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[8001] Re:安否の確認 / きはら 2011/03/23 02:01

良かった!!本当に良かった!!!

ぺこさん、本当に良かったです。


僕も小心者なので、今回の震災では本当に胸が痛く、胃が苦しくなっています。


この連休で原発も落ち着いてきたとの報道。
そうなってくると、一気に被災地からの報道が少なくなり、都会に住む人たちの被災地に対する興味も一気に薄れていくのではないかと心配しています。


大事なのはこれからなのに。

[8002] ころりんちゃん / ぺこ 2011/03/23 07:43

休日の最終日はプールで1,3㎞こなしてから金沢へ。

ヴァリーさんちの赤ちゃんに、ご対面に出かけました。
とても赤ちゃんとは思えないようなしっかりした面持ち。
とにかくエリママの父親・おじぃちゃんにうり二つのそっくりさん。
見るからにしっかりもののおにぎり顔で大きな口にはっきりした目。

抱っこして、「ころりんちゃんですか〜」と話しかけると
おおきなおくちで、おおきなあくびをぷわぁ〜。
元気に足でお腹をけって、大きな目がぱっちりで早くも笑っているように見える大物。
可愛くてどれだけみていてもあきません。
失礼するまでずぅ〜と抱っこしていたら、気持ちよさげにすぅ〜すぅ〜。
赤ちゃんの独特の匂いがして連れて帰りたくなりました。

そして、演奏会に。
三連休に、めい一杯予定を入れた欲張りばぁさん(勿論、私のこと)は、
あれもこれもと予定をこなした疲れで、前半のロッシーニもドビッシーも舟歌状態。
右に左に大揺れで最後は思い切り後頭部を打ち付けて、手で涎を拭きながら目が覚めました。
井上指揮官やアンサンブル金沢の皆様には申し訳ないのですが、ホントに気持ちよかったです。

ラロ作曲「スペイン交響曲ニ単調OP、21」を弾きこなす若者すなおさんは素晴らしかった。
聞き慣れた音楽は、すぐに入り込めるのがいいし、
座席が二階最前列だったおかげで、ダンスしながらの指揮者の様子も楽しめた。
作曲者ラロもヴァイオリンやヴィオラの名手だったそうですが
この曲は、誰もが知っている世紀のヴァイオリン名人サラサーテさんにさんに捧げられたそうです。
「名人が名人に惚れた」ってステキです。

奏者のすなおさんは、今諷の若者。とにかくスリムです。タキシード似合ってました。
日本人体型ではありえない、考えられないスリムです。
おせっかいばぁさんは、
「あれじゃよいとまけは無理だね。やっぱり音楽で社会の役に立って貰う道が正解やわ」と、お腹をなでながら羨ましそうにつぶやいたのです。

[8003] メールは何処 / ぺこ 2011/03/27 09:23

富山は今朝も雪がちらつく寒い朝です。
東北の寒さはいかばかりかと避難所の人達を思うと気が重くなり、
あちこちからの援助の呼びかけに答えて心を寄せることにしています。
姉に貰ったクロッカスの黄色の花が寒さにめけず咲いているのが、ほっとする暖かい色に思えます。

とじぃさんは、かねてから計画していたラブラーニュへと旅たちました。
被災地の人達やだいちゃんやせり人さん達のことを気にしながら・・
東京上空を避けるのが懸命なので関空発となり、予定を早めて金曜日の夕方富山を出発。

ここ1週間程、初めての修学旅行に出発する前の中学生状態。
行きつけの「まんぞくスポーツ」さんや金沢であれこれ買い物
この服とこのジーパンとあの服とこのコートと、「どっちやろ?」
と、夜毎、お酒を飲みながら服選びと準備にバッグを開けたり閉めたり。
見ているばぁさんは可笑しくて、じぃさんは真剣な面持ちで準備。

といっても、連日仕事は30分刻みでびっしりなのです。
「優しく頼りになる先生、助けて下さいっ!」と言ってくる人が後を絶たず
出発間際まで、小さい事務所は相変わらずてんやわんやの毎日だったのです。
思いっきり広大なスケールを愉しんで、また世の為人の為に活躍して貰うのが一番の社会貢献なのです、無事を祈ることにしています。

今回、おっせかい秘書のぺこばぁが同行しません。
「鍵?鍵?」「チッケト?チケット?」「眼鏡?眼鏡?」となるじぃさんが
心配なのですが、「なんとかなるさ♪」と無事を願うことにしました。
トラベルにトラブルは付きもの、それも旅の醍醐味?

「静かになったねぇ。なんか寂しいねぇ」と言いながらも、休日は予定がてんこもり。
朝から家中の片付けを済ませてプールにと、思いきや
るるるっるっ〜〜と電話のベルが・・・

「かあちゃん(困ったときや咄嗟の時の呼び名)、国際携帯はなんじゃらかんじゃら?

「あうしてこうしておかんなんよ!」
「やっぱしけ。すぐやりなおさんなん!」
「なんとかなったからメール送っちゃ!!」と、ぎりぎり10時20分に弾んだ電話で税関に滑り込んでゆきました。

とじぃさんの不得手分野です。
放射能と一緒で電磁波も目に見えない不気味な物のひとつ。
ということで「君子は危うきに近寄らず。」と称し、日頃不携帯。
しかし、今回はスキー仲間と出かけるオフピステツアーです。これも挑戦しなければなりませぬ。

ところが、今朝になってもまだ送ったメールは到着しとりません。
ひとりでできた君にはなれないようです。
今頃、メールはどなたのところへ?どこを迷っとんがやら??

[8004] 米寿の祝い / ぺこ 2011/03/27 09:50

いつもいつも御世話になりっぱなしのうりこさんの母上、りょうさんのお祝いです。

朝からあれもこれもと、例の如く予定を入れ、プール・食事・買い物・床屋さんとマッサージ。
相変わらず、くるくるまいの休日の予定をこなしてマッサージ中はすっかり爆睡。
「また、損してもた!折角気持ちよさを愉しむ筈やったがに、残念、ねてしもた」と言えば、
「なぁ〜ん、じゅうぶん気持ちよさげやったわ!」と笑われてしまった。

ぴかぴか、つやつやになり、花束抱えてうりこさんちへ。
ぽこさんは、手作りの美味しい白菜切り漬けと赤ワインを持参。
ぺこは食後に食べたい苺やメロンを買い込んで。

名古屋から駆けつけたひいろちゃん夫婦の大活躍で準備された食卓を囲み、賑やかに、
命あるなんでもない平穏な暮らしに、みなでつくづく感謝しながら乾杯。

88才になっても毎日家事に励み、二匹の老犬パグ達と
「さんばばです。これからもよろしく♪」と明るく元気なりょうおばぁちゃん。
ピンクのブラウスが素敵(勿論、ブティックアイズさんお勧めの一品)でした。
こっちがパワーを貰える素敵な人。いつまでも元気でいて下さい♪

[8005] お久しぶりです / 沖縄の小鹿 2011/04/03 15:35

那覇のル・ロマランの小鹿です。
先週、サムさん&ロクさんがアタランギを持って来店してくれました。
ほぼ貸切りの店内でワインが恐ろしい勢いで(笑)空く空く・・・。
アタランギは初めて飲みました。
開栓して1時間半くらい(飲み過ぎて覚えてない(泣))かしら、皆で「美味しい〜」
と歓声が沸きましたよ!美味しいワインはあっという間に空いてしまいサムさんのお友達も駆けつけもう2本・・・。
アタランギのコメントとお礼メールを送らなければと久し振りにパソコンに向かいましたが、ただの飲み会コメントになってしまいました。
おいしいワイン御馳走様でした。

「やす子さんの味」ブログを見てたくさんのお客様が来てくれました。
「小鹿ちゃんでしょ?」とてれくさい言葉を掛けていただくこともしばしば・・。

さて私事ですが、この度ロマランを退社することになりました。
いろいろな素敵なお客様に出会い、いっぱいワインを飲み笑ったり泣いたり怒ったり楽しい六年半でした。
富山のやす子さんと知り合えたのもサムさんとも・・・。

大地震、津波、原発、・・。
日本はどうなるんだろう?
こんな時に退職して大丈夫なんだろうか?
でもこんな時、夢、希望をなくしたら一番怖いし、前を向いて歩いて行かなきゃと。
日本はピンチに強い国民らしいです。
そして沖縄には私の大好きな言葉「ナンクルナイサ」なんとかなるさがあります。
生きてりゃなんとかなる。プラスどう生きるかが大事ですよね。
またいろんな出会いを求めて明るく一生懸命生きて行こうと思います。

やす子さんもこのブログを通して沖縄を含めいろんな方にいっぱい楽しさ、美味しさを届けて下さい。沖縄から応援しております。

ありがとうございました。

[8006] Re:お久しぶりです / ぺこ 2011/04/06 12:35

> 那覇のル・ロマランの小鹿です。

小鹿さん、応援の書き込みありがとうございます。
こちらでは、長く厳しかった冬を乗り越え、漸く、桜の蕾が彩りを鮮やかにし始めました。

お正月に家族で出かけた際、勿論是非にと電話したのですが、お休み中で残念無念。
アタランギを美味しく飲んで貰えてよかったです♪

ホームページを通じていろんな人と知り合える世の中に生きているなんて
不思議な思いのするぺこばぁですが、パソが使えてこそと思える嬉しい事がしばしば。

サムさんとの出会いがなければル・ロマランさんやクッチーナさんとの出会いはありませんでしたし、小鹿さんとも会えませんでした。
愉しく幸せの食いしん坊の糸は、しっかりと繋がっているのが嬉しい♪

昨夜も、旅から無事帰ったばかりのとじぃさんと「居酒」さんへ。
なんと、2年ぶりに埼玉からはるばる居酒さんを尋ねてくれた
「やすこさん」仲間とバッタリ!!
も〜〜〜う、不思議な出会いに、ただただびっくりでした。

