雑記帖 - 旅日記

No.9
2005夏~沖縄 その6「食べた飲んだ編」

ウサギとカメの沖縄ツアー2005夏 食日記
1日目 夕 「カナ」にて --- イラブー料理
2日目 昼 「星の砂レストハウス」にて --- 八重山そば | ゴーヤ定食 | 島タコの酢のもの | オリオンビール
夕 「さわやか荘」にて --- シチュウ(グレ)の煮魚 | エンサイと島豆腐の煮物 | マグロのお造り | もずくの天ぷら | ソーキ | キュウリの漬物 | オリオンビール | 泡盛
3日目 朝 --- ご飯(新米) | 玉子焼き | ウインナー | サラダ
昼 --- 南瓜のカレーライス | 手作りうどん(網島さんの差し入れ) | サラダ | 福神漬け
夕 --- てびちと冬瓜の煮物 | パパイヤのあえもの | パパイヤの煮物 | ニラ餃子(おばあ手作り) | 長命草のおひたし | ゴーヤのおひたし | アーサー汁 | パイナップル大盛り
※台風5号襲来のため、三食とも「さわやか荘」にて(パイナップル食べ放題!)
4日目 朝 「さわやか荘」にて --- おにぎり | 玉ネギの味噌汁 | 玉子焼き | ロースハム | 長命草のおひたし | パイナップル
昼 「パイヌマヤリゾート」にて --- マンゴージュース | ソーキソバ | コーヒー
夕 「パイヌマヤリゾート」にて --- 自家製ジーマミー豆腐 | アロエベラと三杯酢 | 島らっきょうの沖縄天ぷら | ゴーヤーの甘酢 | 旬魚グルクンの南蛮漬け〜長命草の香り | タマンの芭蕉包み焼き〜八重山味噌風味 | 西表新米 | カザミ(蟹)の味噌汁 | 沖縄ぜんざいとバニラアイス | 黒糖のカステラ | コーヒー
5日目 朝 「パイヌマヤリゾート」にて --- フーチバー焼き | ナーベラーのンプシー | ゆし豆腐 | アーサーいり厚焼き玉子 | パパイヤ・キュウリ・トウモロコシ | フルーツ盛り合わせ(パイナップル・グレープフルーツ・レイシ)
昼 --- おにぎり | 島らっきょう
夕 「琉球料理乃山本彩香」にて --- 琉球料理
6日目 朝 「沖縄第一ホテル」にて --- 沖縄定食
昼 「首里そば」にて --- そば

絵:火を噴く
火を噴く
トの泡盛雑感

まずは、イラブー料理(蛇料理)「カナ」で、忠孝酒造の30度の「忠孝」、20年物43度の「やまかわ」(銘柄についてはサムさんより補完していただきました)。カナは全体的に濃厚な味付けだったので、泡盛が絶対的に必要だった。ところで、蛇はへービーな味わいというのは、ト得意のおじんギャグ。ペコさんは「クセがない鰹節のような」という評価だったが、トは「ぎらぎらのまむし酒」を思い出した。つづいて、台風のため缶詰になった「さわやか荘」では、25度「請福」を連日。結構頭が痛くなったのは、たんなる飲み過ぎのせいか。「パイヌマヤリゾート」では、43度「西表島」(請福酒造)。石垣島「請福酒造」では、20年物を試飲。フワーと口中にひろがった。那覇の琉球料理「山本彩香」では、「春雨」(ややクセあり)と「太平」(すっきり系)。

サムさんにいただいた請福酒造宛「酒好きの友人のために、出来れば40年物古酒を呑ませてやってくれ」という紹介状を旅中握りしめていたけれど、なんせ台風のために時間が無くて実現できなかったのが、今思っても悔やまれる。西表島からジェットコースターとロデオを合わせて2倍にしたような高速船に乗り、ふらふらになって石垣島離島桟橋に着いてみれば、もう12時半を過ぎようとしていた。タクシーに飛び乗り、運転手さんに「請福酒造経由で、石垣発1時25分の那覇行きに間に合うようにお願いしますっ!」と頼んで駆けつけた請福酒造滞在時間は約10分間足らず。ところが、とにもかくにも泡盛を買い込み、あたふたと空港に駆けつけてみれば、何と飛行機は30分遅れの出発だったのだ!クヤジー。30分遅れると分かっていれば、40年物が飲めたのに。それが無理でも20年物をもう2,3杯は飲めたのに。

結局、泡盛と焼酎は、全然違うというのが実感。焼酎はお湯割りが好きだけど、泡盛はロックに限る。しかも透き通った大きな氷がいい。沖縄の豚料理やクセの強い野草料理には泡盛が実によく合う。度数の高い泡盛の方が、飲みやすいし美味しく感じる。古酒の旨さまでは、よくわからずじまいだった。ところで、ノウサギサンは、泡盛が飲めない。その理由は、泡盛の黒麹菌が辛いとのこと。焼酎は黒麹菌から生まれた白麹菌で仕込むけど、黒麹菌と比べると洗練されていて、確かに黒麹菌は麹臭い。

今回の旅で感じたことのひとつが、泡盛をはじめとするノウサギさんの微妙な舌。相当ミクロな感覚をお持ちのようだ。そのことはご案内して貰った「首里そば」でも実感。ここの薄味の透明感のある出汁は絶品。麺トータルでは西表島の星砂レストランの八重山蕎麦の方が個人的には美味しかったが。そして、もうひとつは、料理店に対するヤマトんちゅうの評価とウチナーグチの評価には、微妙なあるいは明確なズレがあるということ。現地には、地元の人々の評価の高いお店がまだまだあるようだ。豆腐よう一つをとってみても、ノウサギさん推薦の、店を構えていない絶品の「豆腐よう」が入手出来なかったのが残念。次回はウチナーグチセレクトのディープな沖縄を味わいたいものだ。泡盛古酒と豆腐ようのためにも、もう一度ぜひとも行かねばなるまい。若干消化不良だった美ら海、青い空、珊瑚礁を堪能するためにも。

☆師匠サムさんから頂いたコメント

忠孝酒造の「忠孝」「やまかわ」は私の中ではマイルドタイプ。とくに「やまかわ」の20年物は好き嫌いは別として、さすが20年古酒といわせる滑らかさはあるが、個性の点からいうといまいちかな…。その点では、与那国の花酒はアルコール度数もさることながら個性は強烈!。昔ながらの泡盛臭さを残しているように思えます。ウオッカやテキーラを水割りで飲んだ経験はないのでいいコメントかどうかわかりませんが、この酒はお猪口でぐぃっと飲んで、その後熱くなった喉を冷水で冷やすべし。

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酔いしれた
(「寓話」にて / 2005-7-19 / ト)
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沖縄がぎゅっと詰まった朝ごはん〜
(「沖縄第一ホテル」にて / 2005-7-20 / ト)
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とにかく市場は楽しい
(「牧志公設市場」にて / 2005-7-20 / ト)

文 ト・ぺこ 編集・絵 ぽこ

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