私的デジカメ選び
2001年 春の陣
さて、いよいよ新しい世紀を迎えデジカメも特別なものからよりポピュラーなものになっていくでしょう。市場が広がればメーカーの製品開発に拍車がかかり、今後も多種多様なものが登場するでしょう。 一つはより光学カメラに近づく流れ。カメラメーカー、フィルムメーカーから出てい来るデジカメの多くがこの流れにそって開発されています。光学カメラ同様、本格的な一眼レフタイプから安価なコンパクトタイプまで揃ってきました。 もう一つはCCDをいろいろなモバイルツールに組み込み、機能の一つとしてデジカメや動画の取り込みが出来るタイプ。既に携帯電話やノートPC、Palmなどの携帯機器などにこの流れが広がっています。 最後は安価な低画素CCDやCMOSを用いた、1万円程度の「おもちゃ感覚なデジカメ」。プリクラ感覚でメールにちょっと添付したりするのに、気軽に購入できる値段で登場しています。こちらも新製品になる度に完成度が上がってきています。今後より高画質CCDなどの値段も下って来るでしょうから、今年はより高画質なデジカメがオモチャ屋さんでも手に入るのではないでしょうか。
キヤノンPowerShot Pro90 IS
キヤノンから300万画素手ブレ防止10倍ズーム。PowerShot Pro90 ISが発表されました。PROという言葉がふさわしい高機能なモデルです。スペック的には昨年発売した300万画素機G1をベースに手ブレ防止10倍ズームレンズを搭載したというもの。このレンズは既にオリンパスから発売しているE-100RS(150万画素)やC-2100UZ(200万画素)と同様のもの。というか実はキヤノンのレンズをオリンパスが採用してしいるというハナシですが。(デジカメ用のキャノンレンズはこのレンズ以外にも東芝やCASIOのデジカメが3倍ズームを採用しています。)ということで今回はキヤノンが自社開発の10倍レンズを使ってどのようなモデルに仕上げてくるか楽しみだった訳です。 このレンズ、元々1/2インチCCD用に開発されたものなので、今回のキャノンの採用した1/1.8インチCCDだとCCD全体をカバーしきれないんですよね。その結果、300万画素CCDを積みながら有効画素は250万画素になってしまっています。(昨年、ソニーF505Vが同様な方法でスペックアップしていますが)ですからG1ベースでありながら有効画素はG1より低くなります。この辺はちょっと勿体無いような中途半端な印象を受けます。日本での発売価格は未発表ですがC-2100UZと比べて有効画素数的に大きな差はないのであまりに高いと購買意欲は下がってしまうかもしれません。(いや100万画素のE-100RSの値段と比べろとキヤノンさんには言われそうですが)ベーター機を見る限り絵作り的には解像度重視のキヤノンらしい仕上がり。発売時にはもっと色が良く、低ノイズなものを期待したいです。国内発表・価格:160,000円うーん。悩ましい価格設定。
フジフィルム FinePix6800Z & 4800Z
フジフィルム伝統の縦形ボディー機の新型が登場です。今年は何と二機種を発表。上位機種のFinepix6800Zは新開発の300万画素ハニカムCCDで600万画素を出力。廉価版の4800Zは昨年開発された240万画素版ハニカムCCDで400万画素を出力可能。CCD以外の仕様は両者に差は無いようです。フジのこの系列はまず斬新な縦形デザインなのですが、今年のモデルはポルシェがデザインしたということで従来よりも角がとれて眼を惹きます。さらに全身のメタルボディーが高級感を演出しています。今回からクレドールを標準装備して(PCとはUSB接続)、カメラをクレドールに置くだけで充電開始。さらに、ボタン一つでビュアーソフト(本体に標準添付)が自動的に起動、撮影した画像を一覧表示することができ、転送操作や画像操作が簡単にできるようになったそうです。これって初心者にとって最高の仕様だと思います。初心者からのお助けメールに多いのがデジカメとPCのインターフェイスについてのもの。ですから、この部分に力をいれているフジの姿勢は評価できます。さらにファインピックス インターネット サービスなんていうものを提供してホームページやメールとのやり取りするシステムを提供したり、このシステムとフジフィルムのプリント店をつなげて近所のプリント屋さんへのプリントをインターネット経由で出来たりと素晴らしい環境を整備したものだと感心してしまいます。まー、初期トラブルを出来るだけ少なくして上手く立ち上がって欲しいものです。で、私的には600万画素は不必要だと思うので値段の安い4800Zを買って、このシステムを十分活用出来るように精進するっていうのが、財布にちょっと余裕があって向上心のある初心者ユーザーにはオススメ第一候補というこになります。
京セラ Finecam S3
京セラからは300万画素クラスのコンパクトタイプが登場。京セラのデジカメは同社のコンパクト銀塩(フィルム式)カメラの流れを汲むデザインを採用したサムライシリーズがあったものの、一般には受けず、昨年からは路線変更しオーソドックスなコンパクトカメラの新しいシリーズ「Finecam」が登場。(似たような名前が多いのに。命名理由って何だろうか)今回のモデルはその最新機種になります。このクラスは昨年大ヒットしたキヤノンIXY―D(200万画素2倍ズーム)、フジのFinepix4500(ハニカム260万画素単焦点)を当然意識して出してきています。まず、そのサイズはキヤノンIXY-Dとほぼ同じ。ズームはIXYと同様の2倍ながら、IXYよりも高画素タイプのCCDを採用。基本仕様は昨年出した同社モデルをシェープアップして競争力UPしてきた形です。
簡単に言うと大きさ機能はIXYと同じで画素数は上。というものです。この当たりはわかり易い商品仕様(笑)ですね。(サムライ魂はどこへ行ったんでしょう...)