だって2年前にも偶然、はるばる埼玉から訪問の際、ばったり会って盛り上がったのですから、ホントにホントに出会いって不思議としかいえません。

ところが、そこへさらにスチャラカ花社長も
「はらへった〜〜。かぁ〜ちゃん、おらんが(=いない)」と言いながら登場

「あんたの蕎麦では、いやや。にぎりでないと、いやや。
 埼玉からわざわざ来てくれとってやがに、にぎらんちゃ なんちゅうこっちゃ!!」とか、なんとか。
 ぺこばぁもすっかり御株を捕られてしまったのですが、許せる納得の我儘注文が飛び出し、みんなで大喜び、拍手喝采であおったのでした♪

美味しく飲んで笑って食べ、高岡弁口座で囂しく盛り上がりましたです。
小鹿さんも、美味しい富山へ是非お越し下さい。
お米もお酒もお魚も美味しく、素晴らしい山々の景観が自慢です。

日本の厳しい現実を考えると気持ちが重いのですが、沖縄の人達の戦後の復興に学びたいと思います。
ぺこばぁも、「清く、豊に、美しく」をめざし、しなやかに、前向きでいくんさぁ〜〜。

[8008] てけれっつのぱ!! / ぺこ 2011/04/06 23:45

ある日の休日。久しぶりの文化座公演「てけれっつのぱ」に、ぽこさんとふたりで金沢へ。
勿論、プールで1㎞こなしてから・・いそいそ
かって、鈴木みつゑさんの「土」に感動し、3回も足を運んだ思い出の劇団
佐々木愛さんは娘さん、やはり3回は舞台をみているのです。わくわく。

明治14年の小樽、お総菜や・髪結・はては代書やまでを商う萬屋「きし屋」があった。
そこを舞台に肩寄せ合って生きる、家族でもなく年齢もまちまちで、曰くありげな三人の女とその仲間達が登場する。のっけから舞台に引き込まれた。どきどき

明治維新と文明開化という変動の時代は、権力を持って支配する男性達の影で地に足つけて生きた三人の女達の人生にも否応ない影響を与えた。
没落した旗本の嫁でありながら芸者となった女、その女を妾にした薩摩出身の官吏とその妻。女に献身的につかえる老女中。

彼女たちがどうして結びつき、北の果て小樽にたどり着いたのだろうか?
やくざから立ち退きを迫られる「きし屋」の運命はどうなるんじゃ?
と、力が入り、興味はつきず、あっという間の終演だった。

舞台の最後は皮肉な偶然にも、東北震災の現状を思わせる壊滅的な状態なのですが、皆が前向きに大八車を引いて歩き出して幕となるのです。
人間は、どんな災難にも困難にもくじけず、しなやかでかつ強靱な精神を併せ持っているんだと思える信頼性の上に展開する人情悲喜劇に感動を深くし勇気を貰えた。

困ったときには、みんなで声に出して「てけれっつのぱ!!」

おまけに、嬉しいことに、原作者蜂谷涼さんがあでやかな着物姿ながら、
どこかおちゃめな雰囲気で舞台に登場。会場の拍手が盛り上がったことといったら!!
金沢まで出掛けたかいがあったというものです。これは是非とも原作を読まなくちゃ♪

舞台の前には移転なった「更級藤井」さんでお祝いのご挨拶とお蕎麦といつものコース。これでもかと、つるつる、もぐもぐ、ぱくぱく、うんまいうんまい。
夕食は、こちらも移転新装なった東茶屋街の「みつ川」さんへ。いきたい・いきたいと思っていた願いがかなった初めてのお店。小振りのにぎりが好みで気さくな御夫婦の小店がいい感じ。
途中、美術館に立ち寄ったり、買い物を楽しんだり、金沢には面白さが一杯♪

[8009] 悠久の地トルコ / ぺこ 2011/05/04 09:29

友人(殿と姫)の強いお誘いで「悠久の地トルコ」へと出かけることになった。
相変わらず、出発間際まで仕事に追いまくられていたので事前調査もなく二人にとっては久しぶりのJTBあなた任せの旅の出発。

といっても、トルコへは以前に一度行きたくて数冊の本を読んでいた。、
「イスタンブール」「トロイの遺跡」「カッパドキア」「トプカプ宮殿」等の世界遺産が目白押し、そしてここが肝心世界三大料理のひとつの「トルコ料理」と、その上最近友人のタッチが買ってしまったという「ヘレケ」の絨毯、「トルコ石」と興味はつきない国へいざ、出発。

出発前日に、友人宅で宿を取り早朝出発の便に備えることを事前に決めていた。
いざ、出発となって、いつもの通り、お約束のどたばたが始まった。

荷物作りは土曜日とあって余裕を決め込んでいたのだが、やっぱりというか当然なのか、やっておくべき用事と仕事であっというまにお昼になり、三時になり。
今回は世界遺産巡りの旅なので「歩け、歩け」が想像される。ばぁさんの脚力ではストックが必要欠くべからぬ強い味方なのだ。

脚力の衰えとビッコで足を引きずりながらも遊び回る母を見かね?気遣ってぽこさんがプレゼントしてくれた優れものLEKIの携帯ストックがあるのだ。
スキー用品をストックしている駐車場の場所を探したが、「あれっ?あれっ?」一本しか見あたらない。どうしたことかと二階の押し入れを探せどない、ない。

「タイヘン、タイヘンっ! 大事なストックがみあたらんっ!!」と叫ぶと
「それは人に貸して、黒部の下の廊下におといた」「なぬぅ〜〜」と怒ってみても無いものはない。富山の「まんぞく」さんに立ち寄って行かねばならない!

とにかく急いで出発と車を発進させたところで「携帯が?ない、ない」
またまた、駐車場に逆戻って「鞄?バック?机の上?」
ちょうど用事から帰ったぽこさんも一緒に探してくれて「車内でなっとる!」
「しまった!今回は何食わぬ顔して出発する筈だったのに・・・」
やはり、トラベルはトラブルの「はじまり、はじまりぃ〜〜」


いちにちめ
とにかく移動の間に、下調べというか俄知識を得ておきたいと持ち込んだ本を読む。しかし、弥生3月は、御雛さんも4月までいて貰った位に忙しく過ぎていったのだ。新学期も半ばを過ぎればなんとかと思っていた計算は甘く、仕事は津波のように押し寄せ、どんどん目が悪くなってきていた。

この際、ツアーにおまかせというのも悪くないだろう。とにかく美味しいトルコ料理を食べながら世界遺産巡りをしてくるんだと、まずは体力造りに、得意の熟睡体制に入ることにした。
大韓航空はやはりビビンバが美味しくドイツワインの白とデザートワイン、梅チューハイが丸。がんがん食べてぐいぐい飲んでばったんきゅーと休む。
最新機は殆ど一八〇度近い体制でゆっくり眠れる。仕事の疲れを癒す旅行なのだ。

ふつかめ
イスタンブールからダーダネルス海峡を渡ってトロイへ。
途中、広大な耕地(牧草地と麦畑)がえんえんと続く。
緑が実に新鮮でひたすら美しい。ムソルグスキーの「展覧会の絵」が聞こえてくる様な風景のひろがりだな〜。
忙しさを振り切り、とにかく来て良かった。留守番隊のおかげだと日本の方に向かって感謝。

添乗員さんは学生時代歴史を専攻し東大にも留学経験があり日本語がとても流暢。
その上、ユーモアに富んでいてしっかりとして主張の持ち主で感動。同行の人達もみな陽気で楽しく、バスはエクスプレスのように静かに走って快適。運転も上手と申し分ない。これでは割の合わないツアー料金ではなかろうかと思えてくる。

みっかめ
ベルガモンの遺跡とエフェソス都市を見学
髪にかくして持ち込んだ桑の実が大樹になり何千年も生き続けている。
植物の生命力・存在感は静かで力強い。

10万人の都市には1万人収容の劇場が存在する。
テレビ、ラジオ、パソコン、携帯のない時代、古代の劇場は民衆の情報交換・公開の場として重要な役割を果たしていたようだ。そして、古代の権力者が考えた途方もないスケールにただただ、唖然呆然。
いったい、何万何十万の奴隷や犠牲者の上に存在するのだろうかと空を見上げた。
遺跡に咲く真っ赤な芥子の赤がまぶしい。

是非に行きたいと思った紀元前12世紀都市国家エフェソスの遺跡は図書館 大理石通り 音楽堂 神殿 見事としか言いようがない。
途中添乗員さんのはからいで幾多郞さんのシンセサイザーの音楽が車内を流れる。
シルクロードに相応しい♪まるで学術研究員の解説を聞きながら旅しているよな充実感がある

窓外はどの家も日干し煉瓦の赤で統一されていて自然の色が実に美しい。いけどもいけどもオリーブ畑が一面に広がっている。
毎朝のバイキングにたっぷりの黒オリーブがどっさり山盛りなわけだ。苦みのある食べ物が好きで取り分けオリーブは黒が好き。おかげで体調は絶好調。
実は、風邪と伴に旅たち、薬をどっさり持参の旅でもあるのだが、快食快眠快便の三つの爽快のおかげで風邪もだんだんになりをひそめてきた。

落ち穂拾いの絵からそのまんま抜け出たような農夫と農婦が働く麦畑。
みんなで横に並んで麦踏みだろうか?それとも種まき?
時々、目に入る小さな川も自然に流れるまま。護岸工事のない川を見ると嬉しく懐かしくなる。

昔、昔、紙の入手が困難になったヒッタイト人は、子羊の皮を薄く薄く剥いで鞣し紙として活用する技術を手に入れた。
「おかげで、今日のトルコの子羊を材料にする革製品は世界のトップクラスに位置する素晴らしい技術を誇っております。お客様!!」

