スタイル 1
ポール ジョージ リンゴ ジョン
最もオーソドックスな基本スタイル。形態として、ジョンがリード ボーカルをとり、ポールまたはジョージがコーラスを加える形。ジ ョンとポールが対等にリードボーカルを分け合う場合もあります。このスタイルの利点は、ポールが左利き故にジョージがギターを弾きながらコーラスに加わるのに、マイクに自然な姿勢でアプローチしやすいことにあります。数ある世のコピーバンドは聴かせるという点では、音楽技術の向上も手伝って時には本物を上回る水準の演奏をしてはくれますが、魅せるという点で、この演奏スタイルにこだわる(近づく努力をする)グループは殆どいません。我々ビートル少年が自身も含め、究極的にコピーバンドに求めるものは、本物無き今、いかにリアルタイムに本物を疑似体験するかであって、これは永遠の課題でもあります。でも、ベース担当者を今更左利きに矯正することは、至難のワザでしょうから、できるところから始めましょう。
特徴(スタイル1〜4共通)
- ボーカルマイクは直立型2本のみを用い、分け合って唄う。生声に近く、エコーびしょ濡れ厳禁。
- ギターを持ってステージ登場。おもむろにジャックをアンプにつなぎ、チューニングをベンベンと始め雰囲気盛り上げ、突然一曲目(スタイル1が多い)を演奏する。続いて間髪入れず二曲目に入る。その後初めてMCをする。(ポールのMCが殆ど)
- 自分の担当ボーカル部分が終わったら速やかにマイクから離れる。また、逆に出番の直前まで近づかない。
- 一曲終わるごとに四人揃って深くお辞儀をする。(約3秒)
- 観客の反応を冷静に見る余裕がある。(熱狂した観客の失神をケラケラ笑う余裕!)
- アンコールには決して応えず、全曲終了後、疾風のように去る。(去り際の美学! 過剰な露出は控える)
- ジョンはややがに股かつ猫背気味に立ち、正面をじっと見据え顎を突き上げマイクをなめるようにシャウト、唄に集中するためローコード、開放弦を多用し、手首だけで淡々とストロークする。
JOHN
- ポールはジョンよりも姿勢よく、かつ、常にせわしなく足でリズムをとり、目を大きく見開いて、少し小首をかしげながらハキハキと唄う。ベースの指押さえのポジションは殆ど見ないで、唄の旋律とは全然違うラインを当たり前の様に弾く。ノリノリの部分では、ネックを上方に持ち上げて弾く。MCは主体となってやる。
PAUL
- ジョージは一方の足を九の字に曲げ、シャイな雰囲気を醸し出す。自分の持ち歌の出番がきたら、ここぞとばかりに元気良く張り切って頑張る。リードギターはテクニックに走らず、一音一音確かめる様に弾く。コーラスのポジション移動が一番忙しい。実はステージパフォーマンスの一番の立て役者である。
GEORGE
- リンゴはいたってシンプルな構成のドラムセットで、身体が上方にくる様椅子を高めにする。タムは多少高めにチューンし、ハイハット半開きまたはシンバルの連打シャンシャンシャンが不可欠。鼓笛隊のようなスティックの逆手持ちはせず、ノーマルな持ち方で手首のスナップを良く効かせる。よけいなおかず、アドリブに走らず、リズム職人に徹する。
RINGO
スタイル1での演奏曲目
(映像および音源でライブパフォーマンスが確認できるもの)
- ASK ME WHY
- DAY TRIPPER
- DIG A PONY
- DIZZY MISS LIZZY (ジョンの独唱)
- DON'T LET ME DOWN
- FROM ME TO YOU (マイクの不調でスタイル3の例外も有り)
- HARD DAY'S NIGHT,A
- HELP!
- I FEEL FINE
- I SHOULD HAVE KNOWN BETTER
- I WANT TO HOLD YOUR HAND
- I'LL GET YOU
- I'VE GOT A FEELING
- IF I FELL
- IT WON'T BE LONG
- MONEY
- MR. MOONLIGHT
- NOWHERE MAN
- ONE AFTER 909
- PLEASE MR. POSTMAN
- PLEASE PLEASE ME
- REVOLUTION
- ROCK AND ROLL MUSIC (ジョンの独唱)
- SHE LOVES YOU
- TELL ME WHY
- TWIST AND SHOUT
- YOU CAN'T DO THAT
- YOU REALLY GOT A HOLD ON ME
- YOU'RE GOING TO LOSE THAT GIRL
スタイル2 スタイル3 スタイル4