雑記帖 - 旅日記

No.5
2003夏~信州 その1「いつものところで」
絵:行程
行程

恒例の我が家(と、ぺこ、ぽこ)とちぃ・凸さんチとの夏の家族旅行、今年はどこ行く?礼文島?黒川温泉?モルジブ?とけんけんがくがく、いろいろ候補が出たものの、最終的に、近場で馴染みの信州でゆったりのんびり(?)しようというところに話が落ち着いた。

出発の前日、仕事を終えてから電車で京都のちい凸さんが高岡に到着。まあまあよう来た、やっぱり前夜祭はお寿司だね、ということで「居酒寿司」へ。鰻も胡瓜もぶつぎりの豪快な”うざく”がうま~い。玉子10個使ったいつもの玉子焼きもホカホカで、お休み前のワクワク感と相まって、ああシアワセ。

明朝は、早起きして、長野県信濃町の「ふじおか」、もしくは石川県鶴来町(おいおい反対方向じゃ)の「草庵」に蕎麦を食べに行くという計画もあったのだけど、ふじおかは休みと判明し、草庵はさすがに遠回りすぎるので諦めて、朝寝してゆっくり出発することに。深夜まで、何度見ても面白い「野村万作狂言集」の茸(くさびら)を見てお腹抱えて笑ってから、みんなしてぐうぐうお休み。。。

絵:三大なくしもの
三大なくしもの

かくして出発の朝が来た。フルーツとチーズの簡単な朝食を済ませて、いざ信州へ、ってそんなにスイスイいくわけないのが、と・ぺこツアーのお約束。なんだか車の冷却装置の調子が悪いみたい…。トさん、急いで車屋さんへひとっ走りで、戻って来たのがお昼少し前。では行くけ。ん?サングラスがない?(車はまだ車庫をでる前)。見つかったがけ?では行こまいけ(そろそろと車は動き出す)。なに?財布がない?(車は町内を一周して振り出しに戻る)。あったけ?今度こそOK?

なんだかんだでお腹がすいたよ、お昼を食べよう。富山市民病院横の蕎麦屋「市川」は、生粉打ちで喉ごしのよい蕎麦がいつ食べても旨い。掻き揚げがのった”そば小町”も、辛み大根が効いた”おろし蕎麦”もおすすめ。天麩羅もカラッと揚がっているし、数種類ある漬け物でさらに(特にぺこさんの)ポイントアップ。美味しいお酒と肴が揃っているのも(特にトさんの)ほっぺがゆるむところ。そして何よりも、楽しそうに働くご主人の顔を見ながら食べるのが美味しい。

腹を拵えたところで、今度こそ信州へ向けて、一行を乗せた車は晴天のもとひた走る。この夏は、ずっと天気が悪く、完全なる冷夏だったのに、霊験あらたかなハレオババぺこさんの威力により今回もお天気に恵まれた。富山ICから北陸道にのり、上越JCで上信越道へ分岐し、豊田飯山ICで高速を降りる。はやくもコスモスが揺れる千曲川沿いの街道をしばし走れば、もう今日の目的地の野沢温泉はすぐそこ。信州はすっかり秋の風情。

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