いつのまにか軽快なリズムに乗って登場したモデルさん達のリズミカルな足取りにすっかり魅せられ、賑やかで言葉巧みな説明に笑顔で聞き入り、選ばれた数人が俄モデルとなって満場の拍手に迎えられてさっそうと花道に登場♪
勿論、おしゃれなとじぃさんも一人に選ばれ大満足。すてきなジャンパーとコートをお買いあげとなったのでした。殿も姫もそれぞれコートやブレザーを手にしてにっこにっこ。なかなかに憎い演出のある旅でもあるのです。 つづく

[8010] バムッカレからカッパッドキアへ / ぺこ 2011/05/06 02:01

よっかめ
本日のメインのひとつはバッムカレ。いかにも不思議な石灰岩の温泉棚。
日によって干しあがっていることもあるそうなのだがなんと幸運なことに見事に温泉が溢れている。小雨にも関わらす、興奮気味なご一行様は「春雨じゃ〜♪」と一向に気にする風でなく、みんなで足湯。「いい湯だなぁ〜〜」といやが上にも旅情は満点、笑顔がこぼれるのでした。
中には、この足場の悪さを考慮して大きな木の下で見学を決め込み「誰か足を滑らせてころんばんかなぁ〜」と不謹慎な楽しみを期待している輩が約三名。
旅の楽しみはつきないのです。

バムッカレを出てコンヤを経てカッパドキアまで延々とシルクロードをバスは走る、走る。その距離七〇〇㎞!途中、頂には真っ白に雪を抱いたハッサン山やエルジェス山の美しさにまたまた一同カメラを向けて感動。
「わぁ〜〜まるで富士山だぁ〜。トルコ富士!!」と歓声をあげていたら走るに連れてずぅ〜〜っと続く山並みが見えてくる。

期待していたカッパドキアの洞窟カヤホテルは三つ星なのにコンパクトで清潔。
小さいけれどセンス良くデザインされた室内は、自分の部屋にしたいくらい!
ここで二泊できるJTBさんの旅の行程に大満足。ベランダの向こうに広がる自然の景観も町の風景も実に美しい。トルコの人達のデザイン力に脱帽。

素敵で居心地の良いお部屋にツアー一同嬉しくて歓声をあげ、荷物もそのままにベランダから庭に飛び出し、カメラを構える人、大きく背伸びし両手を広げて美味しい空気を体一杯に吸い込んでいる人、みな笑顔が美しい。

規模の大きなというかあまりにもでっかいスケールのトルコに入ってあっけにとられながらも次に次に訪れる世界遺産や緑の豊かさに心揺さぶられ気持ちが高揚したまま連日の早朝出発に備えて早寝早起き、迅速な荷物だしを続けてきたが、正直ちょっと疲れ気味。ホントに嬉しい二泊のカッパドキアだ。

嬉しいことに昼食が準備されたレストランではどこも到着とほぼ同時に、まず暖かいスープがお決まりのメニュー。そしてこれが薄味でどこも美味しいのです。
早朝の食事も、起きたばかりの体に優しい温かいスープで行動開始。スープの上には好みの種類と量で香辛料をのっけて食べるシステムが自由で嬉しい。そして、好物の干し杏、干葡萄、干無花果そして蜂蜜やヨーグルトがたっぷり、そして白インゲンの煮込みや茸類のトマト煮込み、たっぷりのナスのオーブン焼き、ジャガ芋やグリンピース等と羊肉との煮込み 素朴なパンの味は美味しく、毎日みっつの快が約束されるのでした。

とても優秀なガイドさんで大当たりだったのですが、さらに楽しかったのは、彼の家の「おふくろの味」の作り方を丁寧に簡潔に解説しながらの料理ガイド。
きっと、彼は美味しい手作りのトルコ家庭料理で育った人なのだろうと微笑ましく暖かい家庭の様子までもが想像されるのでした。

さて、明日はギョレメ博物館や展望台・地下都市に出かけ、ワイナリーにも立ち寄るし、期待の絨毯やさんで「ヘレケ」の見学、そして夕食を食べながらベリーダンスを鑑賞する予定。期待しながらZZZZっ。      つづく。

[8012] ヘレケ トラサン ベリーダンス / ぺこ 2011/05/07 10:44

いつかめ

誰もが写真で目にしている世にも不思議なカッパドキアの建築物が続く。ギョレメ野外博物、フレスコ画、ウチヒサール、カイマルクの地下都市。
あっちでもこっちでも自然の景観に融合した家々の住まい方に驚きの声があがる。
ひんやりとした土のトンネル内で暮らした人々の平均寿命は40数年だったそうだ。身長が低く痩せていなくては、とても通れない狭い通路があちこちにある。夜になると当然暗かったのだ。そして食べ物は主に乾燥した肉や野菜・果物、そして蜂蜜や葡萄酒。

「へぇ〜〜〜」「ふぅ〜〜〜」と一同びっくりしながら、飛び込んだのが、さぁ〜皆様、お待ちかねの絨毯「ヘレケ」のお店です。流暢な日本語で、且つトルコの人々は冗談が大好き。
たっぷりとヘレケの歴史や手業の見事さを説明・自慢しながらも、
「ワタシハ、ウソハツキマセンヨ。オバマサンミタイニ〜」とアメリカ批判も忘れない。
ガイドさんも、二箇所あるアメリカの基地については「ソンナモノハ トルコニハ イラナイノデス」とはっきり主張してかつ手厳しい。

さて、空飛ぶ絨毯ショーを魅せて貰い、美味しいチャイをご馳走になり、ご一行様は、何故か、玄関にも居間にも、まだ設置されてはいないストーブの前にも、別荘にも、どうしても欲しくなってしまうのです。
すっかりその気になり、絨毯の上に寝転んでしまったのが運の尽き。
じゃじゃぁ〜〜ん。「オキャクサマハ トテモスバラシイ オカイモノヲナサイマシタ トルコノタビガマスマスイイモノデアリマスヨウニ♪♪」
溢れる笑顔でお見送りされ、駆け足で戻った車内はやけに高揚した気分が一杯。

カイマルクの地下都市で頭を冷やし、ギョレメの展望台で壮大な気持ちになり、次はワイナリー「トラサン」へ。まず、名前がいい。ワイナリーの雰囲気がいい。
そして、これがまた困ったことに、美味しいと来ている
もちろん、とじぃさんは「あれも、これも」と試飲に努め、「ください、ください。」と買い込んでしまう。
「ドウヤッテ ハコブンデショウカトオモワレマス」私がトルコ語になってしまう。

夕食は、お待ちかねのベリーダンスショーを見学しながら・・
フリードリンク制なので、早速ワインを持ち込ませて貰い、みんなで「旅に乾杯!トルコに乾杯!」これだから旅は止められない。病みつきになる。
ここでも、いたずらっぽい顔で「オキャクサマ モチコミハ ゴリラデス」「ゴリラ デハナクテ トラサン」と、冗談が飛ぶ。

懐かしい民族音楽に乗せて踊る楽しいダンスの後には、会場から選ばれた人達が俄ダンサーに。仲間の一人の若者が、シャツをたぐりあげ 腰をふりながら真面目に且つのりのりで踊る様子にまた一同お腹を抱えて大笑い。
会場一杯爆笑の連続の後は、参加者も繰り出して踊る、踊る。

隣のテーブルは、香港からやってきた修学旅行と思われる一四歳の若者グループ。
これがまた皆明るくてやけに陽気で元気。引率の先生までもが一緒に「シャルゥイ ダンス、ダンス」で楽しい事ったら♪
勿論、バァバモ、としちゃん(殿の妹)も、オドッチャウ♪

昨日に続き予報は雨だったのが運良く朝方ぱらぱら降る程度。おかげで緑が喜びではじけて萌えている。
大好きなすもも(プルーン)の白い花が今を盛りに咲き乱れている。何処まで行ってもすもも、すもも、すもも。トルコの旅は、何度も思わず生唾ごっくんなのです。
みたことないような無花果の堂々とした大木を身近にしてまたまたびっくり。
ここでも地に足付けて何百年と生き続ける生命力に静かに感動を覚えた。自然と伴に生きるトルコの人々の生き方に学ばねばならない。

温泉があると言うことは、地震国でもあるわけなのだが、今回の旅で走り巡ったトルコの九割は日干し煉瓦で統一された美しい家々だった。
アンカラ(首都)やイスタンブール都会では日本と替わらぬ高層長屋が立ち並んでいるのだが、旧市街の建物は、やはり日干し煉瓦の赤で統一されている。

そして、ギリシャ文字が基になっているカリグラフィーの流れるような美しい文字のデザインが暮らしのあちこちのデザインに共通している。絨毯にも、焼き物にも、建築物にも。そういえばコーランの文字そのものが美しく人々を虜にしたのが頷ける。
有名な大バザールで訪れた古本やさんでコーランを買い求めたのだが、実は料理の本やデザインの本、子供の絵本も買いたくてしょうがない。
しかし、寒がりの二人は、寒さが予想されて、どっさり冬物(キャリーバックの片面が埋まる位に!)を運んできてしまったのだ。残念。またいかねば・・・

う〜〜ん、そういえば、トイレのタイルにも水場の形にも、そのシンプルで且つ優しい線の流れに、あっちこっちでうなってしまった。
世界史上、もっとも強大な領土を所有した「オスマントルコ」というイメージが私の頭の中に支配していたのだ。
約15年前、カシュガルまでタクラマカン砂漠を延々とバスで走ったシルクロードのイメージを、そのままトルコにも想像して旅に出たのだが、それはとんでもない間違いだった。まいりましたトルコ、豊かな農業国トルコ。     つづく

[8014] アンカラへ / ぺこ 2011/05/08 10:11

むいかめ
ぐっすり熟睡してめざめると外は晴れ。ベランダを乗り越えて庭に飛び出すと夜露に濡れた草や木々が朝日にキラキラ輝いている。尾の長い鳥達が鳴き交わし燕が飛んでいる。はやカメラを構えて飛び回っている元気な仲間もいる。
みると 赤い炎を吹き上げながらあっちでもおこっちでもアドバルーンが飛び出した。「ありゃりゃりゃ〜〜、のりたかったがにぃ〜〜〜」次回は是非。

