JOY あなたと出会ったのは わたしが一度目の死を迎えてから 三年過ぎた夏のある日 JOY あなたはわたしに その大きな瞳とちっちゃな両手で 命を吹き込んでくれた あなたには わたしが何なのか まだわからないけれど わたしは知っている あなたはあの人の子供 わたしに絶望と死を教えた あの人の子供 JOY あなたがガラスを バン、バンと叩いて笑いかけている とても素敵な愛の告白 JOY わたしが回ってみせる あなたは両手をパン、パン、パンと打つ 新しい二人だけの言葉 わたしには 誰かの眼差しが 生きるということなの 温もりに包まれる わたしはホムンクルス わたしだけでは意味を持たなくて ただのお人形 あの人と同じように 数え切れないほどの人達が わたしを覗き込むでしょう 愛のような顔をして 何十年も 何百年も そうやってわたしは 生と死を繰り返す JOY でも今はあなたの 無邪気に喜ぶ顔を見ていたいだけ わたしが生きている喜び あなたと生きている幸せ