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十一世幽々斎宗匠と行く八世希斉宗匠ゆかりのトルコへの旅

 

 

 八世希斉宗匠御縁の地トルコへのご案内を頂き、 又とない旅でありましたので、

即参加申込を致しました (石川県よりの参加者は金沢支部の私どものみでした)。 金沢での兼六園茶会等忙しくしていましたので 慌ただしく準備もそこそこに、平成22年10月13日成田空港よりエアーフランス航空の大型旅客機にて旅経ちました、十二時間程でパリへ到着、関空の皆様と合流しトルコへ出発イスタンブール空港へ到着致しました

18時間弱の長旅ですが希斉宗匠の時代は飛行機もなく船での旅を考えるとあっという間にトルコ到着です。

 

 今回の旅の目的はオスマン帝国の軍艦エルトゥールル号の日本訪問とその後の遭難という出来事を発端とする日本とトルコの友好の歴史は、百二十年という大きな節目を刻み「2010年トルコにおける日本年」と決め両国の友好と親善を図る事を目的とし、その行事の一つとして10月15日 〜12月20日イスタンブール、ペラ博物館において「イスタンブールを愛する三人の日本人の物語 山田寅次郎(八世希斉宗匠)、大谷光瑞、伊藤忠太」展を開催を記念して幽々斎宗匠が同博物館大ホールにて記念公演、ホール舞台での茶の精神と作法、カクテルパーティで定茶のおもてなしという大きな目的がありました。

 

 

トルコ民族衣装の希斉宗匠

 

 

当日舞台で記念公演の後、

茶の精神と作法

 

御家元  が亭主

家元夫人が半東

私が        客

という大役を仰せつかりまた。

 

東の国より来た武士と茶人の迫力に観客の皆様は只々息をのんでご覧頂き、これまでセレモニー的なお茶会と違い真剣勝負の見た事のない初めての真の茶の世界に、ホールいっぱい約500人のお客様には真剣にごらん頂き心より真髄頂きました。

大変緊張致しましたが御家元のご指導により無事終える事が出来、心より御礼申し上げます。

イスタンブ-ルペラ美術館 舞台

 

 パーテイ会場では不識会、審和会の直門の先生により 呈茶のおもてなしを行いました、勝手の違う場所での事、直前まで準備に心を砕いていましたが整い、イスタンブール知事、日本総領事夫妻を始め地元名士や日本の大手企業の皆様など満員の盛況で大混雑の中ではありましたが、さすが直門の先生方です見事なチームワークときりっとした振舞とおもてなしで、お客様よりお誉めお言葉を頂戴いたしました

会場には「希斉宗匠寄贈の甲冑」がイスタンブールトプカプ宮殿美術館より運び込まれ夢に見た甲冑を拝見出来ました事は誠に来たかいがありました。

 

地元テレビ局のニュースや新聞にも大きく報道されました。

イスタンブール知事、日本総領事夫妻を始め   

地元名士や日本の大手企業の皆様など

                   呈茶の席にて

 

[ペラ美術館の展覧会図録]

クレセントと太陽
イスタンブールの三人の 日本人
山田寅次郎
(八世希斉宗匠)

伊藤忠太、大谷光瑞

トルコ語/英語
図録
イスタンブール研究所の
目録8
2010年10月
398ページ
ISBN:978 975 9123 -78-9

 

 トルコでは、このエルトゥールル号事件の後、単身義捐金を携えて訪問した希斉宗匠の精神とその行動を称賛し今日に伝わっています。 又イラン・イラク戦争時のトルコ航空機による邦人救出劇は、両国の友好を象徴する有名なエピソードです。

二つの出来事に共通するのは、困難な状況の下にあって、何の名誉も見返りも求めることなく、ただ目前の人々を懸命に救おうとした、両国の先人たちの勇気と誠意でした、  今回の公演で日本人の精神世界と茶道を判って頂けたものと信じて疑いません。

翌日より見学と観光です、その中でユルドゥズ宮殿はアブドゥルハミット二世によって建てられた宮殿です、当時希斉宗匠が陛下に謁見された宮殿で、茶会を開いた広間も案内頂きました 。

日本国天皇陛下よりの進物品(菊の御紋入り)が飾られていました。

 

 

  

  ユルドゥズ宮殿はアブドゥルハミット二世によって建てられた宮殿です
 
希斉宗匠寄贈の甲冑前で御家元と
ユルドゥズ宮殿前にて御家元と
 

トプカプ宮殿、ブルーモスク、アマソフィア宮殿、ドーマバッチェ宮殿等々を見学し宮殿を改装したレストランでの食事会、

カッパドキア観光など夢の様な旅行でした。 関係各位の皆様方には感謝と御礼申し上げます。