首都アンカラへ向かう。途中パシャバー デブレント ゼルベ博物館を見学した後には、当然、トルコ石のお店にも立ち寄らねばならない。
ツアーの女性陣は目がキラリンとなり、ここでも姫が特大の記念トルコ石をゲットしてご満悦の旅なのです。姫の笑顔がとりわけかわいくて見ているこちらも幸せ♪

ばぁばは、ここでも交渉係。かって、初めての海外旅行に出かける際に、シルクロード界隈では、買い物は数時間かけ、はては値の張るものでは1日がかりでの値段交渉の駆け引きが楽しみの一つと物の本で読んだ。それ以来、需要と供給の原点というか、欲しい価格になれば買えば良いし、売り手が売りたい価格であれば手に入れる事ができるんだという程度に思っていれば決して失敗はしないと考えている。物の価値として自分が納得できればそれが価格となるというとても簡単な法則に従っている。

ところで、交渉の結果は?
「姫が、確か四五歳?の誕生日記念にぃ〜〜」ということで、78が45にまでプライスダウンしましたです・・・・
ここでも、売り手と買い手が納得で、どちらもハッピー♪
もしかするとぉ〜、ご一行様は経済協力団でもいいかなぁ〜という位の心持ち。

お昼はレストランで鱒料理。夕食は市街の眺望を愉しみながら高台のレストランで牛肉と野菜の料理。
どこでも素朴な味のパンが美味しく、かつ薄味の料理が殆どでとても食べやすく(きっと)旅で疲れている体に優しいトルコの料理です。

キャラバンサライ(隊商の旅籠)に立ち寄った際には、「靴みがきますよ」としっかりとした表情の少年に声をかけられ、「おねがいします」と頼んだら、靴紐も手早く外し、実に丁寧に磨き上げてくれた。旅で汚れていた靴もぴっかぴかになり、ちょっと足取りが軽くなる。

ようやっと覚えた雄一のトルコ語「チョキ ティッシュ クレラ」(どうも ありがとう)と挨拶して約束の2リラを払うとにっこり笑ってくれた。友人が周りを取り巻いているし、弟と思える子が見よう見まねで真似をしている。小さい頃、兄弟で納豆を売りに来ていた少年がいたひと昔前の日本を思い出す情景だった。 

バスはアンカラへ向けてひた走る。
走る窓からみんなが盛んにカメラを向けているが、とさんが「サッターチャンス!」と叫んで、車内は笑いの渦♪                  つづく

[8016] いろいろ グランドバザール / ぺこ 2011/05/19 02:50

おまたせしました。

旅から帰ったら当然仕事は山また山。たまさん一家がお土産話を聞きたいと(実際は写真を見てくれて感動し、じぃさんを喜ばせてくれたのは旅の好きな嫁ごさんでした)賑やかに遊びに来たり、トルコ報告会と称してまたまた盃を重ねる日々。

そうかと思えば、出発前に申込んでいた震災チャリテイー音楽会が引き続き、みたいと思っていた三輪明宏さんのピアフの招待券がころがりこんだり、季節も一気に暖かくなって設えを模様替えをせまられたりしてどたばたの日々。

誰にでも旅の写真を見せたくてうずうずして手もみしているじぃさんがいるとは露しらず、「呼ばれとらんけど来ました」と、けんか山祭りに突然の来客があり、そこへ顔を出しただけの友人(気の毒なことに三度目の映写会!)も引っ張りこまれて、またまたトルコ料理でたべろや飲めや、そしてみるべし映写会となったのでした。

トルコのコンヤでは、出発前の俄知識で神秘主義的メヴラーナの修行僧のセマの踊りがあると知りました。白い衣装でくるくる、くるくる廻り踊るそうなのです。見てるだけで目が回りそうだと怖い物みたさを期待していた見学のひとつだったのですが・・・
なんと、連日、ばぁばがみずからくるくる舞いする羽目になっとりました。

さて、なぬかめ

有名なグランドバザールは、メイン通りが宝石店。イタリアのヴェッキオ橋を思いだした。左右に広がる小路には衣食住を賄う全ての小さなお店が広がっている。
観光客目当てのお店が多いようなので、ここでもやすばぁは、交渉係。

「姫様がヨウガの一人用マットを所望」なので、早速「これ、いくらでしょ」「日本円で3500円。お客さんお安くしますよ」
う〜〜ん、日本で買うとバスタオルが1500円位なんだから、ここではきっと500円位かなと頭の中で算段していると、「お客さん、2000円、2000円」一気にひとりでに値が下がってしまう。

それでも頭を右に左にかしげながら「荷物になるけどホントに買うの?」と姫にお伺いをたてつつこちらも瞑想?していると、「お客さん、いくら、いくら」とまだまだ、値が下がりそうなので、ばぁばも名一杯の愛想笑いでにっこり「1000円でいかが」と最後の値段を示したら、禅ならぬ賃問答に、あっさり「ティッシュ クレラ!」

姫は驚きのあまり、目をぱちくりしながらもすっかり買う気。
ところが、そこへ殿が現れ、「荷物になるだけ!」と曰うて、幕。
店番のお兄ちゃんも残念そう。
う〜〜ん、惜しいことをした。やっぱり、またいかなくちゃ!!

トルコといえば思いだすもののひとつがコーラン
バザールには当然古本屋さんもあって、あちこち迷った末になんとか辿り着いた本屋さん辺りにはカリグラフィーの作品を商うお店も並んでいる。

世界中の旅の「記念に、思い出に」と称して買い込んだ作品が、いちまい、にまい・・・と増え続け、ぽこさんに命名された「ガラクタ目録」の作品が増え続けている。今回は焼き物を買ったことだし、ここは涙を呑んで割愛。
さんざんの体験とだんだん多くなる記念の品々を前に、少しは我慢を覚え、「賢こなったがでなかろか(=賢くなったのではないでしょうか)」と誉め合うでこぼこなじじとばば。 まだまだつづく。

[8018] イスタンブールは晴れ / ぺこ 2011/05/22 07:19

最終日

首都アンカラから古都イスタンブールまで、バスはひた走って6時間・約600キロ。トルコのツアーバスがこんなに快適だとは予想もしなかった。
グラン大ドバザールに代表される賑やかで混雑した雑踏に行くと、どうも人々の活気に圧倒されてしまう。しかし、社会的な動物と称している人々の様々な表情がとっても楽しい。まるで動物園みたいだぁ〜。

アンカラでは夜の町に繰り出した。コーランのお祈りに惹かれて音の方向に、そぞろ五人で歩き出した。
目に付いたのは、4リラ(約220円)と大書した床屋やさん、ナッツ類を量り売りしてくれるお店、でっかい肉の塊をナイフで削ってパンにのっけてくれるドネル・ケバブを売る店、そして一輪車のパンやさん。

道沿いの屋台で生ジュースを絞って売ってくれるお店で、大胆にもオレンジジュースを注文。旅の案内書には「生ものは駄目なのだ」と忠告があったのだが、「もう残り1日。ノンデミナイト。なんとかなるさ。ケセラセラ」とよっちゃんもいたって楽天的。

それもその筈、オレンジを5個も手にとって、入れては絞り、入れては絞り。あれよあれよという間にグラスいっぱいの甘酸っぱい香りのジュースができあがった。
「おいしいっっっ!」と、夜の町に響く声!屋台のおじちゃんもにっこり。

「ケバブ、ケバブ」と繰り返していたとじぃさんも食べられて満足。その上、レタスに羊肉の辛いペーストを巻いた「チー・キョフテ」を「タバナサイ、タベナサイ」とサービスされる。日本人に対してはとても友好的なのです。

どこでも、つい気になってしまうのが「お酒やさん」とスポーツ店。しっかり顔を覗かせ、勿論、手に入れました。ワインも、なぜか、ボクサーパンツのように真っ赤なトランクスも。右手にボトル左手にグラスを持って、酔っぱらったサンタさんが目を赤くして「サンタも今日は休息日。ウィィィ〜」とご機嫌な様子の楽しい絵が描いてある。

猫達がゆっくり暮らす国トルコと誰かのブログで読んでいたのだが、ホントに実に堂々とゆったりして目の表情がいい。
日頃「野良ねこが暮らせる町こそ、人が快適に住める町」を持論にしているばぁばとしては、嬉しい限り。
日本で目にしている猫達と毛並みも似ていて、ますますトルコが好きになる。

そして子供達の瞳が輝き、ひねもす談笑に明け暮れているかのような大人の(男性陣)人達の柔和な表情がいい。ちょうど緑が萌える季節が良く、ばぁばの残り少ない神通力を使い果たしたかと思う程に天気にも恵まれ、麦畑や牧草地の緑が豊かで羊や牛達が草をはんでいる。これでもかこれでもかとスモモの花がうさぎ菊が、ワイルドフラワーが、チューリップが、咲き乱れている。世界遺産では真っ赤のけしの花が一面に咲いていて、まるでできすぎ。山々は白い雪を頂き、空はどこまでも広々と青い。これ以上何を望もう。

デザインや町並みが美しく、料理は薄味。茄子やトマトの野菜、豆類、乾燥果物が多く、好きな黒オリーブは食べ放題。ばぁばの好みにぴったり。
「ヨーグルト発祥の地はブルガリアではありません。それはトルコです」ウィトにとんだガイドさんの説明に続いて
「ヨーグルトは?」「では、チューリップは?」「絨毯は?」「トルコ、トルコ、トルコ!!!」と、みんなが子供にかえったよう。笑いが弾ける。

ツアーで行くレストランはもともと期待していなかったのに、到着して席につくと、まず暖かいスープが運ばれてくる。ミント風味のヨーグルト味、疲れを忘れそうな酸味のきいたトマト味、レンズ豆の香りが心地よい甘辛味、チキン味あり、羊スープと、いろいろでどれも薄味で美味しい。病弱?で、前期高齢者予備軍のばぁば(私のことです)には、ちょっと強行軍な世界遺産巡りの歩け歩けツアーには、ほんとに嬉しい手配だ。じぃじのキツケグスリ生ビールもワインも期待以上に(失礼しました)美味しく飲んだ。    まだまだおわらない

[8021] いかげそ事件 / 家政婦 2011/05/28 07:56

ある日の夕餉どきのことでございます。

応援しておいでのドラが、げっっと(=下位)から徐々に調子を上げてきております。
「今シーズンは うてれん。すかたんや!」となげき節だったじぃさまも、交流戦に入って以来「でっくんのかい」と、日に日に声が明るく弾できております。じぃさまとばぁさまの応援にも力が入っております。

じぃさまは、いつものようにテレビと新聞に目をやりながら、「うんまい、うんまい」と箸を運んでおいでだったのですが、それもその筈、「一汐一夜干しのいか焼き」の柔らかい身だけをスッキリ食べておいでなのです。
残ったのは、げそとえんぺらの端っこ!

