人生哲学で近づきたい!



ビートルズが教えてくれたもの

ビートルズが音楽の分野ばかりでなく、世界中の若者の精神文化の領域まで影響を及ぼしているということは否定できない事実です。彼らがその音楽や言動を通して我々に教えてくれたものは、自由、自立、友愛、平和です。彼らはそれまでの世の中の矛盾や抑圧に対しての怒れる若者の代弁者の役割を果たしたのです。しかしながら、現在自立しているでもなく、その自由の意味をはき違えた暴走気味の世紀末的な若者文化が蔓延しています。彼らは怒れる若者ではなく、無表情な顔をしています。そういう彼らにこそ「NOWHERE MAN」を聴かせてあげたいものです。何事にも熱くなってもらいたいものです。ビートル少年を自称するあなたは、まだまだ捨てた者ではありません!? 人生哲学から学ぶとは言っても、ビートルズの面々も非の打ち所のない人格者かというと、決してそうではありません。彼らも普通の人間なのです。また、波瀾万丈の人生を送っています。自分を同一人格視してしまうのは危険です。その極端な例がジョン・レノンを射殺したマーク・チャップマンです。(彼はジョンを真似て日本人女性と結婚しています。また、刑務所の中でも残る3人の殺人予告をしているそうです。お〜、コワ。)映画「イマジン」でも自宅まで押し掛けてくる熱狂的なファンに対し、「僕は曲を通じて言葉遊びをしているだけなんだ。詩には皆が憶測するほど深い意味などないんだ。僕は普通の人間なんだ。生活の邪魔をしないでくれ。帰ってくれ。」という場面がありましたが、本当のところその通りだと思います。また、全盛期の人気の上昇とともに、その言動の影響力の大きさに慢心し、例のキリスト発言をして失敗したりしています。しかしながら、本人が意図するしないに関わらず、その人生哲学には学ぶべきところが多いのです。     

以下に、メンバー別にその言動から垣間見える人生哲学についてアプローチします。

これが私の生きる道 いい感じ?

   ジョン レノン     ポール マッカートニー
     

ジョージ ハリソン        リンゴ スター
     
illustrated by Hatch