このサイズを実現するためにか、メモリーにSDカードを使用しています。従来のデジカメはスマートメディアやコンパクトフラッシュというメモリーが主流。Sonyは独自仕様でメモリースティック。それに対してSDカード。SDカードは主にMP3プレーヤーや一部デジタルビデオなどに採用されていますがサイズが小さく出来るということで今回の採用になったんでしょうね。新たにデジカメを購入するユーザーにはあまり関係の無い話ですが買い換えユーザーはメディアが変わってしまうのには抵抗があるかもしれません。さらにこのデジカメの仕様にはデジカメーPC間のケーブル接続端子が無いため、メモリーからデーターを移動するためには従来の接続キット代わりにメモリーリーダーを準備する必要があります。まー、値段的には大差が無いのでこの方式も有りかなと思いますが...別なメディアユーザーには新たな負担になつのですがこの当たりはドウナンデショウ?
定価はIXY-Dよりも1万円以上高い設定、コストパフォーマンス勝負になると厳しい価格設定かもしれません。このクラスは200万画素あれば必要十分だと思うので300万画素というのがどの程度のセールスポイントになるのかなーというのが正直な感想です。今のところ画質はわかりませんが、画素数&値段相当の画質を実現するのがこのモデルの明暗を握っていると思います。
ソニーマビカ「MVC-FD97」「MVC-FD92」
数あるソニーのデジカメラインアップ中でマビカシリーズは最も古くからあるシリーズです。特長を一言で表すとFDD内蔵型デジタルカメラ。デジカメを買う時に障害になるのはPCとのインターフェイス。最近ではUSB接続のデジカメが増えていますがPCが古かったりするとUSB接続ができなかったり問題の原因となります。その点、フロッピーは汎用性が高く、機種や年式の壁を気にすること無く使用が可能なため、マビカシリーズはアメリカを中心にヒットしているモデルです。(i-macにはFDDは無いよなんて言わないでね)ただし、最近の高画素化に伴い画像データも膨大になりフロッピー1枚に画像が数枚しか保存できない環境になってしまいました。この対策としてソニーはFDDの代わりに8cmCD-Rを採用したモデルも既に発売しています。今回のモデルは基本的なスペックは昨年モデルを踏襲しFDDドライブのほかにスマートメディアスロットを搭載したモデルです。(昨年のモデルはメモリースティックを使用するためにはFDD経由のアダプターを使用するというものでした。)何で今更フロッピーと考える人もいるかも知れませんが業務で使用したりする場合。特に出先で撮った画像をすぐにお客さんに見せたりするにはフロッピーって便利なんですよね。
ちょっと、話変わって新しいマビカの中で200万画素10倍ズームのMVC-FD97。値段がオープン価格ながら9万円程度ということで。C-2100UZより安くなるのかが注目点ですよね。個人的に今、高倍率ズーム機が欲しいので尚更。見た目からもわかるようにズーム以外の機能についても十分なものがあります。ちょっと少年心をくすぐるメカッぽいところは好き嫌いが分かれるところでしょうが。
まだまだ続くソニー軍団
ソニー サイバーショットDSC−P50,P30,F55DX
ソニー サイバーショットDSC−S75
ソニーのデジカメラインアップの内、Sシリーズはオーソドックスな光学カメラ的なデザインでソニーらしさという点でアピール度に欠けるものでした。そこでソニーはカメラ度が高いSシリーズはマニア向けの高画素多機能モデルS75に集約し、それ以下の普及機である100万画素機,200万画素機は、昨年ヒットしたP1と同様の横長スタイルにし、新たにPシリーズとしてラインアップを組み直してきました。
P50&30:大きさ的にはP1よりも一回り大きく、質感もP1よりも劣るということですが、このクラスはコスト勝負という面が強く生産コストを下げる内容になるのは致し方無いところでしょう。しかし、他社のこのクラスモデルが比較的大人しいデザインになっているだけに、ソニーのオリジナリティーが高く魅力的なデザインのPシリーズに惹かれる人も多くなるでしょう。
