雑記帖 - yo:ku:nel

No.91
春雨

つい先日、2ケ月ぶりのプールとなった井波の木造りプールで、海中に浮遊するクラゲのようであり、而してピノキオのようになった足を振るわせながらちゃんと前進するクロールを突然披露し、感動の涙を誘ったぺこさん。昨日は、にわかにバタフライを始めた。お尻は、ぺこぺこと言うよりぽこぽこ、いや違う、ぽこんぽこん、まだ違う、ぽっこりぽっこり。足は、練馬大根が(古いか)、空中に2本。それをオルガンの蓋を閉じるが如く、バチャン。周りの人が思わず顔を背ける。上体を直角に上げ、胸まで空中に出そうとするペこさん。おいおい、シンクロじゃないがやちゃ。さすがに、本人もこんなはずではと首をかしげる。

そこで、トが「口耳四寸の学」(耳と口は、四寸、今聴いたことをすぐしゃべる、荀子が戒めた)。チョイワルプロジェクト監督のけんちゃんの教えをすぐペコさんに伝授。キックは、蹴り上げで、進むがいよ。膝をなるべく曲げないように。顔は、息継ぎ出来るだけあげればいいがやちゃ。さすが、ぽこさん譲りの運動神経のペコさん。アドヴァイス後は、あっという間に修正。したむきに前へ進むようになった。

本日は泡盛「春雨」先日小糠の様な雨が降るときに開けた。43度。さすがに生はキツイ、水割りは、クセがない。

(2006-05-26)

No.92
当た・らんけ!

「アタ・ランギ」についに当たった。ブルゴーニュの赤ワインの正統。ロマコンの孫かいとこ。

トが飲んだのは、開栓、約2時間後。サムさんかきこがトリガーになって、ぽこぺこさんが開けていた。ピノ・ノワールのど真ん中やネー。華やかな香りがあって、しかも味が上品なコンソメのように澄んでいるのに濃くて。

一方で、エメ・ギベールさんの「グルナッシュ」。グルナッシュは赤ワインとしては、評価が低いようですが、全然悪くない、先に飲んだカベルネ・ソヴィニオンよりインパクトがある。果実実があって、スパイシー。安物のフランスワインにありがちなひね味も無し。ハレはアタ・ランギ、ケは、エメ・ギベ。

(2006-05-30)

No.93
皆勤賞

連休中どこにも出かけず、ひたすらこぐこぐ、スイムスイムしたおかげで、なんとプール皆勤。コンサート日は、幸いプール休みの火曜日だった。泳いだ日が29日で、泳いだ距離は、今晩の1.5を足して今月46.7キロ。ほとんどオタッキー君の世界かも知れない。これだけ泳いでも飲みに飲んで食べに食べているので、体脂肪は16%台。大ちゃんの世界、腹筋6分割の11%台は遠いぞ。○○人さんの世界のほうが近いぞという甘いささやきが聞こえる。

皆勤賞祝いは、氷見のトロ、日本のトロでは、何と言っても青森の下北半島の先っぽの大間のトロらしいが、今日の氷見のトロもめじまぐろとかいうけちな物ではなくて、本マグロのトロだった。それにぐじの一夜干し。これらには「上喜元」だった。

そして、「アタ・ランギ」2日目。きょうは、芳香が一段と増し、口中に後口の様々な果実味が残る。2002なのでたまにフレンチレストランの在庫一掃セールで飲まされるワインの様に黄色くへたっていなくて、逆に生きが良い。最近飲んだ中では、パーカー100点の「シャトー・ヌフ・ド・パフ」に匹敵するが、あちらは倍額。

(2006-05-30)

No.94
フランク・エミリオ

最近「さかぐちとおる」氏の「キューバ音楽紀行」(東京書籍)を楽しく読んだ。キューバはブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブだけではない。勿論、B・V・S・Cのかれた味は格別である。お年寄りにしか出せない味があるとしみじみ思う。我が国で、例えば、コンバイン・セグンドなどのようにお年寄りの音楽家で、あそこまで自分自身が楽しみ、他人にも悦びを与えている人がいるだろうか。さかぐちさんはキューバ中のいろんな町を訪れ、音楽を尋ね歩く。国中にプロ・アマを問わず音楽が溢れている。そんな土壌が、B・V・S・Cの基盤となっている。

