雑記帖 - つれづれのことのは
- No.301
一掃 -
貰った風邪菌にすっかり降参状態で、ひたすら体力の維持と回復に、眠ること、眠ること。 得意技とはいえ、とにかく空いてる時間は熟睡につぐ熟睡、しかし仕事は休まず、ぽこさんの薬のおすそわけでなんとか元気を取り戻しつつある。
その証拠に、今朝は6時に目覚めると、前から気になってしょうがなかったゴミ箱の掃除を手始めに、洗面所、トイレ、米びつと念入りに丁寧に磨き上げてすっきり!たとえ風邪といえども衰えることを知らない食欲だったのだが、今朝は、炊きたての朝ご飯がいつにも増して美味しかった!
事務所でも、お弁当食べながら、強化週間によく使ったレンジを徹底的に磨き上げてスッキリ。 身体を動かして働くことってやっぱり楽しい♪ついでに、風邪菌もすっきり一掃。明日は筋肉痛かな・・・
(2007-05-22)
- No.302
観戦模様 -
昨夜はふたりで「燃えろドラゴンズ♪」熱唱してきました。1-0の勝利で、おかげさんで、ご機嫌です。 会場に辿り付いたところで「さて、どこに駐めようかいな?」とうろうろしていたところ、「こっちおいでおいで」と親切なおじぃちゃんが手招きしてくれ、「ここの農道の先頭にとめときゃ、帰りも一番にでれて便利じゃぞ」と自分の田の農道に置いてあった車止めをよかして駐車させてくださった。
「ありがとございます。たすかります。」とありがたく駐めさせて貰いました。脚の悪いぺこを玄関近くでおろして、遠方までに停めに行く筈だったトさんも大助かり♪富山球場は駐車場事情がとても悪く、プロ野球などが開催される日は、球場の周辺は無法地帯と化すのです。おじぃちゃんの声はまさに天の助けでした。
最近は、暑いのか寒いのか戸惑うようなお天気模様。海に近い富山球場は、浜風の影響なのか寒いくらいでした。でも、やっぱり、プロ野球観戦には、生ビール!しかし、つまみに買った焼き鳥やポテトフライは大失敗。仕事を終えて職場から駆けつけてくる人達が大勢いるのだから、朝市なんかで活躍している産直のおばさん達が「おにぎりに手作りのおしんこ」なんか添えて販売してくれたらきっと飛ぶように売れるだろうし、嬉しいのになぁ〜と思ったことです。
客席には、野球のユニホームを着たジュニアチームの子供達がいたり、父親と一緒に来ている小さな子供たちも多く、観戦マナーを子供が父親に注意していたりして笑ってしまいました。手に手にグローブをはめて待ちかまえている子供たちがあっちにもこっちにも居て微笑ましい。実際、フライが直ぐ近くに飛んできてちょうど空いている席にが〜んと凄い勢いであたって跳ね返って行きました。あっというまの出来事に目が白黒でしたが、おかげでライブ感がいっぱい。いやはや、プロスポーツのスピードはテレビ観戦ではとても実感できないものがあるなぁ〜。
(2007-06-20)
- No.303
仙仁温泉 -
いままで何度チャレンジしても予約の取れなかった仙仁温泉さんへ泊まってきました。今月は誕生日、還暦祝いに結婚記念日と盛りだくさんのお祝いをしなくちゃならないのです。出発は土砂降りの雨の中。バケツならずタライをひっくり返したようなという位の、道が川になりそうなどしゃぶりの雨だったのです。しかし、遊ぶとなれば決してめげない二人はキャンセルなんぞということは露ほどにも、雫ほどにも、思い浮かばず、とにかく、なんのせ出発「いかんまいけ!」
評判のお料理は、焼きたての根曲がり竹が、最高の御馳走でした。トさんは、料理や部屋作り(アジアンリゾート風あり、数寄屋風あり、田舎風あり)がちとひどいと悪態つきながら食べていたら下痢をしてしまって可愛そうなことに。二人とも、お料理、設え、器ともに先々週の比良山荘さんに軍配をあげましたが、温泉だけは文句なし、お掃除も行き届いて快適。図書室が6つもあり、蔵書の素晴らしさに感動!