ばぁさまは、ご存じのように小さい頃から好き嫌いが激しく、末っ子の我が儘もの。好きなものが、「一汐一夜干しのいか焼き」ときております。
ばぁさまといえば、「うめぇ〜〜」と養命酒のサワー割りを飲みながら、洗濯物をたたみ片付け、水着を干して、明日の準備もしながら、

「さてっ、」と食卓に着いたところで
「なんねっっ!げそとえんぺらだけけっっ!!」

交流戦以上に激しい戦いでございますよ。
トルコでは、仲良く食べておいでだったと聞いておりますが・・・

[8025] さよなら トルコ / ぺこ 2011/05/28 09:31

最終日は5月1日。そうです。世界中どこも働く人の祭典、メーデー。
沢山の警備隊がものものしく警戒態勢に入っている様子は、これも40年前程の活気溢れた日本の社会事象と似ている。
バス移動のツアーでは、道路規制前に市内中心部を抜け出さないと渋滞による停滞が心配された。そこで、出発を早め、その分ボスボラス海峡のクルーズは2時間半に延長することになった。

カッパドキアのホテルは、小さいながらセンスが良く、バルコニーの向こうに緑が広がり実に快適だった。最終日は「イスタンブールのヒルトン」なので、以前泊まったブタペストのヒルトン(結婚30周年記念の旅に、滑り込みで、地下の劇場でモーツアルトのコシファントゥドゥを感激して観た処)を思い出し、期待していた宿だったのだが、いかにも団体さん専用と思われる階までえんえんと歩いてようやく部屋に辿り着いた。

でも、部屋は広いし設えがしっかりしている。こんな時には、「やっぱし、プールだ!」と、ふたりはちっともじっとしていない。トルコの人達と泳いだ。大人の女性は一般的に見学が多いが、どこでも子供達は元気。何度も何度も飛び込みを繰り返している。勿論じぃじもばぁばも負けずにシュッポン!バッチャン!

その上、楽しみにしていた朝食が渋滞を避けて早朝出発の為「お弁当に変更」となり、ちょっとがっかり。だが、くじけないおばさん精神を発揮、よっちゃんと二人でレストランで美味しい生オレンジジュースをしっかり飲んだ。「うんまいっ」更によっちゃんは、「兄夫婦のために」と、乾燥果物も二ヶづつバックに入れる。兄思いのやさしさ♪

ツアーの出発や集合は、遅れる人もなく、デモの渋滞を避けた早朝出発は大正解。トプカプ宮殿で見学していると、さすがの古都だけあって観光客でごったがえすことになったのだ。どらくツアーさんは、いつも一呼吸早いのがプロの技。
まず、朝靄にけむるバルバラ海峡のクルーズに出発。新旧の市街地を海から眺めながら暖かいチャイを飲んで朝食を食べながらゆっくりクルーズを愉しんだ。

みっけ!初めて住んでみたいと思うデザインの優れたお城を見つけた。「ルメリの要塞」次回は是非、ここをゆっくり散策してみたい。
私達の世代には懐かしい江利チエミさんの「ウスクダラ」が見える。
思わず「ウスクダァラ〜 ギィメリッケン アルディダ ビルヤンマァ〜♪」

沿岸では、太公望達がずらり並んで釣り糸を垂れている。庶民の楽しみここにありといわんばかり。皆のんびりした顔が実にいい。
「春の海、ひねもす のたりのたりかな」って、世界共通だなぁ〜
京都の鴨川を思い出す。だが、肩を組んで軽やかな足取りの若者に混じって、のんびりと手を組んで散布するお洒落な年寄りも多い。やはりここはヨーロッパ。

アジアとヨーロッパを結ぶシルクロードを二人で旅しようと決め、様々な世界遺産に触れてきたのだが、世界最大のオスマントルコの文化の深さに脱帽する旅でもある。ヴェートォーベンの弦楽四重奏「春」が相応しい♪

イスタンブールといえば「トプカプ宮殿」だし、トプカプ宮殿といえば「ハーレム」。期待に胸膨らませた殿は最初からやるき?まんまん。みるきまんまん。
宝物殿などを見学した後に、特別拝観料のいる「ハーレム」なのだが、五人の仲間は、勿論、殿とじぃじの強い希望でご入場あそばす。

その上、これまで通訳や細かな手配一切を英語の得意な姫にまかせていた筈の殿が、突然、小銭を握りしめて走り出した!
「どうしたんっ?」と驚くばぁや。
走りに走って入場口まで戻り、イヤホーンガイドを手にして戻った殿の得意そうな顔ったら!モーツアルトの陽気な「トルコ行進曲」が聞こえるよ♪

熱心で確かな知識の豊富な学識経験者となる為にも、イヤホーンガイドは必需品なのであります。
旅の初めから終わりまで、肘がすり切れている愛用のブレザーを着ておいでの殿は、ツアーの他の仲間達から「学者さん?哲学者かも?」と呼ばわれておいででした。

一方、じぃさまはといえば「カシャッ、カシャッ!」とシャッター音がなり続き、その枚数1000枚に及ぶ勢い!
毎日、お洒落を楽しみ、女性を見る目は星の如くキラリンッ!姫の友人から「この人、もしかしてイタリア人?」と訪ねられておりましたとさ。

JTBさん、道楽ツアーさん、そして旅の仲間達、留守番隊のみんな、ぽこさん、ぽこ・くま猫さん、ホントにどうもありがとう。

しばしのトルコ人生活は、毎日が飛ぶように過ぎてゆき、目の痛さも慢性の神経性の下痢さえもすっかり忘れ、股関節の痛さもなんのその、時には手に入れた羽の様に軽い杖にたよってでも歩き・食べ・飲み・眠りこけておりました。
その後はご想像の通り、ぽっかり空いた10日分を埋めるために、以前にも増してすっかり働きもんの富山人になりきっています。    ご愛読ありがとうございます。

[8026] チャイコフスキー / 2011/06/01 23:59

昨晩の石川県立音楽堂。

チィコフスキー第5番交響曲に、会場中の聴衆が、演奏に酔いしれ会場中割れんばかりの大拍手だった。とにとって、ウィーンフィルに勝るとも劣らない演奏。ペコさんも同じく、大興奮。

演者は今年度の金沢国際音楽祭のために来日したロシア国立交響楽団。
指揮者は、最近このオケの常任指揮者に就任した西本智美さん。

最初にモーニングに身を固めた西本さんがさっそうと登場する。
彼女は、チャイコフスキー作「劇付随音楽雪姫より3つの小品」と「ロココの主題による変奏曲」を指揮する。

西本さんは、まるで、宝塚の主役のようにかっこいい。最初の曲の民族調のメロディ部分では、ダンサーのように軽やかに舞う。

後半に登場した指揮者は、マルク・ゴルンシュタイン。

なんで、西本さんで引きつずきやってくれんがけという疑問もあったが、あっという間に演奏に引き込まれる。

あのひきつずき繰り返される「たったったららたらららん」というメロディが、なんとも懐かしい。チャイコフスキーは、ロシアの作曲家の中では、もっとも、ヨーロッパ中央に近い。しかし、そこはやはりロシアの作曲家。
この主題をはじめ、随所に民族的なメロディが散りばめられている。そんなところが、田舎モンのとはなんとも好きだ。

ゴルンシュタインさん、見事にオーケストラをドライブして、大円団。

大拍手のあとのアンコールは、大震災に捧げるとたどたどしい日本語の後ラフマニノフの「ヴォカリーズ」を静かに静かに奏でる。周囲には、涙目の人も。

日本だけではなくて、3.11は、世界中にインパクトを与えている。

[8031] トルコでばぁばも考えた / ぺこ 2011/06/05 10:55

昨年はフランスのシャモニーへスキーに出かけた。骨折の後だったので一人
プレバンに登り、トルコブルーの空に映えるアルプスの山々を間近にし、ホッ
トワインを飲みながら、持参した文庫で「路上の人」堀田善衛を読んだ。

香りと温かさに、水のようにワインを楽しむ風土の違いをありがたく愉しんだ。
真っ青な空に映え白く輝く山々を観ていると心が洗われ、そこに存在できる、
命ある、と言うただそれだけのことで全てに感謝の気持ちが沸いてきた。

1年と2箇月後、トルコに旅して、延々と続くオリーブ畑にびっくり・唖然・
呆然としながらも、オック語(語源はオイル=オリーブ)の話される自然がも
たらす風景の美しさをこの目で確かめ、風土が生み出す深い味わいを愉しんだ。

かれこれ20年前、願ってもいなかった難病になり、これまた思いもかけず再発
に襲われ、喉元過ぎればなんとかで懲りずに再発を繰り返し・・腎臓も肝臓も悪
くし「肝腎な処が駄目じゃない。じゃまないがやろか?」と何度も生き直してい
る内、いつの間にか「たいがいのことは、じゃまない、じゃまない。」と命ある
ことだけを素直に喜べる自分に気がついた。苦しんだり悲しんだりした分、実に
有難いご褒美が天から授けられと思いたい。