機能的にもスタミナバッテリー,動画機能,プレイステーション2と接続したりとソニーらしさが詰め込まれています。PCと接続に必要なユーティリティーも同梱されていますし、初めてデジカメを購入する人にも安心して買える仕様になっています。
同時に発表されたF55DXは従来のF55Kをベースに200万画素CCDを300万画素に詰み直してきたモデルです。光学系の設計は従来と大差がないため有効画素数は260万画素程度。F505と同様のマイナーチェンジですね。その他、操作性等の細部の改良もされています。Fシリーズは極めてソニーらしいデザイン。このデザインに惚れ込んだ人には良いモデルでしょうが、新しいFシリーズを楽しみにしている人にはこの程度のマイナーチェンジは物足りない内容かもしれません。
一方、S75は、昨年モデル、カールツァイスレンズを積むS70をベースに操作性を中心に機能UPしたもの。同社のP1との性格分けもハッキリさせるために、この高画素多機能タイプは、よりフイルム式カメラに近いフォルムになって、カメラメーカーのデジカメに対抗するわけです。
それよりもアメリカで発表があったCD-Rマビカの新機種の方がインパクトがあるなー。これって、S70,50をベースに8cmCD-R付けたんでしょうが(8cmのCD-R/RWディスクの記録容量は156MB)。、FDDが高画素化に対応できなくなってしまったマビカシリーズのこれは一つの解なんでしょうね。それが、私のツボにハマッタというか。惹かれちゃいます。
今シーズン各社のフラッグシップ機になる300万画素クラスはマイナーチェンジが主流のようです。このような熟成モデルは派手さは無いものの完成度の高さという点で○。400〜500万画素へのステップアップはもう少し先になりそうですが、普通の用途には200万画素機で十分だと思う私としては、高画素化への流れが一時停滞するのはある意味でホッとできます。
ただ、画素数意外で製品をアピールするのは難しいのも事実。そうなると価格やデザインなどがポイントになってきますね。
カシオQV-3500EX http://www.casio.co.jp/release/qv_3500ex.html
昨年モデルQV3000EXの後継機です。新しい機能(QV2000シリーズには既に採用されていた)として撮りたいシーンのサンプル画像を選ぶだけで、シャッター速度・絞り・フォーカスなどを最適な状態に設定するという「ベストショット機能」の追加。初心者にもわかりやすい機能です。カシオのこのシリーズは質実剛健というか。派手さは無いけれどコストパフォーマンスに優れています。コストは抑えたいけれど多機能なモデルが欲しいという人にはお薦めです。見た目が黒くなった以上に特筆すべき変更点としては60秒までバブル(開放)使えたり、フィルター付けるネジが付いたり、マニア心をくすぐる仕様も付いています。値段を抑えながらこういうことをやってくれるところが良いんですよね。>カシオさん。
エプソンColorioフォト CP-920Z
エプソンも昨年モデルCP900Zのマイナーチェンジです。エプソンが他のデジカメメーカーに呼びかけ提唱している「PRINT Image Matching」を搭載。画像データにプリントアウトに必要なデータを付加させてレタッチ無しに綺麗な画像をプリントアウトできるというものです。エプソンの他にカシオやソニー、オリンパスなどの新製品に採用されるようです。(対応機種は要確認)もちろんエプソンのプリンター対応する仕様ですから、プリンターライバルメーカーのキヤノンのデジカメには採用されないようです。前モデルから基本仕様の変更点は少ないもののバッテリー寿命が2倍近くに延びたり、操作速度がUPしたりと操作性を中心に改良されているようです。ライバルの中で目立つものが無いのはツライところですが、真面目に製品開発してますから購入の時は目に留めてみて下さい。ユーザーに優しい製品作りしてますから。
キヤノン IXY DIGITAL 300と仲間たちA10 A20
昨年発表されたIXY-Dに物足りなさを感じた部分。一つには画像の色合い、特に子供を撮る機会が多い私にとって肌色が褪めてしまうことがあるのは致命的なところでもありました。あと、小さくてもできればやはり2倍より3倍ズームが欲しいなーと...