本棚には、串田孫一さん、住井すえさん、大江健三郎さん、加藤周一さん、永六輔さん、アルプスの山々の本、落語の本、シュナイター教育の本がずらり並んでいます。子供達が幼い頃に一緒に楽しんだ不朽の名作「ぐりとぐら」、たまちゃんと一緒に読みたい「こどものとも」、それに岩波ブックレットもずらり揃っていました。司書の免許を持っている従業員さんが本の担当をしているという事で、とてもよく整理されていたのが、また気持ちよいことでした。
翌朝は一転して快晴!ゆっくり朝寝を楽しんで涼しげな川の流れ見ながらベランダで朝食。身体に優しいお粥に地の山菜やくみ上げ豆腐等薄味の煮物や和え物に満足してすっかり平らげ、あっちの露天風呂、こっちの岩風呂とお風呂三昧。ここまで来れば勿論お昼は「ふじおか」さんにきまり。お腹を空かせるために2回目を予約したのが正解でした。二人でそばがきぜんざいも付いたフルコースをきれいさっぱり、もちろんひとすじもひとしずくも残さずたいらげました。
いつも立ち寄る高丘フルーツさんで、堀立ての根曲がり竹、摘み立てのグリーンアスパラや蕨、今が旬のサクランボをどっさりわけて貰って、ぽこさんやたまちゃんちへのお土産もどっさりできて大満足で帰宅しました。今週は美味しい焼きたてを「あつあつっ」といいながらたっぷり味わえ、「もっと買ってくるんだったなぁ」と欲張りばぁさんらしく呟きながら薪ストーブの灰であく抜きした蕨をほおばる御馳走の日々なのです。
(2007-06-28)
- No.304
たまちゃん梅 -
能登半島地震の被害を応援したくなり、今年は珠洲産の梅を仕入れてきて、正真正銘「珠ちゃん梅」を昨日漬け込みました。
たまたま、先日ラジオで聴いた「弓田亨」さんの料理談義は、なにもかもアク抜きする料理法は食べ物本来の滋味や旨味をなくし本末転倒というような話で、なかなかおもしろくて思わず引き込まれ耳を傾けて聞き入りました。いわゆる「お料理教室」の正しい料理法にあるように、何もかも下茹であく抜きを徹底するのは?と疑問に思えるこの頃。出来るだけ手抜きをして美味しいものを食べたいという怠け心と生来のなまくらな性格が手伝って、出来れば丸かじりというかなるべくそのまままの状態に近い形状の食が好ましい等と思っている身には心惹かれる先生なのです。
弓田先生の「お米は研がずに炊く」も目から鱗のお話で、簡単で美味しければ一挙両得とぽこさんと二人で「さっそく、やってみんまいけ」と相成り、最近は、もっぱらさっと洗って土鍋で炊く七分米のご飯になっとるのです。「トさんは、気ぃついとっかなぁ〜。よぉ噛んでたべられか♪」
猫好きにはたまらない、読みはじめるとつい夢中になる「猫新聞」の編集長原口氏お薦めの免疫学者安保徹先生の料理本にも惹かれています。先生お薦めの玄米食や雑穀入りご飯、野菜やきのこ、乾物類(豆、海草等)中心で、いかにも健康に長生きできそうな美味しそうな(要するに私好みの)献立を唾を飲みながら眺めています。
そんなこんなで、今年は梅もあく抜きはせずに、丁寧に洗ってひとつぶづつ枝付きの部分だけは取り除き、海の塩で漬け込みました。しばらく甕を覗き込むのが楽しみな毎日が続きます。「たまちゃ〜ん。遠足に持ってくおにぎりの梅干しは、たっぷりあるからね♪」
(2007-07-04)
- No.305
生きる力 -
里帰り中の「し・か」さんが1歳を迎えたばかりの「ぽよぽよ」ちゃんを連れて遊びに来てくれることになりました。今週は、うりこさんの父上ともぞうさんの突然の訃報で3日間連続帰宅が遅い日が続き、その上、二度にわたる水道管破裂事件で、玄関の間はタタミも外したまま。一度目に念入りにした後始末が無駄になり、すっかり体力気力を消耗して週末に突入。工事の後始末と、梅雨に入ってあちこち汚れが目立つ家と庭の手入れを義姉夫婦にお願いして、私は早朝から「やすこさんの味」作りに精を出しました。好きなことは楽しい♪