病弱なのは幼い頃からだったし、入院歴は数知れず、学校も長期欠席していたと
は露知らず、慌てて結婚してしまったとじぃさんこそ外れくじが大当たり。その
上自他共に認める我が儘物である。「一緒になったおかげで、慎重になったでし
ょ!有難く思われか」と、上から目線のきつい言葉で、日々とさんを慰めている。

また「名もなく豊かに美しく暮らす」を人生の目標にするんだと、日頃述べては
いる物の、そんなに誉められた物ではなく、なんのことはない、これという特技
もなく、運転免許以外はなんの資格もないのである。「体が弱いんだからせめて
気だけでも強く持たなくちゃ」と、変に欲張りで、ついつい大きな葛籠をしょい
こんでしって喘いでいるという性癖を持ち合わす。

末っ子の特徴で泣き虫で寂しがり屋で気が小さいと自分を分析している通り、気
が小さいので子店好き。そのクセ、自然は宏大なのが好きだと訳が判らないし、
「高所に強いが、閉所は嫌い」と山の上は平気なのに海の底は怖いといいながら
一年に一度は海に潜って自然を愛する矛盾だらけの人間でもある。

体が弱かった分、食べる事に人一倍気を遣い食に拘るのは母譲り、暮らしの設え
のあれこれはできるだけほんまもんを好むのは、「判らん時にはお金を出してお
くもんじゃ」が口癖で、一点物、一生もんが好きだった父譲り。

良い物好きが幸いしたか災いしたか、手ま暇かけた手作り品を観ると目が据わり、
子供や孫達に是非にも残しておきたいと身の程知らずの執念を示す悪いくせがあ
る。

その上、風土にあった食べ方が大好きで、一番好きな食べ物をみっつと言われれ
ば、迷わず「梅干入り昆布おにぎり、沢庵をはじめ糠漬け、煮豆」。お味噌汁と
大根のおろしの納豆和え、干鰯が付けば毎日でも厭きないときている。

猛暑の夏を乗り切るには、手作りの赤紫蘇ジュースだし、お茶請けには「かきも
ち、羅臼昆布、落花生等の豆類」酒の肴は、「糠鰯、塩うに、胡麻豆腐」が少し
であれば文句はないときている。お昼時には、さんたてのお蕎麦や手打ちのうど
んが食べられれば、なんも文句はない。白身魚の昆布締め、白金豚、小鴨、子羊、
短角牛や野菜カレーは時々がいい。日常的にコーヒーを飲む習慣の多い昨今だが、
やっぱり小さい頃から飲み慣れたお茶が好きという丸々正真正銘の日本人なのだ。

気が付けば、風味豊かなものが圧倒的に多いではないか。
風と太陽と水がかかせない。自然がもたらす恩恵に恵まれている日本食が大好き
なのだ。地震後、ドイツの気象庁が発表している風のシュミレーションを見てい
ると暗く重い気持ちがして気の小さいばぁばは吐き気がしてきた。

「自然への冒涜」ではかろうか。人間がこんなにも高慢になっていいのだろうか。
物言わぬ動物が置き去りにされるニュースに接すると、情けなくなる。戦争の時
に餌が欲しくてひっしになって仕込まれた芸をしてくれるゾウさんを見殺しにし
てしまった勝手な人間は、二度とこんなことをしてはならないと反省した筈では
なかったか。

人間には、知性も勇気も考える力もある筈なのだ。
弱者や貧しい人々や物いえぬものたちに、心寄せられてこそ人間ではないか。
でも、人間はいつも失敗するし(毎日の仕事で嫌という程経験)決して絶対では
ないと断言できる。誰も教祖様にはなれても神様にもなれない。「想定外」だと
言い訳しなくてはならない物を作ってはならないと思える。

日頃、「自分の身の回りを手入れできる人」「自分の始末は、自分で出来る人」
そして「書に親しみ、且つ得意料理を持つ人」「生き方に自分なりのポリシーを
示す家庭人」「仕事5分に、遊び5分の人生を愉しむ人」が、地に足付いたお洒落
な人だと、ばぁばの要求は厳しい。

友人との合い言葉は「安い、貰う、ただ」といたって現実的でもあり、結果、溢
れんばかりの物に囲まれて暮らす昨今を反省することしきり。
「質素、倹約、地道」の目標を縦にしたり?横にしたり?の矛盾した生活でもあ
るのが困った物である。矛盾や凸凹な失敗をこれでもかと繰り返すあまり「落語」
が大好きで、枝雀さん、志ん朝さん、小三治さんや志の輔さんにはまっている。

しかし、東北大震災に際し、津波の被害だけならいざ知らず、人間の手で作った
「げんぱつ」というやっかいなものは、いったいなんじゃろかと考えた。
これは、もしかして「トイレのない建物」ではなかろうか。
廃棄物をいったいどうやって処理するつもりなんじゃ?ホントじゃまないがけ?
と真剣にあれこれ検索に務めた。

検索しながら、津波の被害よりも人災というべき原発のもたらす被害の大きさに
暗く重い気持ちが拭えず、自然を相手の仕事に就く人々の苦悩が思いやられ丈夫
でない胃が痛む日々が続いた。牛との非情な別れに涙し、自然農法を継続できな
くなった辛さに自ら命をたった農民の人の訃報に涙した。

なんでもいいから「水に流す」と許されると思っている人達(東電のオエラ方や
学識豊かな筈の学者先生やそれを担ぎ上げるマスコミや政治家達)のお言葉がこ
ろころ変化して信じられないこの頃、深い疑問と怒りと不安が心に重くオリとな
っている。今度の東北大震災の惨状を報道でみると余りにも回復の道の遠さに気
が滅入ってしまう。

子供達が元気に外で遊べない日本ってなんなのだ。
絞った牛の乳を捨てざるを得ない酪農家の人達に未来がみえるのだろうか。
土づくりに丹精した田畑を捨て置き、村毎移住せざるを得ない農家の人達に、明
日から生きる術があるのだろうか。

そんなこんなで疑問や不安や戸惑い、怒りを抱えながら、結婚も41年目を迎え、
友人の誘いが切っ掛けで、気の進まぬ様子のじぃさんを誘って出かけたトルコ。

都市部に集中する人口密集地帯(アンカラとイスタンブール)はさておき、今回
是非に行きたいと思ったエフェソスや世界遺産・カッパドキアでは、自然の地形
を利用した単純な野外劇場の構造や洞穴住居群に接し、人としての生活の有り様
をつくづく考えてしまった。

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたか
たは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」で有名な「方丈記」
には、1200年代、福原京に遷都され、飢餓や饑饉に竜巻そして大地震もあった
ことなどが詳しく記述されている。日本三題随筆のひとつとして有名。

昨年、子供達もばぁばも大好きで、その影響で孫までが大好きな宮崎駿さんの「ス
タジオジブリが描く乱世。堀田善衛展」が高岡で開催された。
「堀田さんは海原に屹立している巌のような方だった。潮に流され自分の位置が判
らなくなった時、ぼくは何度も堀田さんに助けられた。」と宮崎さんが述べている。
世界に認められる作家・思想家として、ばぁばは、郷土がうんだ偉大な人を尊敬し
誇りにしている。伏木の風土が育てた人なのだ。

大昔から天災に襲われ続ける地震国日本。温泉国は地震国でもある。
何ども繰り返してき大震災だが、今度の東北大震災のように復帰を大きく拒む
「原発」の被害はなかったのだ。
長い歴史を振り返れば、人間が構築した強大な建物や橋や船や高速道路も勿論車も
なかった。現代のように、ケータイやテレビやラジオという情報手段がなかった分、
人々を介する繋がりや伝達力は、より強かったのではなかったか。

期待のカッパドキアで堀田善衛さんの「方丈記私記」を是非読みたいと思ったが、
強行軍のバスツアーでは毎晩の熟睡が約束されている。到底叶わぬことと諦めた。
世界遺産を訪れ、残された祠に入ると、洞窟での生活が忍ばれ、ひんやりとした
その感覚と限られた空間の美しさ静けさに感動した。

沖縄の西表島を訪れたときにも、地元の人達が神と会話する何にもない暗い祠に
心惹かれ、驚きをと伴に、小さい頃や長期欠席・病欠の日々、蔵の中で一人本を
読んでいた頃の安堵感と暗さと静けさが蘇った。

奈良の明日香へ旅した時も、亀石や鬼の雪隠等のシンプルなあり方が好みでもあ
ったのだが、なんといっても漆黒と言ってもいい夜の暗さに感動した。満点の星
の美しさが際立っていたのが忘れられない。

初めて訪れたネパールでも、土だけで作られた竈以外道具と言える物は殆ど無く、
谷底からくみ運ぶ水を保存するための銅の大きな瓶だけがでんと置かれた台所に
驚きいたく感動した。そして当然のことなのだが、夜は真っ暗闇。やはり満点の
星が忘れらない。

ところで、日本は宇宙衛生から見ると、一番明るい星なのだそうだ。
たしかに、夜も眠らないかのように洸々とネオンが瞬き街が光り輝いている。
街灯が日中とたがわぬほどに明るく街を照らしている。

椎名誠さん推薦の乾正雄氏『夜は暗くてはいけないか 暗さの文化論』を読んで
考えた。戦後「あかるぅ〜〜い○○♪」の歌とともに日本中の家庭に電灯が、蛍
光灯が普及し、家中が町が明るくなっていったと同時に、消費は美徳とばかりに
世界中でモノを買いあさり、使い捨てる社会文化が、勢い良く日本中に広がって
いったのではなかったか。