そんな不満を解決してくれるのが今回の300。筐体はIXY-Dよりもちょっと大きくなったようですが、CCDは原色系になり幾つかのサイトで公開されたサンプル画像を見る限りCCD変更の効果が見られ、色再現性が改善されています。また、ズームも3倍になり使い勝手が向上しています。これらの変更によりサイズは若干大きくなってしまったわけですが、上着のポケットや鞄に入れておくのには十分な大きさなわけで、今回のIXY300が今年のスタンダードモデルになりうるスペックを持っていると感じています。
同時に発表されたA10,20はコストを下げた戦略モデル。カメラメーカーらしいデザインで初めてデジカメを購入する人にも抵抗が少なそうですね。ライバルひしめくこのクラス。どこのメーカーも差が無いと感じることも多いとは思いますが、購入候補が決まったら、必ずサンプル画像を確認して、自分の環境で、ディスプレイに画像を映したり、印刷したりして確認してください。そのサンプル画像に問題を感じたら他メーカーではどうか比較して決めることが後悔のないデジカメ選びかな。このクラスの場合、画質にメーカー間の差を感じなければあとは値段やデザインなどで決めるパターンで良いんだと思います。
オリンパスキャメディアC−1
オリンパスの単焦点モデル(=ズーム無し)の普及タイプC-800シリーズのデザインは今から3年前のC-820Lという80万画素モデルから基本的に変更無く最新モデルC-860Lに受けつがれてきました。その間にC-800シリーズの位置づけは当初の中堅主力機から脇を固める入門普及機へと変化。しかし、中身は確実に進化し、デザインにお金をかけずに中身を充実させ、価格を抑える方針は成果があったと思います。しかし、最近の他社モデルと比べると、さすがにC-800シリーズの筐体は大きくデザイン的にも魅力薄となってきていました。そこに登場したのがC−1です。(じつは従来機のなかに200万画素の単焦点C-21もあるのですが説明は省略)
今回のモデルチェンジで注目すべきはCCDが原色系に変更されたこと。従来は解像度重視で補色系CCDを使用してきたカメラメーカ(オリンパス,キヤノン,ニコン)でしたが原色系CCDを採用するところが最近増えてきているようですね。感度の低下を補う絵造りが可能になったと判断したのか。解像度よりも色を選んだのか。サンプル画像を見る限り、解像度が下がった感じは受けないのでまずは一安心。明暗差が激しいシーンも自然に写っていますね。ノイズがちょっと気になりますが、初めて買う人はそんな事を気にする必要はないかもしれませんね。
その他、PCと接続するためのUSBケーブルが同梱されており、初心者が気軽に購入しても安心して使えそう。さらにドレスアップ用のシールがオプションで用意されたりと、デジカメに服を着せるように個性的に仕上げることも可能。女性に使って欲しいデザインが多く用意されているけど仕上げるのはたぶん彼氏の役になるんでしょうね。
オリンパスC-700 UZ
最近のデジカメのトレンドとして高倍率ズームという流れがあります。具体的にはオリンパスのC-2100UZ,E-100RS,キャノンパワーショット90IS,富士フィルムのFinepix4900Z,カシオのQV-2800等、倍率が8〜10倍というタイプです。
このうち、オリンパスの2機種を含む手ぶれ防止機能付きの10倍ズーム搭載機種は非常に高機能で魅力的ですが、それ故に10万円以上と値段が高く、一般ユーザーが手を出しにくいものとなっているようです。そこで今回、オリンパスは低価格な200万画素高倍率ズーム機を出してきたわけです。見た目はC-2000シリーズのようですが、デジカメではフィルムの代わりになるCCDは普及モデルのC-990と同サイズ、2000シリーズよりも小型のものを使用しています。高倍率ズーム側で撮影するとわずかな手ブレも拡大されてしまうので撮影には注意が必要なのですが、C-700UZは手ぶれ防止機能は省かれてしまっています。これもコストを押さえるため、その対策として感度をUPしてシャッタースピードをあげることで手ぶれを押さえようと設定されているということです。(ISO800相当まで増感)オリンパスのラインアップの中では、手ぶれ防止が必要ならばC-2100UZ、コスト重視でC-700UZということになり、選択肢を増やし従来は3倍ズームを購入していたユーザーを高倍率機に取り込む作戦。10倍ズームは間違いなく撮影の幅を広げることが出来ます。それが低価格で実現できるわけですから。もちろん、価格を押さえるために省かれた部分をマイナス点として見ることもできますが、3倍ズームでは絶対に撮れない世界に踏み込めるという事実は否定できないこと。さらに、結果的に3倍ズーム機と変わらないサイズで10倍ズームを実現したことで使用範囲も広がりますよね。
