私的デジカメ選び

1998 秋の陣

早いもので秋から冬のボーナスに向けて新製品ラッシュが始まる気配です。
既に海外のサイトでは国内メーカーの新製品の情報がではじめています。
この秋、メガピクセルは一気にズーム搭載に移行する気配です。

このホームページはあくまで素人基準。使いやすさ、コンパクト、軽快を選択基準に新製品に目を向けます。
今後の新製品発表を楽しみにしている今日この頃です。今後の進展をお楽しみに  (98/9/2作成開始)

9/7 サイバーショットプロ DSC-D700 1025日発売 価格235,000
このホームページとは関係の無いような高級機が発表になりました。
β機の画像が
PC Watch Title Pageに載っていますが、解像度はさすがですね。
細部までくっきり、ほんと、違和感を感じるくらいシャープ...なんですよね。
製品版はもっと良くなるとしたら凄いでしょうね。
(値段も凄いし、大きすぎて
http://www.dreamarts.co.jp/board/messages/910.jpg私の選択肢の対面にある製品ですが、こんな製品が各社からでればデジカメのレベルがアップして製品としての成熟が進むのでしょうね。)

9/12 三日ばかり出張で留守にしているうちに各社一斉に新製品の発表がありました。
さすがに出張から帰って来てびっくりです。これだけ一気だと、各機種の特徴を把握するだけでも大変ですね。
ということで基本的仕様だけでもまずは比較してみました。

メーカー 機種名 万画素数 光学ズーム 体積(cm3) 重さ(g) 希望価格
オリンパス C-1400XL 140 3 115 83 130 1241 470 \128,000
オリンパス C-900Z 131 3 127 66.5 57 481 270 \89,800
オリンパス C-830L 131 1 128 65 47 391 235 \64,800
カシオ QV-7000SX 132 2 141 75 53 560 280 \88,000
サンヨー DSC-X100 85 1 106 61 35 226 200  
ミノルタ Dimage EX ZOOM 1500 150 3 128 68 59 514 310 \128,000

さらにフジからもズーム搭載機(finepix600z)の発表もあったようですし、予想通り今シーズンは光学ズーム搭載機が主力商品になるようですね。C−840Lを持っている身としてはやはりオリンパスの900L、830Lは気になりますね。今後の使用レポートが楽しみです。あと、1400LXは1400Lのマイナス点を改良したものということで実力的にはこのクラスNO1の可能性が高いですね。
QV7000SXは回転式のレンズが復活しQV本来の楽しさと高画質が融合した点で注目できそうですね。
今後のサンプル画像や実売価格、それから操作性など総合的に各機種を比較できるのはまだ先になりますが、有力機種がぞくぞくでてきて悩みの多い秋になるのは間違いなさそうですね。

9/16 いよいよフォトキナ98が開催
ドイツで行われる国際カメラショウが開催です。(クルマでいえばフランクフルトモーターショウ?)
先週の新製品ラッシュは、このカメラショウに合わせて行われたわけですね。
当然、このショウで初めて披露される製品もあるでしょう。
ところで、先週発表のあった製品のうちいくつかのサンプル画像を見ました。
その中でQV7000SXの絵がなかなか良い印象をうけました。原色系フィルターが効いてなかなか、良い色が出ていました。(いつも840Lの補色系を見なれているとなおさらです。)
オリンパスの画質の向上は???所詮、私は素人よ?まだ、サンプル画像があまり出回っていないのですよね。判断はいろいろ見てからにしましょう。ただし、C−1400XLは別格です。ホントこれ欲しいけど、私には宝の持ち腐れになるでしょうね。(笑)

9/21 三洋電機 130万画素クラス3倍光学ズーム機、DSC-SX1Z発表
ついに本家?三洋からメガピクセルが発表されました。(詳細はメジャー系
PC Watch Title Pageで確認を)
これでメガ+ズームの主力機種は出揃った感じでしょうか。京セラのサムライはどうしたのかな?
サンヨーはこれまでも軽量、俊敏でなおかつシャープな画像の機種をだしてきたのでこの機種もその辺が継承されていれば、最有力機種になりそうですね。
So-net Digital Camera Express Top PageによればAgfa PhotoGenieという処理(オプションとしての接続キットに在中)を行う事でソフト的に低ノイズ化200万画素相当にできるということで、他のライバルを一歩引き離す可能性も高そうです。いずれにしても、この冬のボーナス商戦も加熱しそうですね。既にでているズーム機種も値段が下がってきていますし、コダックはOSのアップグレードで起動時間を短縮化してくるし。
デジカメのこの進歩の速さはある意味でユーザー泣かせではありますが、発展途上の分野によくある現象ですね。早く、泣く子も黙る決定打がでることを望みたいですね。