この本で、キューバ音楽界最高のピアニストといわれているフランク・エミリオを知った。彼は盲目である。「ロス・アミーゴス」を率いていたが、2001年に亡くなった。ぽこさんにCDを2枚取り寄せて貰って、早速車や自宅で聴いている。思いも掛けず静かな音楽なのだ。思わず、昨年夏沖縄で聴いた「屋良」さんのピアノに似ていると感じた。自在であり、透明感がある。コンガのタタ・グィネスも最高。この辺の人達の打楽器は格別である。

本日のお酒は、あ蔵ご夫婦の四国土産「小富士」超辛口本醸造。さすが、味も素っ気もない、辛口である。しつこい黒鯛のすましの脂をぬぐってくれる。 後口は、エメ・ギベールシリーズの赤ワイン「メルロー」。とは、メルローが、ときには庖丁研ぎのとぎ汁とか、石膏味を思い浮かべるが、これは問題なし。むしろカベルネ・ソーヴィニオンに近い。さーロマネコンティオーナーシリーズに期待が高まる。

(2006-06-02)

No.95
口耳四寸ワイン学

金沢の恵是留で飲んだワインが、ヴァン・ド・ペイの白はシャルドネと赤はカベルネ・ソーヴィニオン(マルキ・ド・ボーラン社)。釈迦に説法ではありますが、仏語でヴァンは、ワイン。ドは、英語でOF即ち「の」。ペイは、地方。と言うことは、ヴァン・ド・ペイは地酒というか地ワイン。

フランスの高級ワインは、AOCワインと呼ばれ、これはOは、原産地(オリジン)Cは管理(コントロレー)Aは呼称(アペレイション)。こちらは、葡萄の品種や作り方について種々の規制がある。ヴァン・ド・ペイは、他の地域の葡萄を混ぜられないという規制しかないので、一段劣ると見られ、値段も安い。と言うことは、是の良心的な作り手のワインは、お買い得と言うこと。これの美味しいのをせっせと探さなくっちゃ。この前から紹介しているエメ・ギベールさんのワインも、ヴァン・ド・ペイ。恵是留で、でたワインは、シャルドネは、活きが良くて、味も多彩で美味。C.Sは、やや香りが気になったがO.K。

さて、ビックリニュース。居酒寿司が、寿司をやめて、蕎麦屋になるかも。華麗なる転身。店はどうなるにせよ年内に変わるという。新しい店の平面図、立面図を昨日見た。まだまだ予断を許さないが、お寿司を食べたいお方は、早めにどうぞ。これを覆すには、トが先手を打って、「更科伏木」でも開業するしかないか。わさびはおろせるのだが…。

(2006-06-06)

No.96
16:0

最強チームに快勝につき、今晩は「ドラゴンズ・カップ」と「上喜元」。虎も勝利につき、「兄貴の誉」はお預け。

(2006-06-08)

No.97
ロマネ・コンティオーナーワイン

いやーきょうはあちかった。クール・ビズなどとおかみから掛け声を掛けられると、暑いときこそビシッとネクタイを締めて、健全なネクタイに健全な精神は宿るとのたまうと、よっぽど周りへクール・ビズ効果があるのでは。我ながら、サブー。

喉が乾くときは、白ワインに限る。本日は、ロマネ・コンティオーナーワインシリーズの白。「リュリー・ブラン・サン・ジャック2004」。美味しい。シャルドネと思うが、華やかな香りが十分にあり、喉ごしもいい。上品さと言う点では、モン・ラッシュとは、京都と小京都との差があるかと思うが下手なモン・ラッシュよりよほど良い。

