このサイトについて

簡単にご紹介します。

やすこさんとその家族

やすこさん(通称ぺこさん)は、富山の高岡で生まれ育ちました(→生い立ちはこちら)。やすこさんが、作るのは、もっぱら煮物や漬物など、昔ながらの家庭料理がほとんどです。母きみさんから伝わったもの、自身の体験から会得したもの、やすこさんの中には、そんな料理の数々が玉手箱のようにぎっしり詰まっているのです。

トさんは、やすこさんのパートナー。料理にあわせて晩酌するのが、日々の最高の楽しみ(→日頃飲んだ酒についての雑記帖はこちら)。息子の凸さんは、パートナーのちぃさん、孫のおたまちゃんと3人で京都に暮らしてます。そして、私ぽこは、やすこさんの娘で、このサイトの管理人をつとめてます。それと、最後に、一番大事な家族が、猫のぽこです。

では、「やすこさんの味」をゆっくっと味わってってくだはれ~。

富山と郷土料理

絵:富山県の位置

「三里四方のものを食べていれば病を知らない」と、やすこさんの父まさおさんはよく言っていました。つまりそれはキトキト(新鮮)な地のもん(食材)を食べていれば、健康でいられるという意味だったのだと思います。

ここ富山は「地のもん」にたいそう恵まれた土地です。富山といえば、何といってもまず「魚」ですが、富山湾は、暖流と寒流がちょうど交わるところにあり、しかも海深が1000mと日本で最も深いので、豊富な魚介類を育んでくれます。

食の基本である水もおいしい。標高3000mの立山連邦に連なる山々から流れ出すいくつもの川が、富山平野を潤しています。豊富な水は、うまい米、さらにはうまい酒を生み出します。

海の底から山のてっぺんまでの、距離にして僅か50kmから60kmの間の標高差が実に4000m。ここに富山の食材の豊富さの秘密があります。その恵まれた風土で、さらにうまいもんへの情熱をもって工夫を重ね、生まれてきたのが富山の郷土料理なのです。

また、江戸時代、北前船によって北海道からもたらされた昆布やニシンは、富山の郷土料理にはかかせないものとなっています。なんでも、富山の人の昆布購入高は日本一とのこと。つまり高級な昆布をどっさり使うということで、富山の人のうまいもんへの情熱の一端がうかがえます。

このように富山はおいしい水と米と魚に恵まれ、食材には事欠かない土地です。このサイトではそんな富山の食材を使ってつくるやすこさんの味を紹介します。

管理人よりひとこと

母の作る料理を記録として残したい、と思ったのがサイトを作り始めたきっかけです。ちょうどインターネットが流行りだした頃で、ついでだから世界に向けて発信してしまおうと、サイト作りを始めました。

昨今の食生活には、種々雑多な食文化が氾濫し、いわゆるおふくろの味と呼ばれる家庭料理が急速に失われつつあります。確かに、様々な食文化にふれることができるのは楽しいことです。けど、根っこの部分には、自分たちの郷土料理がでんとあるべきだと思います。おふくろの味はコンビニエンスストアのお弁当なんて情けない状態にならないようにするためにも、このサイトを通じて、家庭の味の大切さを少しでも伝えてゆけたらいいなと思います。

あちこちのへなちょこなさし絵は、すべて自筆(自マウス?)です。学校の授業中は、体育と図画工作以外は、教科書やノートに落書きして過ごしていた私ですが、人生何が幸いするかわかりません(やっといて損になることはない?)。まぁ、自分なりの雰囲気作りができていいるかなと思います。

ネコの絵が多いのは、単なるネコ好きのためです。モデルになっているのは、ちょうどサイト開設の1年前に、拾われて我が家にやってきたポコという名のネコです。たぶん車にでもひかれたのか、動けなくなって死にかけていたのが嘘のように、今では、私がパソコンに向かうと、膝の上にのって身体をすり寄せて邪魔をする、性格のよい?ネコに成長しました。どじで間抜けな彼女ですが、そこがまた和ませてくれ、なくてはならないパートナーです。