10/11 嵐の前の静けさ?
発表から発売までの空白期でしょうか?最近、話題がありません(笑)。この間にSAMPLE画像等が出まわるものですが、こちらも数が多くないですね。
ここ最近の新製品を見ていると各メーカーの方針が見えてきます。このあたりも選択基準に入れると新製品を選びやすくなります。
以下、あくまで素人の戯言です。(笑って許してください)

デジカメもカメラ。目標は銀塩カメラ。という姿勢はOLYMPUS。ラインナップも一眼からコンパクトまで。スタイルもあくまでカメラですよね。目標は銀塩カメラだけどスタイルはデジタルらしさをというのがリコー。同じようだけど、写りを重視したらこんな形になったというのがニコンかな。デジカメも無視できんなという重役の声が聞こえてきそう。
これに対してデジカメはカメラに出来ない楽しい事をやるものというのがカシオ。最近はQV本来の楽しさが復活。
コダックは銀塩カメラ路線からさらにOSを載せる事で提案型に進路修正した感じ。フジはFinepix700でデジカメ界のVAIOの地位を作れたのに、Finepix500をつくって方針がわかりづらくなってしまいました。もちろん商売的に低プライスのFinepix500は理解できるし、売れているから良いのでしょうが。
エプソンはデジカメもプリンターの周辺機器的な考え方。ダイレクトプリントでプリンター性能を出すために、当然デジカメも高画質という取り組み。サンヨーはオリンパス、エプソンの製造元。派手では無いけど実力主義。
SONYはVAIOという母艦ができたことでデジカメも新しい展開になるんでしょう。マビカやサイバーショットのようなユーザーを喜ばせるのがうまいですよね。
CANONもカメラメーカー的な取り組みですよね。ただ新製品のタイミングがちょっと他メーカーよりも遅い?のが気がかり。コニカも同様。

これだけ新製品を矢継ぎ早に出す事は、企業にとっても負担は大きいでしょうから、いろいろと各社の裏事情を深読みしたくもなります。会社の方針が新製品にでてきますから。このへんまで考えるとデジカメ選びも結構深いものになります。

10/25 新製品の嵐?
ニコンクールピックス910は900の改良版。レンズ性能で抜きにでていた900が改良されて発表です。動作速度の向上、露出補正の設定変更やこれまで問題とされていたオートパワーオフの設定の変更ができるようになったことなど。
新製品の出し方には色々ありますが、このように製品の完成度をあげる変更も新しいユーザーにとっては歓迎ですね。不具合の変更は早いにこしたほうが良いですから。ただし、前モデルのバージョンアップもして頂くとメーカーの信頼もあがるのですが..
リコーDC-4UDC-4、3Tの改良版。16Mスマートメディアに対応、接続キット同梱などをしながらコストダウンを図っています。サンプル画像を見る限り色も良くて良いですね。暗さにも強くなったと言う事です。液晶ファインダーのみで良ければなかなか良いモデル。
FinePix600Zはフジフィルムの3倍ズーム。スタイルから判断するとFP−500のズーム版ですね。ズームが着いたらスタイルがなかなかGOOD。あとは速度の向上でどのくらいの改善があるかが注目です。ただ、電池が専用リチウムになったのは非常時には困ります、できれば単三のほうが良いかな?
エプソンCP−700Zこちらはエプソンの3倍ズーム。サンヨーが接続ソフトで行っていたソフト的に200万画素にするのと同様な手法をカメラ本体内で出来るようにして130万画素CCDながら200万画素が出力できるようなりました。今回のモデルからデザインが大きく変わったことが良いと思います。エプソンはコストパフォーマンスが良くこれまでもお勧めの一台だったのですが個人的にあのスタイルが気に入りませんでした。今回のモデルでスタイルが変更され接続ソフトも付属し画像もCP−600をベースにしていれば心配要らないでしょうし、最初の一台にはこれかなという感じです。
さらに
PRINTONというプリンターを使えばパソコン無しでもA4までの印刷が、いろいろ遊びながらできるようです。印刷方式はもちろんインクジェットです。画質はエプソンですから心配要らないでしょう。
エプソンといえば今度の新しいプリンター
PM−770Cがまた凄いらしい。ついにインクに粒粒が見えないレベルまで進化してしまったらしい。さらに余白も四隅ともに3mmまで。これも葉書や写真らしく印刷するときには威力を発揮しそう。PM700ユーザーの私は現状でもかなり満足しているのに。他のメーカーは大変だろうなと思ってしまいます。

