雑記帖 - つれづれのことのは

No.51
結婚記念日

凸さんが小さかった頃、諺に夢中になっていたことがあり、「とうさんとかあさんは『割れ鍋にとじ蓋」だね」と適切な表現をことわざ辞典から探し出してくれました。それ以来、余り進歩もないふたりなのですが、50代になってようやく世の中が少し見えてきたような気がし、お互いの事も理解し合えるようになってきたかなというところです。考え方も物事のとらえ方も、ある時には180度違うことがあって夫婦ってつくづくおもしろい!かくかくしかじかあれこれこうなると四角四面に追求するのが良くも悪くも得意なぺこも、最近はトさんに影響されて、だんだん丸くえ~かげんにほどほどが判るようになってきました。喜ばしいことです。

(2002-06-13)

No.52
選定作業

恵みの雨と程良いお天気に野菜達がぐんぐんのびています。今朝は、5時起きでお天道様に「おはよう」の挨拶をすませてから、ちょっと遅めの選定作業をしました。ナスは3本立てがよいと本には書かれているのですが、あまりにも立派な枝になっていて、う~ん、もったいないと切り損ねて4本立てに。トマトは、ほとんど「幹」といえる程になっていて頼もしい。地ばいきうりは半分は割愛剪定して6本たてに。ついでに、庭の珊瑚樹も剪定して、あれこれ切りまくっていたら、こんな時間。わぁたいへん。大急ぎでお弁当、お弁当。

(2002-06-20)

No.53
梅干しばぁさん

今日は5キロの梅を漬けました。と、書く前にちょとしたハプニング。結婚以来30年近く使い続けてきたホーローの筒型容器にいよいよひびが入り、その上、前日から水を張っておいた樽の方も、がたがきていたたがが壊れてしまいました。それぞれ2~3キロの梅を漬けるに丁度よい大きさで重宝していたのですが、長い間の使用に耐えていつの間にかあちこち傷つき痛みがきていたのです。なんか捨てがたく綺麗に洗ってみたものの…、やはり、「かび」の発生の原因にもなりそうだし、ホーローのはがれやひびは如何ともしがたく、常滑の筒型のかめを2個新調しました。これでまた30年は使えるな~と思ったのですが、果たして30年後もも元気に梅を漬けているのかなぁとちょっと考えた午後でした。まさに梅干しばぁさんが想像されてひとりで笑ってしまったのです。

(2002-06-22)

No.54
洗濯かぁさん

今日は「洗濯かぁさん」になり、家中のカーテンを洗濯しました。湯船に入れたカーテンを、ざっくざっく踏みつけると、「え~っ、こんなに汚れていたのか」とビックリするくらい石けん液が真っ黒になります。シャワーをかけながら、またまた踏み続け、それから本洗い前の漬けおき15分で、後は洗濯機におまかせ。というわけで、ワンサイクルに1時間余りかかり、それが10回で計10時間をたっぷり要しました。洗濯機が回っている間には、フックを取り外し、洗って、また取り付け。これが、また結構な労働で、朝から晩まで足仕事・手仕事でした。とはいえ、カーテンはすっきりし、いやという程運動し、なんとも爽やか。

(2002-06-29)

No.55
自然と仲良くするために

今日は義姉夫婦と三人で事務所の掃除でした。夏の涼風を取り込むために、天窓の網戸を掃除すると、びっくりするほど雑巾が真っ黒になりました。一年ぶりなのですから仕方ないのですが、掃除し甲斐もあるというもの(なんかエラそう?)。

ベランダはデッキブラシに大型たわしが活躍し、物置兼午睡の安息の場にもなっているロフトは荷物を運び出して掃除機と雑巾が活躍。窓も全部綺麗に吹き上げ、絨毯は丁寧に掃除機かけてロフトへ、額も夏仕様に取り替え、駐車場の隅に溜まったゴミもすっきり。一日大車輪。

やたら電気に頼る生活から少しでも脱却しようと心に決めています。その為にも、クーラーは出来るだけつけない生活を心掛け、網戸や簾や籐に役立って貰って、お天道様と仲良く暮らしたいのです。

(2002-07-07)