リュリーは、ディジョンとリオン間のブルゴーニュ地方のど真ん中に位置し、ディジョンから約55キロに渡って続くいわゆる黄金の丘(コート・ドール)から少し下った位置にあるシャロネーズ地区のワイン。ロマコンオーナーの赤のメルキュレ・ル・モンもシャロネーズ地区にあるメルキュレ。これはアタ・ランギを飲んだ後は、やや及ばず、ロマネコンティ家のテーブルワインと言うところ。

オズ・クラーク氏の「ワイン・アトラス」という世界中のワイン産地を紹介する本があって、産地の写真や俯瞰図がついていてとても楽しい本。これによると、シャロネーズ地区は、一面のワイン畑。ブルゴーニュ地方のこの辺を自転車でこぐこぐ、ワインをのむのむ、畑でねるねるするのが、夢だ。

(2006-06-14)

No.98
はんたばる

那覇市具志川市泰石酒造製古酒。35度。これが、なんと泡盛49%、焼酎51%のブレンド酒。はんたばるは、ハーフアンドハーフならぬ半あんど半?うたい文句は、焼酎のきれと泡盛のこく。そのまま口に含むと、旨い。口当たりは泡盛、後口は、焼酎。水割りにすると焼酎味が勝る。やっぱり、泡盛は泡盛で飲みたい。

(2006-06-16)

No.99
蔵弥一

昨日、種子島出身の知人に「いやー久耀ちゃ うっまいねー」というと、「いや実は、同じ酒造所で、「森伊蔵」に匹敵する美味しい焼酎があるんですよ。」というなり、あっというまに「蔵弥一」を届けてくれた。種子島紫芋、屋久島湧水、黒麹使用。とにかく芋の香りが良い。生で飲むと、熟成酒の久耀の方がマイルドと思うが、とにかく芋の香りが強いが、舌の上の味わいは同じくマイルド。「褒めて育てる」と言うが、「褒めて、戴く」。しかし「褒め殺しは、戴けぬ」。

(2006-06-23)

No.100
お盆

ビバクイズ大魔王のせり人さんがお手上げならと調べてみると、お盆の仏教的由来は、「7月15日に、山海百味の五果を供え、供養すべし」、さらにこの元は「盂蘭盆経」に「供養乃至七世父母年々七月一五日」とあるに由来。七世は無限という意味らしい。山海百味の五果を供えとあるように、お盆は、ご先祖様にお供え物をする催しにつき、せり人さんが、売れ筋を探るのも、さすが、プロ。

新盆の7月15日は、お経の7月15日を新暦で当てはめたので、新盆となったと思うが、各地でこれを採用した由来、またはしなかった由来は判らない。旧盆は、旧暦の七月一五日のこと。従って毎年変動する筈のところ、8月15日に固定しているのかな。こっちの方が、本来の時期なんだろう。「風の盆」も旧暦7月15日が、9月初めとして固定して、豊年祭りと台風を掛けて、「風の盆」にしたとは、との説なので、信憑性はいまいち。いずれにしても、盆踊り、例えば、郡上八幡や、阿波踊りなどは当然旧盆。

まーいずれにしても、この時期ご先祖様が、子孫が元気にしているのかと、帰ってくのがお盆というのは、各地の風習であり、従って、ご先祖様にお供え物をするのが沖縄の風習でもあるわけで、映画「ホテルハイビスカス」でも、そんなシーンがあったなー。一方、春祭りは、京都の葵祭りが原型で、各地にあるのは、殆どが、神様が、どこかに降臨し、その聖地へ山車が迎えに行き、町内を巡行するというパターンだなー。

まー確かに、我々が今あるのは、ご先祖様がいたからで、さらに、その先には神様がいたからで(?)、人類が生まれるまでには、とんでもない宇宙的時間が経過しているので、新人類のカラスさんが、チーンとするように、我々もご先祖様や人類や地球を作った神様に一年に一回ぐらいは、敬虔な気持ちになる時間を持つのも悪くはないかな。ご先祖様の一人として、お供え物を食べたり、飲みに来るのも良いが、やはり生きているうちに美味しいものを飲んだり食べたりするのが一番と言うことで、今日のお酒は、泡盛「北谷長老古酒43度」だった。ほんとに素直な泡盛だ。

(2006-06-28)