スタイル4は、ステージ演奏形態では一曲のみのものです。初期の秀作「THIS BOY」です。この曲は、初期の騒々しいロックンロールの中にあって、3人の美しいハーモニーが輝く、数少ない聴かせるバラードです。PAシステムの乏しい当時にあって、観衆の絶叫の中、互いのハーモニーの肉声をモニターするという苦肉の策から、この形態が考えされたものと推定できますが、これが、逆に、これまた魅せる最高のパフォーマンスと化してしまうのがビートルズのすごさです。ここまで真似するコピーバンドはいないでしょう(笑い)。なお、左ポール、中央ジョン、右ジョージ(これが一番合理的)或いは左ジョージ、中央ジョン、右ポールの時もあります。6通りのパターンの内の3通りを披露してくれています。