No.56
新人参

旬の野菜は香りが違います。新人参は生のままでスティックにしてぽりぽりすると違いがきわだつ!母は新人参の季節には、父の好物だった人参葉の胡麻和えを必ず作りました。香りやあくを取り除くためなのか、茹でた葉はしばらく流水に浸してから、きざんで胡麻和えにしていました。油で炒め、こなご入りの味噌味のよごしにもしてたな~。それに、天麩羅。たくさん食べるわけではないですが、独特の香りがいいですね。

昔、子供達が小さい頃、やはり母に習って作ってみた胡麻和えは、好評をはくすことができず、しょんぼりでした。父は牛年だったので好きだったのかな。みんな随分大人?になったから今なら食べれるかも。作ってみようかしら。

(2002-07-09)

No.57
椅子

日曜日、居間の椅子は籐の物に入れ替えました。これは実家で両親が愛用していた椅子で、すっかり飴色になって艶ややかです。椅子と言えば、一番に思い浮かぶのは名作椅子コレクターとして有名だった建築家の故宮脇檀。愛嬢の宮脇彩著「父の椅子/男の椅子」を読むと、父親は家庭に帰れと主張し、みずから料理人でもありダンディーな生活人だった氏と椅子との様々なエピソードに魅せられます。

もうひとつは、茨木のりこさんの好きな詩「倚りかからず」

もはや
できあいの思想には倚りかかりたくはない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくはない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくはない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくはない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ

(2002-07-09)

No.58
墓参り

今日は一日早いお盆のお墓参り。両親が大好きだったお花やお菓子・果物を供え、七尾の手作り和蝋燭の灯明とお線香の香りの中で懐かしい昔を偲びます。 母が亡くなってから、いつも父と連れだってお墓参りにでかけました。暑がりで汗かきだった母のためにお墓に何度も冷たい水をかけ、お墓の扉を全開にして風を入れ、優しくお墓を撫でながら詩吟を吟じる父に涙したことです。

もっとも、しあわせ呆けの父は、一筋お隣のお墓に向かっていることもあり、そうそう泣いてはいられないのでした。ある時なんぞは、隣接する運動競技場からトレーニングで走り込みにやってきた中学生を相手に「ちょっと、きかっしゃいよ」と詩吟を吟じ始めていてびっくり。迷惑そうで戸惑う坊主頭の青年のうつむき加減の目を思い出すと、今でも笑ってしまいます。

今日は、日頃開かずの大きな立派な仏壇もすっきり掃除。仏間をお線香の香りでいっぱいにしてご先祖様をお迎えします。明日は義父の命日でもあるのです。あれこれ音を試して父に買って貰った「おりん」は鈴虫の銘が付いていてすゞやかな音がします。お酒が大好物だった義父にはお酒を供えてチィ~ン、チィ~ン。南無阿弥陀仏。

(2002-07-14)

No.59
冷や汁

昔から夏に食べた冷や汁は、朝の御飯を冷たい水(昔は井戸水だった)で洗うだけという、いたって単純なもので、漬け茄子も丸のままでした。ちょとお行儀悪いのですが、茄子の中身を先に食べてしまい、そこへ冷たい御飯を入れて食べるということもしました。冷たく洗った御飯に更に冷やした麦茶をかけて食べるのもあり。

どうもトさんは、「冷たいものは、お腹をこわすよ」とたしなめられて育ち、食べたことがないようです。そういえば、父は夏でもあつ~いお茶でした。子供心にとても不思議だったのですが、最近はそれがさっぱりしていいな~と思えるようになってきたのです。年を重ねると新しい発見があり面白いことを経験するもんです。

(2002-07-21)

No.60
釣りバカ日誌13

「釣りバカ日誌13」観てきました。家から車で7、8分のところにある映画館は、いつもは静かで専用映画館のような贅沢さなのですが、全国一律1000円興行も効いているのか、うってかわって沢山の人。富山の良さが十二分にアピールされていてかつテンポよく、場内笑いが一杯。大きなスクリーンには、海、剱・立山の山並み、散居村の美しい田園風景など豊かな自然が映し出されていました。お水がおいしく従ってお米がお酒がお魚が美味しい富山です。みなさんも、是非ご覧下さい。みないとそんですよぉ~。

(2002-07-21)