四方斉好み 万葉和歌
春すぎて夏来にけらし白妙の
衣ほすてふ 天の香具山
持統天皇
我が宿に 月おし照れり 霍公鳥
心あれ今夜 来鳴き響もせ
大伴書持
あしひきの山川の瀬の鳴るなへに
弓月が岳に雲立ちわたる
柿本人麻呂
秋の野に咲きたる花を指折り
かき数ふれば七種の花
山上憶良
春日野に時雨降る見ゆ明日よりは
黄葉かざさむ高円の山
藤原朝臣
-四方斉好み万葉風炉先より-