかも、バブルの時代であればまだしも、世の中が不景気で、財政難の平成9年度の出来事です。私たちは、その返還を求める監査請求を行いました。
10月28日には、その意見陳述の機会が与えられ、オンブズマンの会員7人で意見陳述をしてきました。なお、その為にハイヤー会社に電話聞き取りをして料金を調べたら、1時間8000円が基本のようです。ところが、それで計算すると、平成9年度の全利用回数50回のうち、計算があうのは10回分だけで、残りの40回分は計算が合わないのです。中には、1時間半しか利用していないのに、4万円も支払っているケースがありました。ハイヤー料金にも、カラの支出が(東京のハイヤーは黒の単色ではなく、鮮やかなカラー=空が施されているのでしょうか?)あったのではないでしょうか。私たちは厳正な監査を求めてきました。
ところが、監査委員は、またしても1日10万円以上のハイヤー利用があっても、1日8時間以上待ち時間があっても、合理的であるとして監査請求を棄却しました。監査委員の非常識さには驚いて開いた口がふさがりませんでした。本当にリコールものです。
私たちは、東京事務所ハイヤー料金の返還を栗田知事及び谷口東京事務所長に求める住民訴訟を提起しました。
情報公開条例に関する県議・知事アンケート実施(1999/4/27)