雑記帖 - 旅日記
- No.12
2005冬~沖縄年忘れツアー「4日目」 -
これなんだ?さて、翌日はすっきりと晴れて、いくぶん暖かくなってきた。ゆっくり起き出してから、とことこ歩いて、沖縄第一ホテルへと向かう。ぺこさんは半年ぶり、私は何年ぶり?の朝ご飯。目まぐるしくいろんなものがちょっとずつ出てくるのを、ぱくぱくぱくぱく。手も忙しいが、苦いのやら辛いのやら酸っぱいのやら、口の中も千変万化で忙しい。
- たべたもの --- ジュース - ごーや・シークワサー・豆乳 | パン - 紅芋・うっちん | ジャム - イチゴ・黒ごま・ハチミツ | ゆしどうふのスープ | 苦菜の白和え | ナーベラーの白みそがけ・クワン草の花・黒酢大豆 | 青パパイヤの炒め・クコの実 | 人参のきんぴら・茹で卵・トマト | オオタニワタリのおひたし | 田いもの田楽・大豆と枝豆 | 白髪葱 | アロエとセロリ | 紅芋 | サトウキビのジュース | 長命草のおひたし | ハンダマの和えもの | 生もずく | 果物 | あまがし(緑豆と押麦のぜんざい) | さんぴん茶
食べ終わって、そのままぶらぶらと国際通りの方へ。昨日駆け足で通り過ぎた壺屋通りの方へと足を向ける。ふと「桜坂劇場」の看板が目にとまり、吸い寄せられるように角を曲がると、素敵な映画館があった。観たいなあと思っていた成瀬巳喜男の特集をしているが、これを観ていると飛行機に間に合いそうにないから諦める。昨日は歩かなかった壺屋通りの昔の風情が残る裏通りをのんびり歩く。
通りの端っこまで行って戻ってきて、往きに目にとまった「茶屋 すーじ小」に入って、コーヒーとホットゼンザイでほっと休憩。と、のんびりしているうちに、おおチェックアウトの時間じゃないか。急いでホテルへ戻り、荷物を詰め込み、ロビーに降りて宅配で送る荷物の手配をする。手荷物だけ持って、再び国際通りの方へ。三越デパートに入って、沖縄は葬式産業が盛んだから何かいい物があるかもしれないと、ずっと探しているぺこさんの喪服を物色してみるも、何のことはない、売っている物は全国どこも同じなのだった。
モノレールに乗って空港へ行く。トさんに連絡をとると「泡盛が足りないから買って参れ」とのこと。帰り(小松空港から先)はバスと汽車の乗り継ぎで、そう重たい物は持ち歩けないので、迷って1本のみ購入。そして、機上の人に。窓からしばらく見えていた青い海は、やがて雪景色へと変わった。チケット発券の際に、雪のため伊丹に降りるかもと脅されたが、飛行機はあっけなく小松に降り立った。
小松空港で、夕飯のおかずをあれこれ仕入れて(もうはや日常に戻りつつあるなあトホホ)、バスに乗って小松駅へと向かう。渋滞もあって5分ほど到着が遅れ、空港で確認していたサンダーバードの時間ぎりぎりだあと思って急ぎ足で駅に飛び込んでみれば、乗ろうと思っていた列車は1時間遅れ、その1時間前の列車がもうすぐ到着するとのこと。なーんだ。少し時間があるので、駅の蕎麦屋でうどんを食べ、1時間遅れの一つ前の列車に悠々と乗り込み、那覇空港で買ったタラシ揚げと小松空港で買ったカブラずしをつまみにワンカップを飲みつつ高岡に帰り着いたのであった。
それにしても、大雪の中でのはらはらどきどきの出発だったというのに、大きなハプニングも事故もなく、ほとんど時間通りに予定をこなし、全員に無事に旅を終えることが出来たのが何よりよかった。それというのも、バツグンの判断力と技量を併せ持つ優良運転手のウリコさん、そしてそして、我らの行動を見透かしているんじゃないかと思えるほどの心眼力を持つサムさん&ノウサギにさんに立てていただいた企画のおかげ。多謝。全員、旅を満喫し笑顔で富山の地に降り立つことができたのでした。
文・絵 ぽこ
- 沖縄第一ホテル
→詳細 - 桜坂劇場
〒900-0013 沖縄県那覇市牧志3-6-10
Tel: 098-860-9555
URL: http://www.sakura-zaka.com/