リンゴ・スター サウンド




生真面目なリズム職人!的確なサポートが持ち味

  ラディック・ブルーノート

リンゴのドラミングは前に出過ぎず、後ろに下がり過ぎず曲の良さを引き立てる的確なサポートが持ち味となっています。初期からレット・イット・ビー以前まで、一貫してシンプルなラディックのジャズセットモデルを愛用しいました。初期から中期はハイ・チューニングの跳ねる音、後期はロー・チューニングの重厚な音へと変化してゆきます。今でこそ当たり前ですが、ジャズドラマーや鼓笛隊のようにスティックを逆手持ちせず、手の甲を上に向けて叩きます。初期から中期のロック調の曲ではハイハット半開きの往復びんた攻撃が得意技です。手首のスナップをフルに効かせています。コピーバンドのドラマーでこれを上手く再現しているのをあまり見たことがありません。この原因は、ドラムセットの構成と椅子の高さが全然違うことにあると考えます。本物に迫るなら、同じドラムセット構成にし、座る高さ、姿勢も研究したいものです。大方は、無数のタム類に埋もれ、顔だけがおばちゃんドライバーの如くちょろっと見える形だと思います(笑い)。リンゴのドラミングテクニックはストロベリーフィールド辺りから成長し始め、後期に開花しています。この辺はジョージと似ています。あと、唄って叩けるドラマーの草分け的存在であることも忘れてはなりません。コピーバンドのドラマーも一曲、二曲は唄えるようにしたいものです。ただし、間違ってもヘッドマイクなど用いないこと。苦しそうにスタンドマイクに顔を向け、ダミ声でシャウトするのがポイントです。                                             



ベストドラムワークス10
〜これがリンゴ・スターサウンドだ!〜


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