キヤノン IXY DIGITAL 200
数年前までキヤノンのデジカメはちょっと遅れた印象がありました。それが昨年の初代 IXY DIGITALのヒットを契機に、今年に入って遂にデジカメ最先端メーカーにステップアップした印象です。昨年までの初代IXYを含む補色系CCDの絵作りには特に子供を写す機会の多い私にとって肌色がくすんでしまい好きになれなかったのですが。先に紹介したIXY DIGITAL 300から非常に気持ちよい画像が得られるなりました。ただ、IXY300は初代に比べズームが3倍になったり操作性がUPした代わりにサイズが一回り大きくなってしまいました。
今回のIXY DIGITAL 200は300の画像エンジンを初代に載せたもの。すなわち、とても小さいボディーで高画質。大きさで200を選ぶのも良し。操作性で300を選ぶも良し。
いや、本当に最近のキヤノンは良いですね。一般ユーザー向けでは高級機種のPowerShot G1,Pro90ISを筆頭にIXYを挟んで一般向けの値段の安いA20,A10まで、どの機種もバランスが良く安心して薦められるものになりました。単に画素数競争に翻弄されずに良いカメラ作りが大成功した良い例ですね。今年はIXYを目標にしたデジカメが各社から出ていますが、単に画素数を上げたり、サイズを小さくしたりと努力の跡は見えますが先行しているIXYブランドに対してはまだまだインパクトが小さいと思います。
オリンパスC-1 Zoom
C−1Zoomは型番が示す通り、単焦点のC−1の3倍ズームモデル。このモデル何が凄いかというとC−1と同サイズ(ほんのちょっと大きいけど)。上位機種と比べるとスペック的に見劣りする部分もある訳ですが、普通の用途でこのクラスで問題がでることなんてあまり無いと思います。値段も高いわけですが玩具メーカーのデジカメ買ってオモチャで終わっちゃう事とは雲泥の差。値段もオモチャよりは高いですが、出来たら使えるこのクラスを買ってください。
ミノルタ DiMAGE7
ここは私的デジカメ選びなんですが、初めてデジカメを買う人にちょっとでも参考になればという思いで最近は書いています。ただ、この機種はとっても私的に書いてしまいます。私は現在、オリンパスのC-2500L(250万画素3倍ズームで一応、一眼。2年前の機種です)をメインで使用しています。この機種自体、デジカメ評論の中ではあまり好評ではありませんでした。ただ、私にとっては撮る楽しさや難しさ。露出や開きなんていうカメラ用語もこれで覚えましたし。フィルター類を付けた撮影もこれで覚えたわけです。実は今も大きな不満はありません。ちょっと、ノイジーな画質もディスプレイで縮小してみたりプリントアウトしてしまえば気になりません。(デジカメ好きを名乗っている多くの方が最新機種に移行するのは横目で見ながら心動かされる一台が現れるのを待っていたというのが正直なところ。)私は子供を撮る機会が多くて、運動会や行事などではテレコンバーターを付けたりして子供を写しているですが、それではやっぱり不便。テレコンはテレ端でしか使えないし、荷物も増えるし。ここ最近は高倍率ズームが欲しいというのが一番の希望でした。そんな希望をかなえてくれる高倍率機がいくつか発売されました。出るたびにイイナーという言葉が出ましたが、なんとか踏みとどまってきました。(C-2100UZやE-100RSには本当に動揺させられました。(^^ゞ)
そんな私に今回のDiMAGE7は衝撃的でした。まず28mmからの7倍ズーム。いままでのテレコンだけでなくワイコン分をもカバーしている。(ワイコンはテレコン以上に荷物になっていたので)もうこれだけでも十分私にはメリットがあります。さらに使いやすそうなボタン類。私にとって今、必要なのは撮影範囲を簡単に広げられるシステムだと感じていたのでまさに打ってつけでした。良くDiMAGE7はE-10と比較されるようですが、画質優先ならE-10でしょうし、質感もE-10の方が上。DiMAGE7が良いのは手軽に撮影範囲を広げられる点だと思います。(ズーム倍率にせよ。シャッタースピードにせよ。)500万画素CCDには大きな期待は出来ませんし、常用では200万画素モードで使うかもしれません。β機のサンプル画像は原寸台ではザラツキが多くてちょっと気になりますが、ディスプレイで縮小して見たり(500万画素を一度に見れるディスプレイなんて...要らない)プリントアウトすれば大きな不満は無くなりました液晶ビューファインダーの映りがどの程度か気になりますが、。まー、一発人柱になってみるかと思わせる一台です。
PS.秋発売のDiMAGE5はコストパフォーマンスで面白い存在になりそう。(知ってる人は既に少ないでしょうがかつてのC-1000Lのような存在に...)
