雑記帖 - 旅日記
- No.17
2007秋〜金豚の旅 その2 -
テニスの楽しい仲間が集って、兼ねてからの憧れベトナム旅行が実現しました。毎度の事ながら実質3日間の神風旅行。ハノイ(バッチャン焼物窯探訪・博物館・美術館・孔子廟見学・アオザイ注文・刺繍店・骨董店・画廊・アロマ事情視察・ベトナム料理店・フランス料理店味見 ベトナム建築・住宅事情・裁判所観察)とハロン湾クルーズに「し・ぼ・っ・て」飛び回りました。もちろん、ぺこを伴った旅は、お約束通り晴れ!
富山空港からアシアナで旅たったご一行様が着いたところはソウル。まずは6人で、辛い・上手い・辛い韓国飯でお腹を満たす。世界一免税店が充実しているというソウル空港なのだから目の保養をしないわけにはいけませんて。与えられた時間は3時間余。ゴングがなるやいなや、トさん・しぃちゃん・ぺこのずっこけ三人組は目を輝かせて出発進行!
時間ぎりぎりまで走り回っても「まだやっと9店しか、みれんだがいねぇ〜」。それぞれ袋を手に提げ、へとへとになりながらも後ろ髪はしっかり引かれて搭乗口へとずりずりベタベタ、歩を進めたのでした。
ハノイの旧市街は40年前の日本を思わせる懐かしい町並みが続き、田んぼの畦には牛が草をはみ鶏達が行列して行進しているし、刈り取りの終わった田んぼには鳥が群れをなして落ち穂をついばんでいる。合歓木の多い街道沿いの茶屋には、近隣の老若男女人々が集って話が弾んでいる、元気に遊ぶ子供達の声が響いている。
ハノイの庶民の乗り物といえばバイク。2人乗り、3人乗り、いや4人乗りがベトナム式正しい乗車方法。「各馬いっせいにゲートインラインに勢揃いしました。号砲一発、各馬一斉にスタートしました!」まさにこんな感じでまるでレースでも繰り広げられているかのように、バイクがハノイの町を勢いよく走り回っているのです。
若者達の結婚・出生率がよいのもバイクの二人乗りのおかげとか?! 仲良く抱き合って駆け抜けてゆくバイクを見ていると、なるほどと納得の面持ちになるのです。驚いたことに、信号のない交差点の方が多いのですが、そんなにスピードゆるめることもなく、まさにあうんの呼吸でお互いに譲り合い走り抜けてゆく様子が実にお見事!
信号のいうままに進み、レジメのなすままに挨拶を繰り返し、どこもかも自動・便利という名の理不尽で危なっかしい多種多様な機械に取り囲まれてしまった日本の日常、規制と約束事と法律でがんじがらめになりストレスをためて暮らしているご一行様は、ひたすら感心するばかり。危険を察知して瞬間の判断力を働かせ、世界一の大国アメリカに打ち勝った「知恵者の民族」の一面をかいま見たような気がするのでした。
ところが、ストレスの少ない筈のハノイにも真新しい高層ビルの1階にフランス人が経営する神秘的なエステサロンが。もちろん、世界中のあんまさん、もとえ、アロマ事情を視察中のぺことしては、どうしようと躊躇する仲間を「いってみんなん、人生のそんやよ」の殺し文句で強引に誘い、生まれて初めてという3人をしてアロマのとりこにしてしまったのでした。ほんと。
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