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山鹿流陣太鼓で迎えします |
平成28年12月義士茶会を行いました、1席7名で玩老庵(小間)での濃茶、立冬庵での薄茶、広間での点心席を基本として、お客様にはゆっくり楽しんで頂けるように致しました。太鼓の音に元禄の御世に立ち帰り濃い茶一服差し上げ、午前中小雪が舞っていましたのでお客様にそっと後ろから笠を掛けさせて頂き、午後には薄日さす日和となりました、お客様の満足そうなお顔を拝見し正に亭主冥利に尽きる茶会でした。
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三畳台目向切右勝手の玩老庵での濃茶は「紅露一点雪」の掛軸を掛け禅では死の答えとあり覚悟の討入を、流祖山田宗徧は宗旦同門で茶友の吉良上野介と弟子の大高源吾との縁に心穏やかでは無かったろうと御案内しつつ、流祖など宗徧流の茶道具でおもてなしさせて頂きました。 |
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立冬庵での薄茶席は、大石内蔵助の消息や桂籠に瑤泉院が義士が切腹に決まったこと
で白椿を送り知らせた事より白椿としました、
又青竹を一本茶室に入れ清々しさと、大高源吾が煤竹売りをして宝井其角と両国橋で
の出会い別れを設えました
「年の瀬や水の流れと人の身は 明日待たるるその宝船」皆様ご存知の俳句です
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今回の茶会に際し赤穂花岳寺にある大高源吾の句碑は
十世四方斉宗匠が奉納したものである事が分かりました
又その経緯を花岳寺の和尚さんが発刊の大高源吾の小冊子に記載あり、和尚さんが大高源吾を俳句の内近江大津の義仲寺にある芭蕉の墓に詣でて詠んだ句に感動し、十世四方斉宗匠が龍野への帰りに立ち寄った際、宗匠に建立を願い宗匠の寄贈で建立されたものです。
「こほるゝをゆるさせ給へ 萩の露」
なんと優しい句ではないでしょうか、又大高源吾は大変達筆であったと記載されており句碑も大高源吾の短冊を写したものだそうです、是非拝見したい句碑です。 |
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今回は、小間での茶会とした事よりお客様には大変お誉めを頂きましたが、逆に人数に限りがあり来たかったとお叱りも頂戴しました、次回はもう少し頑張ってお客様を増やしたいと考えています。
社中の皆様には初めての試みでありましたが、素晴らしいお手伝いを頂き感謝申し上げます。
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