建築家である著者が「日本人は暗さの価値がわからなくなった」「暗さは人にも
のを考えさせるのだ」と書いている。なるほどとうなずける。
常日頃「日本人は、物言わぬ羊の群れか」と怒りを感じるばぁばとしては、のー
てんきに明るさの中で経済成長とやらを追い求めるあまり、日本人は落ち着きと
思考力をどこかに置き忘れてしまったのではなかろうかと憂慮する。
暗さは、人に瞑想する時間や想像する時間を与えてくれる。

これまでの日本は、戦争に負け、一日も早い復帰を願い、めい一杯の力を出して
突っ走ったばかり、お金の多可や価値にのみ振り回され、物欲に走り、物を見る
目が金マークのフィルター付きになっていたではなかろか。
結果、子供達が登校拒否する学校・働き盛りの大人達が年間3万人も自殺に追い
やられている社会、家庭内に暴力を生み、子育て放棄する社会。

豊かさとはなんなのか、
そんなこんなを考えながら旅したトルコは緑豊かで花が溢れ、山は雪を戴き眩し
いほどに白く輝き、カッパドキアもバムッムカレも夜は当然暗いのでした。
「トルコに原発も米軍の基地もいりません」とポリシーを持つ添乗員さんと旅を
共にできたこともより安堵感や充実感をました。

そして、高級絨毯屋さんでも、ヘレケの製造工程を詳しく丁寧に且つユーモアを
交えて説明した(勿論日本語)案内人さんが、最後に「今の説明は全部本当です
よ。私はオバマさんおようにウソはつきません」と会場を笑わせた。
日本はアメリカの属州じゃろか、これもじゃまなかろかと心配されるような昨今
の日本の様々な有り様が心配なばぁばは、日本は日本らしくあって欲しいと愛国
心に萌えている。

美しい自然にふれ、友人と共に過ごした休日は、心安らぎ楽しく笑いの旅だった。
これからは、いや、これからも、できるだけ自然に感謝し、逆らわず、ありのま
まに、シンプルに生きてゆきたいと肝に命じた。「方丈」に暮らすことは叶わぬ
までも、できるだけ無駄を省きたいと決心し、体力のあるうちにと「老前の整理」
を始めた。

愛する子供達や孫達・未来に生きる人達に、美しい地球や宇宙を残せる暮らし方
をしたいと改めて考え、行動し始めることになるインパクの強いトルコの旅だった
のでした。
           またまたの長話にお付き合い戴きありがとうございます。 

[8034] 危ない「老前整理」 / 家政婦 2011/06/10 16:12

最近、たからかな宣言通り、「年金生活」前の「老前の整理」で、あれこれ片付けを始めておいでます。

長い時間は負担になるそうで一日15分から30分がいいそうですよ
金曜日には事務所の三階の台所を掃除に精出し、うっすら汗も滲んだ処で、老眼鏡を外し、目の前にあった手作り紫蘇ジュースを、「もったいない、始末しなくちゃ」と飲んでしまわれたんですよ。ビンの底に残って僅か5ミリ程だけ残っていたのを。
「ううつ」という位黴臭かったようです。
「しまった」と言った時は既に喉の奥。
ぽこさんによると白いカビがあったので捨てようと冷蔵庫から出してあったので腐敗していたようです。
水をいっぱいがぶがぶ飲まれたのですが、後の祭り。

その日は、全然面白くない「演劇」もあり、暗くて辛く聞きづらいのを我慢して観ていらしたのが、更に悪かったのか、その夜から猛烈な吐き気と下痢におそわれ・・・
バリ島以来ですよ、またトイレの前にダウンでしたよ。

土曜日は何も食べずにおなかを干して、日曜はおかゆさんとうどんですごし。
月、火ときまって忙しい仕事をこなせばならずご出勤。
今日は、1時間ばかり仕事をこなしただけで、ふらふら。

皆様、梅雨を向かえます。
古い物(?)、生ものには、くれぐれも、お気をつけくださいませ。
最近、高岡がすっかり有名になり、ほんとに困ったことです。

[8037] 夜遊び週間 / 2011/06/23 23:30

夜遊び週間は、こんな感じ。

6月10日(金)金沢県立音楽堂 7時 マーラーチェンバースオーケストラ 指揮者トマス・ハーディング ブラームス交響曲1番、4番。

アバドが作ったこのオーケストラ。26歳が卒業年齢なのに、気があって、その後も約10年間同じメンバーで継続している。指揮者のハーディングも同じような年齢。これまで、アバドや、サイモンラトルのアシスタントを務めてきた。

チェンバースオーケストラは、室内管弦楽団のこと。
その通り、弦楽4重奏をそのまま、オーケストラにしたような繊細な響き。

ブラームスと言えば、重いイメージだが、このメンバーにかかると、重さは半減。
爽やかなブラームスだった。

6月11日(土)てるてる亭 志の輔落語 志の輔は、愛着のある「親の顔がみてみたい」と古典は「雀の宿」。3周年記念興業ということで、抽選会実施。
ここでも、凄腕ペコさんが、Tシャツをゲットする。後の3人はスカだった。

6月13日(月)黒部コラーレ 五嶋みどりコンサート。
ベートーベン「クロイツェルソナタ」が圧巻だった。
この曲は、ヴァイオリンソナタの最高峰。
みどりさんは、時には、阿修羅、時には夜叉に成りこの難曲を弾き切る。
思えば、しばらく前にペコさんと、クレーメル&アルゲリッチのベートーベンヴァイオリンソナタシリーズの追っかけをしていたっけ。

6月14日(火)金沢県立音楽堂 池辺晋一郎と仲代達也のトーク。
前半は、共に一緒に仕事をした黒沢明監督の思い出、後半は、仲代さんの仕事や奥さんの宮崎さんの思い出。無名塾で若者をトレーニングする話などが、興味深い。そして、相変わらず、池辺さんの例のダジャレが炸裂。

6月15日(水)金沢邦楽堂 春風亭昇太独演会。
昔「存在の耐えられない軽さ」というハンガリー映画?があったが、そんなイメージの昇太君が、古典落語を語らせると、「笑点」のイメージが吹き飛んでしまうよう。

この間、外食は金沢では、ペコさんお気に入りの蕎麦屋「更科藤井」で、2晩。
酒も、そばも料理もよし。

富山では、イタリアン「イルデスコ」で2晩。
なかなか美味しい店。ワインもグー。

[8038] 剣岳池ノ谷経由で、三の窓まで / 2011/06/23 23:33

6月18日ヒマラヤ八千メートル男の友人と、剣岳池ノ谷経由で、三の窓まで、
行ってきました。馬場島から、もう少し、車で、奥へはいり、工事現場の最終で、
車を止める。去年行った赤谷山や、猫又山は、同じ方向で、入るのですが、こ
れらは途中で左折してゆく。
ここはプロの世界。凄すぎました。早月尾根登山が、ままごとに思えるくらいで
す。ゲレンデスキーとオフピステの違いか。

まずは、行き帰りとも、渡渉6,7回ほど。
それも、この時期は腰近くまでが半分ほど。しかも急流で、身体が持っていかれ
そうになる場所もある。特に下山の時は、雨が降りつずいていたので、川の様相
が一変して一体どこを渡ればいいのだろうかとしばし、思案の末、一番安全そう
なところへ身を投げ入れ、激流をあしらいながら(翻弄されながら)、なんとか、
対岸までたどり着きました。

雪解け水の冷たいことと言ったら、時には、急流に流され、四つん這いになりな
がら渡りました。いい加減投げやりになり、もっと渡らせてくれとサドマゾの世
界になってくるほど。

渡渉が終わると、今度は、小窓尾根までの約500Mの崖登り。
昨年行った、猫又山の急登も凄かったが、ここは、それ以上。
要所に黒黄の細いロープが垂らしてあるものの、両手両足を使って、しがみつけ
る物は全部しがみついて体を持ち上げる。

その後遺症で、翌日下半身もさることながら、上半身が、まことに痛い。広背筋
も含めて、全部痛いので、日常如何に上半身を鍛えていないか自覚させられまし
た。これでも、5月はじめに、懸垂1回しか出来なかったのを、最近は5回連続
できるようになっていたのですが、これくらいでは全然足りなかった。

ところが、本当は、この急登をせずに、池ノ谷ゴルジュを通れたらしい。
ここを、通れば約4時間の短縮が出来たとか。
例年、この時期は、ゴルジュは雪渓が割れて、滝が出てしまっているというので、
安全且つしんどいコースを選択したのでしたが。
池ノ谷ゴルジェは、両岸が、約10M幅で、落石の巣なので、危険度は高い、
一長一短。

さて苦労して小窓尾根から降りた池の谷は、富山平野から、早月尾根と小窓尾根
の間に一年中剣岳の左側に白い帯のように見える大雪渓。ここは、夏でも冷蔵庫。
両側に、岸壁が迫る岩の回廊。一直線に標高約2700Mの三の窓まで、雪渓が
セリ上がる。三の窓は、雪渓上部に見えているのだが、行けども行けども届かな
い。

しばし歩いて、ようやく池ノ谷右股と左俣を分ける二股へ到着。
ここで、ヘルメット被った若者二人がやってくる。滑川などの地元の青年。
二股から上部は、一気に雪渓の傾斜が増すので、二俣からアイゼンを付ける。
若者たちは、この前から既にアイゼンを付けている。
この辺は落石がごろごろ。

二股から登り出すと、もう一人別の若者が確実な足取りでひたひた迫ってくる。
ヒマラヤ8000M男のO君、あれは只者ではないという。
彼は、アイゼンを付けないで、確実なステップを刻んで、急な雪渓を登り詰めて
くる。そのうち、左俣上部で、長次郎のコルの方へそれて行った。

下山後、判ったことだが、彼は世界第二の高峰K2に登頂した稲葉ガイドだった。
彼は、本日軽く長次郎のコルから三の窓を経由して下山したらしい。
多賀谷さんも、彼の強さには敬意を表している。

