※ RALPH VAUGHAN WILLIAMSについて: ※ いろいろな作曲家たちとその生没年の一覧
ヴォーン ウィリアムスの奇妙なところは、ときに民族楽派的な呼ばれ方もすること、 彼の音楽の表面的、一般的イメージと、 音楽の実態との不思議な”齟齬”のしくみ、である。 いわば、彼の音楽が ”方言まるだし”で話し掛けてくるかのような、あからさまな旋法、5音階風の使用をすることはあって も、またさらに、同じような”民族主義的な傾向を示す”と形容されることも多い、ドボルザークやスメタナ、またバルトー クなどと比較して、彼らがより”国際的なレパートリー”であったとしても、ヴォーン ウィリアムスの音楽の持っているも のが、もっとローカルな”素朴な精神”というべき類では全くないのである。 それを物語る興味深い例として挙げてよい事実は、彼の若い時代のバートランド ラッセルらとの交流を考えて良く、それは、 偶然的なものでなさそうである。19世紀のドイツ的”観念論流のもの”に対する、たたかいの意識は、音楽にも類比的なもの がある。そして、そのことは、20世紀のうごめく諸様相の正に核心にあるものが、この一見ローカルな姿の中にヒントとして 隠されているということでもある。 実際 かれの9つの交響曲ほど、20世紀の”現代性”に向けての、開放と その矛盾相克、の誠意ある記録ともいえるものが、 読みとれる音楽はない・・・(※1998年3月頃の元の文章を、全く同一内容だけど、2003年4月3日に読みやすい言い方で、言い換え、調整しました。)
※ RALPH VAUGHAN WILLIAMSについて: 1872年10月12日、英国南西部のグロスター州ダウンアンプニーDown Ampneyに生まれる。 1958年 8月26日、心臓発作によりロンドンで没する。85歳。 スタンフォード、パリー、またブルッフにも作曲を学ぶ。が、その中ではよりパリーに近いともいえ る。また1908年になってラベルにわざわざ師事を仰いだ話は有名。 1910年初めての交響曲”海”は、 アメリカの詩人ホイットマン Walt Whitman(1818-92)からの歌詞による合唱をいきなり大規模に用 いた作品。また一種のデビュー作品でもある。 そして、この詩の選択にはBラッせル Bertrand Russell(1872-1970)の勧めがあったことを、後年、 作曲者自身重要なことと発言している。 ※1・・・・「ブライデントムソン演奏の交響曲”海”などについて・・、」◆ ※2・・・「 交響曲4番についてのイメージと・・」 (新稿・2002/10/20〜2003/1/22、現在、継続中です・・) ※3・・・「 小品もしくは組曲作品いくつかの紹介・・・」
1 ヒューバート パリー (1848−1918) ・・・・・・・・・・→「 音楽進化論とパリー、作品のいくつか 」2 CV スタンフォード(1852−1924) 3 E、 エルガー (1857−1934)・・・・・・・・・・・・・・♪♪ 4 F ディーリアス (1862−1934) 5 グスタフ ホルスト (1874−1934) 6 ジョン アイアラント (1879−1962) 7 ハミルトン ハーティー (1879−1941)・・・・・・・・→「指揮者ハーティーと作曲家ハーティー・・」8 フランク ブリッジ (1879ー1941) 9 パーシー グレンジャー (1882−1961) 10 アーノルド バックス (1883−1953) ・・・・・・・・・・・・・♪ 11 ジョージ バタワース (1885−1916) 12 アーサー ブリス (1891−1975) 13 ピーター ウォーロック (1894−1930)・・・・・・・・・・・・・♪ 14 E,J, モーラン (1894−1950) 15 ジェラルド フィンジ (1901ー1956)・・・・・・・・・・・・・♪♪♪ 16 エドマンド ラッブラ (1901−1986) 17 レノックス バークリー (1903−1989) 18 コンスタント ランバート (1905−1951)・・・・・・・・・・・・・♪♪ 19 アラン ローソン (1905−1971) 20 マイケル ティペット (1905−1998)・・・・・・・・・・・・・・♪♪♪ 21 ベンジャミン ブリテン (1913−1976)・・・・・・・・・・・・・・♪ Benjamin Britten 22 マルコム アーノルド (1921 ー 23 24 ハリソン バートウィッスル (1934− ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ◆ home