といっても、何のことはない。まったく代わり映えしないいつもの田舎のばぁちゃんの味シリーズです。義姉が朝市で買ってきてくれた赤ずきは手数がかかるので一番にとりかかります。すし酢の在庫が切れていたので、米酢にさっと火を通し三杯酢をこしらえ、納得の味に仕上がった。箱買いした小茄子の半分は塩漬け。前日に漬け込んでおいたらなかなかにうまく漬かってくれました。残りの小茄子は、ピリ辛煮。菜園の茄子は、焼き茄子に。
ぽこさんも起きだして、菜園のキウリを使って夏の定番「キウリの粕和え」とちらし寿司にとりかかります。我家自慢の梅干しを炊き込んだすし飯に、サーモンとウニをのっけて、最後に青紫蘇を彩りにちらしてあっという間に出来上がり。前日に作り置いてあった肉じゃがにも火をいれて、果物は到来物のメロンが食べ頃なので2時間前に冷蔵庫に。これも夏の定番、「となわ」は海の塩をぱらぱらとふっておいて塩ゆでに。自慢の糠漬けも切り揃ったところで。
「こんにちわ。ぽよぽよで〜す。」挨拶を交わしているうちは、じぃ〜っと大きな目できょとんとあたりの様子を眺めていたのですが、その内、「おおおっ」と明るくおしゃべりが始まり、ときおり「わははぁっ」と豪快な笑い声も混じります。リスニングチェアの背がかっこうの滑り台となり・・・、尽きぬエネルギーに大人は皆圧倒されっぱなし。
当然、食欲も凄い。もぐもぐもぐっ、がつがつがつっ。とても、1歳の赤ちゃんとは思えない。生きる力の満ちあふれる様を目の当たりにしているのは、実に微笑ましく未来への希望が湧いてきます。すっかり元気を貰って、なんと、今日のプールでは、クイックターンの練習を始めて見ました。ぽよぽよちゃん、またどうぞ。今度はたまちゃんも一緒にね♪
(2007-07-22)
- No.306
小さな恋人 -
子供達の大好きな夏休みが始まりました。最近のプールは、土、日は勿論、平日の夕方仕事を終えた親に連れられ、はりきってプールにやってくる元気な子供達の嬉しそうな声が飛び交っています。そんなプールでちょっとした嬉しい出会いがありました。
いつものように深呼吸しながら、大きく前後に手をのばし気持ちよくゆっくり水中歩行していたところ、後ろにのびた私の手をガシッと捕まえる小さな可愛い手が!「あれっ」と後ろを振り返ったところ、元気にばちゃばちゃしぶきを上げながらバタ足を練習している幼い女の子でした。
必死にばたばたし続け、もう息が続かなくなったところに、ゆっくり伸びて来た手があったので夢中になって「おぼれる者は藁をも」とつかんでもらったようです。「あんちゃん、ママはこっちだよ」という、優しいママの声に気づき、照れくさそうに笑ったあんちゃんの可愛いこと!親子共々にこぼれるような笑顔にえくぼがくっきり、はじけるような若さと幼さが愛くるしいふたりなのです。
「はじめまして」と、挨拶をかわしたところ、すっかり気に入られてしまいこちらも嬉しくなりました。それからは、子供達が小さい頃にプールで遊んだ楽しい思い出そのままに、「ぶくぶくぱっ」と息継ぎの遊びをしたり、水中じゃんけんやだるまさんころんだのでんぐりがえしをしてお相手?して遊んで貰うことになりました。
そして、昨晩は二度目の出会いだったのですが、あまりの成長にびっくり!元気一杯足を蹴り、あっというまにビート板で25メートル泳いでしまうのです。いやはや、いやはや、若さってなんと素晴らしい!
