雑記帖 - 旅日記

No.2
2002夏~島旅シリーズ「舳倉島」その2
絵:舳倉島の乗り物
舳倉島の乗り物

舳倉島は、歩いて1周しても1時間という小さな島なので、工事用のを除けば、自動車というものがいない。島の人はみんな自転車か三輪車に乗っているという、とても地球にやさしい島。港には大小のリアカーが並んでいて、そのうちの一つに適当に荷物を載せて、予約してあった宿「つかさ」へ。ちなみに島内に宿は2件。リアカーを引っ張ること5分で民宿つかさに到着したところで問題発生。

「つかさ」の美人おばさんがいうには「太平洋にいる台風13号の影響で、明日は海が荒れるだろうから、確実に船は欠航になるだろう、もしかしたら明後日も駄目かもしれない」。う~む、それはちょっと困る。台風が来てるのはもちろんわかってたけど、日本海側にはこないという予報だったし、まあ大丈夫だろうとたかをくくっていたら、どうもそうではないらしい。時化に閉じこめられた島での生活を垣間見たい気持ちもあるけれど、今回は諦めて、残念だけど午後の船で帰ることにしよう。

という訳で、舳倉島に着いた早々に島泊を諦めた一行。しかし、そんなことでめげる「とぺこツアー」ではない。せっかく輪島まで来ているのだから、このまま家に帰るのは惜しい。前から評判を聞いていた能登町の「さんなみ」に行ってみよう。そうしよう。さっそく電話すると、「台風の影響でちょうど一部屋キャンセルが出たところです、どうぞどうぞ」って、わ~いラッキー。後で知ったけど3部屋しかないんだって、ホント悪運が強いわ、私たち。

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リアカータクシー!?
(2002-8-17 / Jun)

絵:舳倉島案内図
舳倉島案内図

昼飯までに、島内一周ツアーに出かけた。島の周囲にぐるっと細い道がついていて、そこをぶらぶら歩いて回る。道ばたに咲く海辺の花が素朴で美しい。海からの風も気持ちいい~。小さな島なのに、島内には8つの神社があって、それ以外に小さな祠もあちこちに見かけられる。厳しい自然の中で生活していると、祈りたくなることがいっぱいあるのかな。

舳倉島は、海女さんが現役で活躍している島としても有名。夏場は漁の最盛期なので、沿岸のあちこちで漁をしている。殆どの人は、波の穏やかな場所で潜っているが、中には波の高い荒れる海で漁をしている人もいる。海女さん達がとっているのはサザエとアワビ。何でも夏場の3ヶ月で1年分を稼ぐとのこと。けっこう若い海女さんもいて、みんなウェットスーツをびしっと着込んでかっこいい。夫婦で船に乗っている人が多く、かーちゃんが潜って、とーちゃんは船上で命綱を握っているというパターンがほとんど。島の女はたくましい。

旅に出会いはつきもの。と、ぺこさんは、島内観光の途中で 民俗学の研究者とお知り合いになった。12ヘクタールの森を所有し、無農薬有機栽培で田を耕し、酒米(山田錦や強力)を作り、自ら酒を仕込むという正しく逞しい農耕人でもあるその研究者さんと素敵なパートナーさんも交えて、「つかさ」で昼飯を頂いた。もちろん、刺身、焼き魚、もずく、岩のりのみそ汁と海のもの一色。そして、でっかいアワビの刺身。これはアワビの肝につけて食べるのがおいしいがやちゃ。海風に吹かれながら飲むビールがまた格別おいし。

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舳倉の海はこんな色
(2002-8-17 / ト)
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舳倉の道は一本道
(2002-8-17 / Jun)
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海辺に咲く花
(2002-8-17 / ト)
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いたるところに神様の家が
(2002-8-17 / ト)
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親子巡礼
(2002-8-17 / ト)
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海上スキー?
(2002-8-17 / ト)
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漁師小屋
(2002-8-17 / ト)
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海女さんの漁がさかんです
(2002-8-17 / ト)

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