11/7 画質対決
D# Online Magazineに最新機種の画質対決が載っています。(伊達さんのページです。)
素人の私はカラーチャートを見てもピンとこないのですが隣のジュースの画質ならばカメラによる違いが良くわかります。
特に注目している点はCCレモンとポカリの缶の色。コーラのロゴ中のTRADE MAEKの再現性です。
パワーショット70とサイバーショットプロは解像度は高いものの色がいまいち。高級機なので期待していたのですがこんなもんかという感じでした。それと比較してC1400XLは良いですよね。色、解像度ともバランスがとれています。ライバルのDC260もきれいな色がでています。
サンヨーSX1Z、エプソン700Z、オリンパス900Z、ニコン910のズーム四兄弟はチュウニングの差は見られるものの、補色系CCDの弱点が色再現性の点で見えてきます。ジュースの色1400XLと比べるとどれも変。ですよね。もちろん、比較の問題なのですが。ただし、解像度はどれも良いですね。春には解像度の点で一歩リードしていたニコンもここにきて差が無くなったという感じです。四兄弟の中ではエプソンのチューニングが個人的には好みです。あと、期待していたソフト的に解像度をあげる方法(サンヨーとエプソンが採用したやつ)は画像を見る限りあまり必要性は感じませんでした。大きな紙に印刷する場合には威力を発揮するのでしょうか?
フジのFP600Zは原色系CCDなので上の四兄弟と比べて色再現性は高いようです。ただ、逆に原色系の弱点の解像度で劣る部分が見えてきます、画像を拡大してジュースの字をみるとわかります。
カシオQV7000SXの比較が今回なかったのが残念でした。実売価格を考慮すると買い得感も高く、サンプル画像を見る限り良い印象があるもので、同一環境でのライバル機との差を確認したかったです。
以上をまとめると芸術的な写真を撮るなら1400XLかDC260.スナップならばズーム四兄弟の700Zが良いかなという結論になります。あとは財布の中身とデザインとかの趣味の問題もありますが

11/21 結論
今シーズンも決断の時期になってきました。
不景気とはいえボーナス前で何を買おうか真剣に悩んでいる人も多いことでしょう。
さて、初めての一台ならずばりエプソンのCP700Zをお奨めします。
画像も良いし反応はそこそこ早いしユーティリティーはついてくるし、買って後悔はしません。
メモリーがコンパクトフラッシュというのも安心感があります。
オリンパスの900Z、サンヨーのSX1ZもCP700Zと兄弟みたいなものですがスマートメディアをメモリーにしていることとユーティリティーが別売というのがエプソンと比べマイナスになった理由です。(個人的には840Lでスマメを使用していて何の不満もありません。16MBまで対応していれば実用的には問題はありません。ただ、コンパクトフラッシュとスマメを比べた場合、将来性や互換性、容量の面でコンパクトフラッシュに対応しているほうが客観的にお奨め)
ズームがいらなきゃサンヨーのDSC−X100でしょうね。85万画素ということでメガピクセルに比べ一歩引けを取りますがコンパクト&軽快さということで決定です。動画もOKというのがデジカメらしくていいですね。
もし、一眼レフタイプを選ぼうとして悩んでいるのならばこのページでは手が負えません(笑)
個人的には、オリンパスのC1400XLは良いなー。私はあまり難しいことはわかりませんから出来るだけオートできれいな画像を撮りたいので。画質の良さはピカイチです。ただ、マニアの人にはSONYのサイバーショットプロが面白いようです。このカメラはマニュアル撮影して実力を発揮する機種のようです.

ただ、デジカメは携帯品ですからデザインの好きキライもあるでしょうし、ここで薦めたものも,あくまで私がWEBの情報や電気屋で見た感じで判断しているものなので最終的には実際に実物を手にして決定してください。その時にスイッチONにして撮影開始できるまでの時間や次の1枚が撮れる時間がどのくらいかチェックすることをお奨めします。

それでは、より良い1台が見つかりますように。(良い一台がみつかったらメールください)

12/30 ベンチマーク
So-net Digital Camera Expressに最新機種のベンチマークの結果が載っています。
これを見て自分の欲しい機種がどの点で時間がかかるのかをチェックしておきましょう。
たとえば、子供のスナップをたくさん取る人はシャッターチャンスに強い機種を。
撮った絵をデジカメで良く見るひとは液晶の表示速度のチェックが必要でしょう。
じっくり構図を決めて撮る場面が多いひとはベンチマークよりも画質に気を配ることになりますね。

 

1999年秋の陣
1999年春の陣
1998年秋の陣 

1)情報収集
2)目的を決める
3)お店選び
私の場合(1998.6にタイムスリップ)
私の場合 つづき
C-840L使用感