(2007-07-26)
- No.307
気がかり -
今朝はめずらしくぱっちり眼が覚めたので、エイッと5時起き。実は、XーALPS2007参戦中のカオルさんが気になってしょうがない。昨夜もトさんとパソコンを覗いては、「こりゃ、沖縄行ってる場合じゃないがでなかろか。」「モナコじゃ、モナコじゃ!」と盛り上がっていた。
もうひとつの気がかりは小さな菜園。今年は、簡単な支柱だけで、茄子もキウリもトマトも雑草も自然栽培。自然栽培なんて聞こえはいいが、有機の土が豊かなせいかどれも競い合ってぐんぐん大きくなり、実のところはまるでジャングル状態。ホースのように太くなったトマトの蔓が絡み合っている。さすがに今日はばちばち鋏をいれてすかしてやった。
ミニトマトもフルーツトマトも鈴なりなのだが、木で完熟させようとすると、カラスさんが、見事に食い散らかし、喰い荒らしてゆく。あれもつっつき、これもつっつき、とてもお行儀が悪い。茄子もトマトもけなげにしっかり沢山にぶら下がっているので、雑草はしっかり抜き取って風通しをよくしてやった。ベランダは雑草の山!そして雑草の逞しさには、脱帽!
もう一つのきがかりは梅干しの土用干し。梅雨明けしてくれないと梅が干せないし、おちおち旅行にも出発できないのだ。毎日、天気予報とにらっめこなのだが、一向に梅雨明けする様子がないなぁ〜。地震は多いし、変なお天気回りだわい。
(2007-07-27)
- No.308
何粒? -
一向に出そうにない梅雨明け宣言と、連日これでほんとに夏?と思えるしのぎやすい毎日に、生来暑がりで汗かきの私でさえ夜はしっかり肌布団をかけて休んでいる。「いったい土用干しをどうしてくれる!」この怒りは一体誰に向ければいいの?、京都議定書を守りそうにない人々?それとも?なんて言うて見たところで梅は待ってくれない。こんな時には、やっぱり頼りのインターネットにかぎっちゃ。「梅干し」「土用干し」をあれこれ検索してみたら‥。
ありました、天の助けが。「土用干しの方法は諸説あります。天日干しが一般的ですが、陰干しでおこなう方法や、夜露にあてず、毎日赤梅酢に戻す方法などもあります。あまりこだわらずに自分にあった方法でおこなって下さい。」とあるではないですか。「お友達になりたく候」と、思わずメールをしたくなりました。早速、天気情報を見てみたところ、嬉しいことに、金曜日が「降水確率0%」でお日様マークがにっこにっこ。こちらもにっこり笑顔になり「やっぱし、今日やちゃ!」とか叫びながら、行動開始!
土曜日は、降水確率20%。曇り空ながら、徐々に青空が広がってきたではないですか。完全武装(長袖長ズボンに防虫ネットに帽子に手袋・蚊取り線香)で蚊・紫外線対策をばっちり整え、ひとつ、ひとつ、梅をしっかり裏返してやりました。
さて、最終日の日曜日は、朝から空模様が怪しい。お天気情報にお伺いをたてたところ、雲行き怪しくお昼からは雨マーク。ベランダに広げて乾燥させていた刈り取った雑草の山も小屋に取り込み、茄子の枝を支柱に結わえ、梅を取り込んだところで、霧のような静かな雨が降ってきました。
好都合な手ほどきを読んだおかげで、これで安心して沖縄に旅発てます。梅干しは、トさんの好物。元気のもと。毎朝、炊きたてご飯に梅干し一個なのです。「ほ〜っ」と一息、これでひと安心。さて、裏返しながら数えた梅干しは全部で何個だったでしょう?