約7時間かかって着いた三の窓はガスの中だった。
岩の殿堂剣岳のクライマー達の聖地。
一生縁が無いと思っていたのに、昨年に引き続いて2度も来るとは。
チンネや小窓の王が両側にそびえる。
三の窓雪渓側は、瞬間的にサッーとガスが晴れるも全容はとても見えない。

下りは散々。
グリセード自由自在のヒマラヤ8000男と違って、グリセードが旨くできない。
アイゼンなしで、時にはセードもどき、時にはへっぴり腰でやっとかっと降りてきて、足が攣りまくり。

小窓尾根の登り返しが特にしんどかった。上りが辛い。下りも。
電池切れ、足は只の棒で、惰性のようにただ降りる。

漸く降りた白萩川は、登りの時と表情が一変して激流になっている。
惰性で、激流に身を突っ込む。
腰あたりまで、水が来るが最近の服の性能がいいのか、意外と冷たくならない。
靴の中は、水で、ぷかぷか。渡渉を繰り返すこと約6回、なんとか堰堤についた。

馬場島荘で、お風呂をもらって漸く息を吹き返した。約12時間のアルバイト。
その後は、壊れたロボットのようになっています。

[8039] 回復週間 / 家政婦 2011/06/23 23:41

崩れたロボット状態のとじぃさまですが、

筋肉の疲れをほぐす為と称して
毎日プールで泳いでおいでますし、

筋力アップと称して
トレーニング室をいったりきたり。
20代の若者ときそってみたりして苦笑いです。

多動症かな?と思える行動力は昔から変わりませんが、
このまま、認知症になったら一番困るんだなぁ〜とぺこばぁさまがマジに心配?

筋肉ほぐす為にと称して
テニスの練習に出掛けて、更に相棒を食事に誘って帰宅し、
美味しい美味しいと言いながら食べる単身赴任者に、
「猫好き」と聞くとそれだけで歓迎のぺこばぁさん、
つい、一緒に飲んで食べて、やたら夜更かしが好きなとじぃさんは
やっぱり、元気でございます。

回復週間と称しておいでですが、食欲もお酒も決して衰えてはおりません。
ますます元気です。夏生まれので暑くなると元気なのだとか・・いやはや。

[8040] 彫刻展「ふしぎの情景」 / ぺこ 2011/06/23 23:52

友人の丸山幸一さんの楽しい彫刻展「ふしぎの情景」が
大島絵本美術館のカフェギャラリーで開催されています。
6/16 〜 6/29まで
ttp://www.ehonkan.or.jp/event/index.html#coffee_g

子供たちが走り回れる小さな丘があり
美術館の周囲は緑がいっぱい。
お誘い合わせの上、是非ご覧ください。

[8041] あつい〜(~Q~;) / ぺこ 2011/06/24 00:05

月曜日老前整理は、自宅の納戸の靴置き場の整理と掃除
火曜日は、自宅の冷蔵庫の整理と掃除。不燃物ごみ出し準備
水曜日は、前夜の夜ふかしと深酒がたたってよれよれしながら。
     事務所の冷蔵庫の整理と掃除
木曜日  二階の押入れを整理整頓。事務所のトイレを徹底掃除
なんか、老前整理といっても、仕事の合間や昼休みのほんの30分程度。
あちこち一回りして一巡するとまたもとの黙阿弥?
なんか、そんな気がしてきたような?
そんでも、あちこち、綺麗になると気分がさっぱり。

今日はめっちゃ暑くて、気がついたら30度を超えていた。
お昼の辛い韓国麺がめちゃうまかった。
食べたいと思っていた太キウリの酢のもんが体に優しい味で嬉しい(#^.^#)

[8042] 欲ばりばぁさんの梅仕事 / ぺこ 2011/06/28 01:03

頼んだ梅が届き始めた。

まず、5キロの南高梅の青梅。
せっせ、せっせと枝付きを丁寧に楊枝で取り除き、優しく水気を拭いてやる。
3キロは焼酎漬けに、今年はホワイトリカーじゃなくて、
本格瓶黒麹仕込みの「宇吉」と種子島の「九曜」をとくとくとく。

うぃぃ〜〜、3箇月後がたのしみ、たのしみ。

2キロははちみつ漬けに、山田養蜂園の蜂蜜と長野の高澤フルーツさんの蓮華蜂蜜で。
こちらは、スキーの帰りに購入したので完全に白く結晶化していたので大きなスプーンでぐぐぐっとしごきながら梅にかけ回すのが結構重労働。

もうひと種類。氷見の稲積の青梅が2キロ。
これも梅酒仕込みに。こちらはホワイトリカーの残りを利用。

そして、さらに今日は3キロの紅映を梅干し用に下漬け。今年は20%の塩を使用。
おたまさんは、梅干が大好物。お茶請けに梅干を1っこペロリなのでバァバとしては嬉しい限り。とじぃさんも毎朝1個はおかゆさんに乗っけて食べるのが習慣になっている。

「たいへん、たいへん」と言いながらも楽しい梅仕事なんです。

明日は、もう6キロに挑戦する予定。

[8044] スカのち当たり / ぺこ 2011/06/29 08:52

昨日は、仕事でスカ。

期待して取り寄せた福井の「紅映」の梅が9キロのうち、選び出した1キロがスカ
がっかり。高価だったのだ。
しかし、がっかりしてばかりはおられないので、丁寧にキズを取り除き、塩を擦り込み、瓶に漬けこんでやった。ふぅ〜〜てがかかる。
手がかかった分、傷物でも愛着がある。
これは梅炊きすればイワシと炊き合わせたり、梅ご飯にしたり、折角実を結んだのだから利用してやらなくちゃ。

仕事を終え、「今日の疲れは今日のうちに解しておかなくちゃ!」と、ひとり(とさんは、テニス)で出かけたプールがなぜか休み(時々清掃で休館になることをすっかり忘れていた)でスカ。

夕飯は、ちょうど届いた種子島の焼酎をシークワサーソーダ割でぐいぐい。
「九曜」と紫芋の「ゆかり」を飲み比べ。「ゆかり」に軍配♪

[8047] ナンタ♪♪ / ぺこ 2011/06/29 22:44

土・日 愉しい週末

事前におたまさんから、毎日のように
ラブコールが8じかっきりに、るるるるっ!
「ばぁば、おねえちゃんは、いますか? かわって!」
ばぁばは、「わたしじゃないのね・・・あっそうかいな」

で、木曜日、仕事で遅くに帰ったら
「ばぁばも、いっしょに来た方がいいとおもうよ」
おたまさんから、ばぁばにも、優しくお誘いが。

誘われると、めったなことでは断らないばぁばは、
二つ返事で「いくよ、いくよ」

というわけで、週末、京都・大阪へレッツラゴーで、いそいそ。
土曜日、京都駅までお迎えに来てくれたたまさん号でそのままスタンドに立ち寄り、ピカピカに、スッキリ快適空間に。
これがまた、三人がかりで実に丁寧でゆっくり、決してあわてはらんのです。
せっかちばぁばでなくても、
「こんなことなら、車預けて買い物にいけなたぁ~~」
遠足当日の小学生状態で、当然早起きだったばぁばはお腹もすいてきた。

「たまかぁちゃん、すぐに お蕎麦 いきまひょ」となって
一休みもなしに、夏蕎麦の美味しいおがわさんへ、とびこんだ。
出汁巻き、鴨の塩焼き、でビールも昼酒もみんな美味しい。
夏蕎麦は小夏やアボガドとたっぷりの三つ葉との取り合わせが、なんともいえまへん。
やっぱり、京都やなぁ~。

京都へ行ったら「かわきた屋」さんも立ち寄らねば、あきまへん。
お店の愉しいおっちゃんと会話しながら、例の如く欲張りばぁばは
「あれもこれも、そっちもあっちも 切って下さいな」
手作り生ハムやベーコン・ソーセージ・牛たたき・焼豚とどっさり購入。

34度はあろうかといういきなり熱暑の京都を元気に右往左往。
「それから、プールにも行かねばあきまへんで」と、もっと欲張りなばぁば。
芋洗いの如く混雑したプールなのですが、隙間をぬってしっかり1キロはこなすのです。

優しい味が好きなイタリアンの「カッチャトーレ」に辿り着いた頃に
半分夢心地で、こっくりしながらも
「やっぱし頑張って食べなはれ」と自らを鼓舞している、どこまでも欲張りなばぁば。

さて、メインイベントは日曜日。韓国台所ミュージカル「ナンタ!」
三人で阪急・環状線と電車に乗ってお出掛け。
たまさんは、窓外の景色に「おっきいかわやな~」「やきゅうしてあそんではる」「もうみっつめのえきやな~」と大興奮。
駅地地下の手打ちうどんで、ちゅるちゅるをがしがしとかっこむ。

森の宮に着いたら、駅から歩きだす人がみな会場に向かう人に見える。
道ばたのお菓子屋さんですかさず、よもぎだんごやどら焼きを買うのも忘れない。
あつい、あつい大阪だというのに、会場の設定がのんびりらしく長蛇の列!
ようやく開場となって、入場の際、たまさんには記念のうちわが。
これが、たいへん役立つことになる暑い、熱い日だった。

「ナンタ」の強烈で愉しいリズムに、最初耳を塞いでいた筈のおたまさん
だんだん、のりのりになって、たちあがって踊り出しそう♪
包丁でまな板叩きながら、リズムよく山のようなキャベツが細切れに・・・
笑って、踊って、美味しくお料理が出来上がるハッピーエンドに
最後は会場総立ちで、歓声と拍手と笑い声がいっぱいでの愉しく元気の出る舞台♪
勿論、たまさんは帰りの車中もずっと興奮状態で、ばぁばの扇子をバチ代わりに団扇をたたいてリズムの練習・再現に余念がない。
トントントントン、トントントントン、トントントントントン!!
みなさん、お薦めですよ。

夕食は、一年ぶりの「菊の井」で、みんなしてにこにこ笑顔がこぼれる美味しさに大満足。縦にも横にもどうにもなれない位にお腹が一杯なのでした。