JOYとわたしの おままごと 粘土と葉っぱの ご馳走が並べられて わたしは何を出されても 首を振るしかないの ホントは食べてあげたいけれど メルクリウスの器が邪魔をしているから あなたはふくれっ面をして ドアを飛び出していく そして今度は蛙を持って戻ってくる いたずらっぽく笑いながら わたしが蛙を苦手なの すっかり覚えて わたしが言うことを聞かないと こうやって意地悪をするの お願いだから それだけはやめてね 蛙をガラスにくっつけるのだけは わざと大袈裟に怯えて見せる あなたの喜ぶ顔が見たい たとえ粘土を食べて死んだっていい 蛙とキスだってしてみせられる このガラスさえなければ あなたとわたしを隔てるもの そしてわたしの命を守っているもの これさえ壊れてなくなれば あなたに触れられる でもわたしは知っている たとえガラスを壊したとしても もっと大きなガラスができてしまうだけ あなたを愛するっていうことは ガラスを壊してしまうことではなくて あなたの笑顔が見たいって あなたが幸せでありますようにって このガラスの中でずっと願い続けることなの