(2007-07-29)
- No.309
夏後半 -
うんまいもん好きな仲間からのお誘いで「地の鰻」を御馳走になった。日頃タンパク質や脂質は、もっぱら豆腐・湯葉・胡麻・胡桃等の植物性を好んで食しているぺこも、「じのもん」と聞いて目がきらりん。誘う方も誘われた方も、きっちり数を数えてしっかり味わった。うぅ〜んまぁ〜い!これでどんな残暑も大丈夫♪
「遊びにきてね」と誘われると断らない性格で、山の孫の子のギャラリィーにうりこさんの運転で出かけた。 ケーナの響きと太鼓のリズムが南の国の風を運んできたきたようなフォルクローレの音楽は夏の一夜にぴったりで、日本の山のギャラリィーらしく、炊きたておにぎりとよく漬かった茄子の味噌漬けの甘い香りにお腹の虫も一緒に耳を傾けた。帰りに、山の畑で採れた夏野菜を買ったら、倍のお土産が付いてきた♪
おしゃれ仲間の夕餉にお誘いをうけていたうりこさんにご相伴。どくたーかさんは、手術の手さばきはもちろん鮮やかなのだが、料理の腕も実に手早くリズミカル。夏の野菜料理がたっぷり。なかでも、トマトで4時間煮込んだ牛のシチューは甘くてとろとろ。日頃、一切れしか食べない筈の牛肉も二ころめに箸が伸びていた♪
ぱんぱんに膨らんだお腹をなでながら、噂のビリーさんのビデオを見てみたが、座って動かぬ面々は、入門したくても破門を喰らいそうな貫禄。口々に二の腕のたるみ具合を自慢しているようでは神も仏も見はなすだろうな。居並ぶ私も、夏休みが済んでみれば仕事の山で、連日早出・残業・休日出勤だというのに、一向に体重は減ってゆかない。夏痩せって辞書にないなぁ〜。
日曜版を見ていたら「茄子味噌ごはん」がいかにも美味しそう。「食べたいなぁ〜」シェフぽこさんに囁いていたら、早速お弁当に登場した♪もともと大好きな茄子なのだが、朝晩涼しくなってくると茄子の味が濃厚になる。殊に山で求めた茄子は、すっかり秋茄子のおいしさ。「うん、うん、これはいける」と舌なめずりしながらはんがいを手にしたら、ぽこさんの声が飛んだ。「ばぁちゃん、お櫃をかかえこんではいけません!」
(2007-08-30)
- No.310
沖縄の表記 -
沖縄を知ると、日本も富山も高岡も更に深くよく見えてきます。今回、沖縄を旅しながら読んだ本は、森南海子さんの「沖縄手づくり紀行」海竜社 。布の命を生かす手作りの再生を、「リフォーム」という言葉で日本中に普及した先駆者なのですが、名前が南の海の子という位なのですから沖縄への思い入れをご想像下さい。
毎月の沖縄通いであちこちに残る古布の保存にも努めてこられたのですが、正に植物の命(繊維や染料となって)に守られて自然と共に生きてきた沖縄の人達の暮らしが丁寧に取材されていて、眼の前に広がる南の海の風に吹かれ読書する一時こそ至福の時間と言わずして何としょう♪
豊年祭に集まった神役のおばぁちゃん達やおじぃちゃん、踊り手の女性陣の着物姿がひときわ美しく感じられ、背筋がすっと伸びた様子に、亡くなったじぃちゃんの着物姿がしきりに思い出されたりしたのでした。沖縄の着物は南国の暮らしに相応しく帯をしなくていいように工夫されているので初めて見たときには正にカルチャーショックでした。
土地の風俗を代表するお祭りに参加させてもらっていると、長い間守られてきた風習や習慣は、つくづく暮らしの工夫や知恵の結集だなぁ〜と、行きずりの旅人である私にも、人の息づかいや温もりが伝わってきて懐かしさまでが感じられます。
若い頃から、お祭り・お盆・お正月・法事と、多いときには30人余の集まりの準備にあれこれ精出しました。嫌いではないですし、実家でも事ある毎に集った楽しさが、とても貴重な事にも思われたので、約三日かけて気合いをいれて精出すのはなかなかに楽しい事でした。
宴の後の片付けって、これまた大変なひと仕事なのですが、みんなの嬉しそうな笑い声やおしゃべり、さんざめきが耳に残っていて余韻が力になっていたような気がします。
(2007-09-01)