雑記帖 - 旅日記
- No.3
2002夏~島旅シリーズ「屋久島」その3 -
今日は水遊び移動の疲れもあって、翌日はゆっくりと朝寝ぼう。昨日の慌ただしさが嘘のように、のんびり島のリズムになっている。涼台(食事は晴れていればいつもここ)で、透き通る青い海といなか浜を眺めながらの朝食。「今日はどうする?」「予報では、明日から天気が下り模様だから、今日は水遊びをしよう」「そうしよう」
地元の人が「よっこ」と親しみを込めて呼ぶ、永田横河渓谷へ。永田岳より流れ出す冷たい清流の中で、しばし全員河童になる。澄みきった碧水は、そのまま飲料可。これが甘くて美味しいの。昼頃まで遊んで、帰り支度をしていたら、地元の人々が町内会で納涼にやってきて、流しそーめんをしていた。じゅるる。
とたんにお腹がすいてきて、永田に1件だけある弁当屋さんに飛び込んだ(ちなみに永田周辺に食堂はない)。何とか残っていた3つを買い込み、ご飯だけ余分に分けてもらう。サバは焼きたてのほかほか、手作りの煮物、炒め物、和えものに梅干しがついて500円。これまた島価格。向かいの雑貨屋で果物も買って、宿の涼台を拝借してお昼ご飯。ビールがうまい。
あなたの家は水の中?しばし休息の後は、宿から車で5分の四ツ瀬という海岸へ。宿のおじさんに調べてもらったこの日の干潮時刻は午後2時、その前後2時間ぐらいが泳ぐのに最適とのこと。フィンと水中メガネをつけ、水中を覗けば、色とりどりの珊瑚と魚たち。おじさんが一人、潜っては貝を捕り、岩場にあがっては釣りをしている。その海仙人さんに、シャコ貝と巻き貝の場所を教えてもらった。シャコ貝は無理なので、真っ白の巻き貝を2つ潜って拾ってきた。いつまでも泳いでいたかったが、だんだん潮が満ちてきた。
宿に戻って、洗濯しつつお風呂に入ってから、幸せのお昼寝タイム。。。夕方、私は、いなか浜でも泳いだ。四ツ瀬ほどではないものの、十分に美しい珊瑚と魚の水中世界。波は穏やか、人はほとんどいない。岩場の間の深い所に、伊勢エビがいるらしい。もう少し潜りを磨いて、いつか伊勢エビ捕りに挑戦せねば。でも、日頃プールでドルフィンキックを練習した成果はでたぞ。こうして、水遊びフルコースで大満足の屋久島2日目であった。
波打ち際の露天風呂につかって、口永良部島に沈む夕陽を見送る。送陽邸には、もうひとつ海を見渡せる露天風呂があって、こちらは新しい檜の風呂。海で泳いだ後に食べる海の幸ふんだんな夕食が美味しくないわけがない。最後に伊勢エビがどーんと入ったみそ汁が出た。甘い濃厚スープがたまらない。海水浴の後の心地よい疲労感と満たされたお腹で、今日もまた月明かりだけの砂浜に寝ころがる。砂がひんやりして何とも気持ちよいのだ。。。
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