分析するにジョン・レノンの心の根底には幼少期に十分に恵まれなかった愛情に対する飢えがあると考えます。バンド活動もそもそもその寂しさを紛らわすために始めたものですし、その感情は彼の曲作りについても、大半が失恋をテーマにしたものが多いことに表れています。また、実生活においても、結婚したオノ・ヨーコさんに母親に似た感情を抱いていると公言してはばからなかったそうです。また、彼の時としてシニカルな一面も愛情への飢えの裏返しではないでしょうか?(ほら、よくあるでしょう。子供が歓心を買うためにわざと親を困らせるような行動をとることって。)後に彼は、愛情を互いに与えあう喜びに目覚め、夫婦レベルから隣人愛、人類愛=平和活動へとその感情を昇華させていくことになります。また、特筆すべきは、彼はコンプレックスの固まり(近視、声、ギターの腕前等)でしたが、それをバネにポールと良きライバルとして張り合い、あそこまですばらしい創作活動を成し遂げたのです。