1998年2月1日

市民オンブズマン福井会報No.1

事務局:福井市宝永4-9-15千葉ビル3F

吉村・湯川法律事務所内

TEL 0776(29)7233 FAX 0776(29)7160

 

市民オンブズマン福井発足!!

1998年1月31日(土)午後1時30分から、福井県民会館において、市民オンブズマン福井の結成総会を開催いたしました。雨混じりの悪天候でしたが、74名の出席を得、TV取材も入り、大盛況でした。

冒頭、準備会湯川代表が昨年12月18日に請求した県監査委員事務局のカラ出張問題の監査請求の経過を含めて準備会の活動を報告した後、会場から活発な討議がなされ、別紙の通り、会則と1998年活動計画を議決しました。

また、役員は、次の通り選出しました。

 

代表幹事 湯川二朗(春江町)

幹  事 伊東晴美(福井市)

同    観 正一(福井市)

同    笹岡好幸(三国町)

同    坪田康男(福井市) (幹事はアイウエオ順)

 

なお、事務局長・会計は、初年度は幹事の中から互選させていただくこととし、また今後活動を進めていく中で、随時幹事等追加選任させていただくことで了解されました。

当日、入会された会員は、55名です。

今後は、毎月第2土曜日の午後1時30分から例会を持つこととし、第1回の例会は

3月14日午後1時30分(場所は国際交流会館に決定しました。会議室ばかりできて役に立たないとの発言がありましたので、早速目新しいところをとりました)としました。第1回の例会の内容は、今後、役員会で決めますが、情報公開請求のノウハウや公共事業費の勉強会などを考えています。役員会は、2月9日(月)午後3時30分(吉村湯川法律事務所)で行います。

 

 

 

 

☆☆今日の会議から…☆☆

福井市三尾野町の産業廃棄物(下水道汚泥)中間処理場建設問題で住民の意向を無視して、住民の健康破壊を考慮しない杜撰な行政が行われていること、福井空港拡張問題や長尾山開発問題(勝山市)で不適切な計画に巨額の税金が使われていることが指摘されました。金額の大きいところで言えば、公共事業費のあり方、入札制度のあり方の研究も大切です。議員と業者が癒着している問題も指摘されました。議会の問題にどうメスを入れるか、情報公開条例でも議会を実施機関に入れているのは県内でも小浜市だけです。。

県職員OBからは、年度末の県外出張はすべてカラ出張であるとの告発がなされました。

県庁と記者クラブとの懇親会費用が広聴員相談員制度運営費から支出されており、出席した記者が負担した5000円が行方不明になっているとの事実も指摘されました。

また、「過去の違法な支出を暴き出すことも大切だが、駅前駐車場にしても、県立音楽堂にしても、国際交流会館にしても、長期的なビジョンのないままハコモノだけが建設され、計画段階から市民の声が反映されるシステムができていない」、「荒川護岸工事にしても真っ赤なものが築造され、苦情を言うと『では直しましょう』というが、費用はどう考えているのか」、「これから発生する計画・課題の是正を図るべきだ」との建設的な意見も出されました。

追及型告発型のオンブズマン活動と、予防型のオンブズマン活動の両建てが課題のようです。

 

「市民オンブズマン」の「市民」とは「普通地方公共団体である市の住民」という意味ではなく、近代社会の構成員である普遍的主体的存在としての「市民」です。「町」に住んでいるから参加できないとか、「村」の住民だから参加できないというものではありません。広く県民の皆さんが参加して作る、開かれた活動の場です。お仕着せの行政ではなく、皆さんの声が反映される行政を作りましょう。

 

★今後の予定★

2月9日 午後3時30分 役員会 吉村湯川法律事務所

3月14日午後1時30分 第1回例会 国際交流会館