雑記帖 - 旅日記

No.17
2007秋〜金豚の旅 その3

今回適切な日本の諺やベトナムの故事を駆使して見事な通訳(と思われた)をして下さったホクさんは、日本の俳句も研究しているユーモア溢れる好青年。わかったさんを始めご一行は、ただただ感心しきり。S製作所のホープ・ベトナム青年トニーにもお世話になり、ご両親の経営するレストラン「BBC」では、弟さん一家も交えて大好きな香菜や生姜がたっぷり使われたベトナム料理を堪能しながら楽しく歓談。

早朝4時起きで連日鍛錬に励む水泳好きというご両親と話が合わないわけがありません!ちなみに、その日の朝のホテルには、初冬の屋外プールだというのに、「寒いから、はよおよごまいけ!」とやけにばちゃばちゃ泳いでいる変な日本人のふたり組がおったそうな・・・。

スッポン料理の美味しさは特筆もの。「いきとっていかったがいね。こりゃ、二度と味わえんかもしれがいね!」と涙を流さんばかりに感激しながらも、決して決して箸の動きは休まることなくすっかり平らげるご一行様なのです。「ベトナムにちゃ、メタボナな人ちゃ なぁ〜ん おらんでやね」と感心しきりなみんなの腹は、ベンベンボンボンなのでした。

憧れのハノイ観光は、焼き物窯で有名なばっちゃん村から。ガイドさんが案内してくれたお店でお気に入りのアンテークな茶器をみつけしぃちゃんはご機嫌。絵付けをしていた可愛いおじょうさんが、にわかにぺこの腕首に見事な筆捌きで絵付けを施してくれたのにはびっくり、にっこり。記念にちいさな石のネックレスを購入。

向かいのお店を熱心に覗き込んでいた「わかったさん」は、大きなお皿に魅せられてしまい、とうとう選びかねて「あれもこれもください!」ふたつの大きな荷を手に満足げに店から出てきた夫を見つけた妻しぃちゃんは、「あっちゃ〜」。とはいえ、最近、孫三人を含む賑やかな長男一家を故郷に迎えて賑やかな夕餉に役立ちそうな見事な絵付けのお皿なのでした。ついでに、ベトナム塗りのお箸も沢山お買い上げ♪どれもやはり信じられないお手頃価格。

楽しい会食を終え、ベンベンのお腹をかかえて訪れたところは、アオザイ店。「ちょっと、ゆるめでおねがいします」まだまだ食べる気まんまんのふたりは、恐ろしい注文をつけている。今度は妻しぃちゃんがどれにしようか決めかねている処に夫さんが表れ、いつしか一緒になって熱心に生地を選び出し「愛する妻には、是非これを着て欲しい!」の一言で、絹の光沢も美しいベルベットに鮮やかな水色のバラが刺繍された一着目が決まった。でもやっぱりこの柄のこの生地も着てみたいとジョーゼットの二着目もお買い上げ。明日には仕立て上がるという信じられないスピードと、やはりここでもお得な価格なのです。なお、2日目の食事会には、誂えたあおざい姿で登場したしぃちゃんとぺこの二人が満場やんや、やんやの喝采?を浴びたのでした。

ホアンキェム湖にある水上人形劇は、ちょうどお腹を満たして駆けつけたせいか、客席が暗くなると同時に船を漕ぎ出した?仲間がひとり・ふたり・さんにん・と順がめぐって私もこっくりこっくり。伝統的なベトナムの民話劇。お上りさんや外国からの観光客も多いのですが、孫と祖父母とか地元の人も楽しんでいて、なんとも和やかな雰囲気でした。竜の口からは勢いよく水が飛び出すは、花火爆竹がなるは音と動きが楽しめ、人形さんがクロールや背泳で泳ぎだしてくれた場面では思わず身を乗り出してしまいました。

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