市民オンブズマン福井発足へ

 1997年12月3日の記者会見で、福井県監査委員事務 局岡崎長俊局長は、平成7年2月の秋田県への監査委員事務局の出張がカラ出張であることを認め、翌4日、林田恒正福井県総務部長は、すべての県職員について平成6,7,8年度の出張旅費に不正支出がなかったかどうか調査することを明らかにしました。

 県監査委員事務局は、他の部局の公金支出に不正違法がないかどうかを監査する部局であって、その当の監査委員事務局が旅費の支出にあたってカラ出張をしたということで、県民の県政に対する信頼は、地に落ちました。それと同時に、県民自らが積極的に県行政当局を監視しなければ、行政の非は正されないことが明白になりました。

 そこで、12月18日、私と坪田弁護士とで、市民オンブズマン発足に向けての第一歩を踏み出すべく、福井市民オンブズマン準備会と銘打って、上記県監査委員事務局秋田カラ出張を含む11件の旅費支出について監査請求を行ないました。

 そうしましたところ、早速市民の方々から熱いメッセージをいくつもいただきました。皆さん、誰かがオンブズマン活動を始めることを期待していたようです。

 福井でも、2年続けで公共事業の談合がらみの刑事事件がありました。年度末のカラ出張は長年繰り返されてきた公知の事実だとの元県職員の告発もあります。県内黒いうわさが絶えません。

 1998年1月31日に、全国の最後から2番目に、市民オンブズマン福井が正式発足いたしました。