雑記帖 - 旅日記
- No.10
2005初秋~「おわら風の盆」 -
坂の町八尾の中でも日本の道百選に選ばれた諏訪町の石畳ロード。風の盆の時期は、道の両側にぼんぼりが立って、見物客がびっしり。そこへ、越中おわら節連が、朝まで、鼓弓と三味線と歌い手と踊り手のご一行で次々にやってくるのです。最終日は夜が明けるまで。おわら連にとっては、それまでは、演舞やら型どおりの町流し。しかし、最終日の午後12時過ぎからは自分たちの一年間の総決算の踊りをするのです。何よりも自分たちのために。
さて、昨日はその諏訪町のど真ん中の2階席が貸し切り。そこへ、12時過ぎにト・ペコ・他3名の計5名が繰り出しました。急な階段を登って低い天井の2階席へ入り、天井灯を消して、和紙の電気スタンドの明かりで、ぽこさん手作り弁当を、うりこ先生持参の白ワイン(何か忘れた)と「鮎正宗」を飲みながら、5人でつまむ。うまい。
そこへおわら連が胡弓、三味線の音色に先導されて次々にやってくる、その度に2階から身を乗り出す。踊りの列が通り過ぎるとまた、酒と料理で、ウダウダ。そのうちペコさんは、胡弓と三味線を子守歌にしてすやすや。これじゃ「やす子」ではなくて「すや子」さんだ。それにしても、江戸の遊びはこんなかしらんと思うような雰囲気でした。
参加者の一人のシノちゃんは、何と京都からサンダーバードで夕方着いて、一晩おわらを楽しんで、高岡へ戻ってきたのが朝の6時で、それからすぐの7時半のサンダーバードでまた京都へ帰り、仕事へ直行されました。いやはや、ご苦労様。遊びはまめにと言うのが今日の教訓、でした。
文 ト
関連情報