さて、実は6月中旬以降、新製品の発表が続いています。さらにまだまだ、感想をUPしていない機種もあるのですが、とりあえず半年も終わってしまうので、宴たけなわですが中締めです。
まず、初心者にお勧めモデルですが、新製品の中で同じ値段なら性能に大差は無くなっています。ですから自分の感性にあったものが見つかればそれを選べば良いと思います。
ただ、あまりに増えた中で一台を選ぶのは大変でしょうから、私的なアドバイスをチョットだけ。今期、良く出来たモデルはCANONです。
まず、財布の中身に余裕があれば、IXY300。なければA20。サイズ優先でIXY200。昨年モデルのIXYは安くてもちょっと無理して今年モデルを買いましょう。ちょっと画質にうるさい方にはサンヨーのMZ1でしょう。MZ1について感想をUPしていませんので少しだけ。知らない方もいると思うのでまずはサンヨーについて。実はオリンパスやニコンヤエプソンなど国内デジカメの多くがサンヨーの工場で作られています。もちろん基本仕様等は各メーカーから出されるものでしょうが、製造技術はサンヨーによるものなのです。ですからサンヨーはお客さんのデジカメとは別な味付けのものを出して住み分けを図ってきたわけです。そして成功したのが「爆速&動画」デジカメ。「マルチーズシリーズ」でした。他社が画素数競争、高倍率競争を繰り広げる中で、単焦点(ズーム無し)な150万画素機で評判を集めていたわけです。今回のMZ1は200万画素3倍ズームという標準的なスペックですがそのCCDは1/1.8インチとこのクラスでは大型のものを使用。他社とはちょっと違うスペックなのです。さらに色再現性の調整「リアルカラーイコライザー」、諧調のある画像を得るための「ワイドレンジショット」等の新しい技術も採用しています。もちろん、動画は得意分野。見た目以上に凄いスペックを持っています。ということで、お洒落なキヤノンとはちょっと違う路線でサンヨーをお薦めです。
その他、選ぶ指標としてNo1を探すというのも良いかも。値段が一番安い。人気が一番ある。クラス最小。クラス最速。そのクラスで最初に手がけた。とにかく買った後にもちょっと嬉しくなるものを持っている一台。
それで私自信は性懲りもなく高価なデジカメに少ない小遣いを注ぎ込んでしまいました。
やっぱりミノルタのDiMAGE7。理由は上の方に書いた通りです。使用感はコチラ
こんなデジカメを買った私が言うのも何ですが、デジカメ購入してもあまり使わないで終わってしまう人も多いようです。なので最初から必要以上に高いデジカメを買うよりも気軽に使用できるタイプを買って、自分とデジカメの相性をみてから深入りする人はより高機能なものを買うのが良いかもしれません。まずは気軽に始めてみましょう、楽しいデジカメライフを。
ここを読まれた感想、ご意見などございましたら喫茶室(掲示板)の方にお願いします。お気軽に遊びに来てくださいね。
ウチのHPでは手におえないような技術的な事や難しい話題は
デジカメスクラップブックのシヴァさんの2001春夏デジカメコレクションが参考になります。
新製品のホットな情報が欲しい人にピッタリのサイトがあります。
OGREさんの「はまり道」。ここを毎日覗いていればデジカメ通になれること間違いなし。
海外サイトのお宝情報までもチェックしています。
デジ研ネット 300万画素機&新機種 リレーレポート
2000年秋の陣
2000年春の陣
1999年秋の陣
1999年秋一覧表
1999年春の陣
1998年秋の陣1)情報収集
2)目的を決める
3)お店選び
私の場合(1998.6にタイムスリップ)
私の場合 つづき
C-840L使用感