季節の風のように 逢いたいっていう言葉は まるで挨拶の代わりになって こころからは遠く離れてる 逢いたいっていう言葉は 重たいはずなのにね キスやセックスなんかより 僕たちのこころを 癒やしてくれるだろう? 暖かいこころでさえも その破片の鋭さに 傷ついてしまうことが多いけれど それでもふれていたい 暖めておくからね いつでも逢いに来ていいよ そう言って笑う強さに憧れているけれど 逢いたくて逢いたくて逢いたくて 僕はそんな言葉ばかり 繰り返している ふれあえたと 思ったのにな たった一日で こんなに遠い わからないと 泣いていたね たった一言で こんなに近い 浮かんでは消え 消えては浮かぶ まるで命みたい それがこころ そうなのかな 優しい指先よりも おおらかな包容がいい 見つめあうよりも 背中合わせに座っていたい いろんな暖め方がある ひとりでなければ 僕はこころのカタマリ そしてこころを探している 僕を作っているものと 僕が作っているものと そうではないものがあって 全てを巡り合わせたいけれど ふれようとすれば逃げてしまう ふれようとするから逃げる 僕は棘なのだろうか 電話の向こう側で 文字の配列の奥で 向き合う笑顔の後ろで 僕は棘なのだろうか 語られた言葉は もう戻りはしないけど 後悔したりしない 時間をかけて少しずつ 重ねてきたことは 嘘ばかりじゃないからね こころはウニ こころはハリネズミ いいえ、そうではなくて 僕が怯えているだけ こころが始まる前から こころにふれていたらしい そしてこころが終わったあとも こころにふれていたいと思う どうしてそうなんだろう 毎日が寒いから? ガラスが透明だから? いいえ、そうではなくて 僕はこころが好き 傷つけたがる人々 自分を砕いた破片で 相手を切り裂こうとしている 悲しくて切なくて でも負けたくはない 諦めはしない こころのふれあいを 求めすぎていた僕たち こころの破片の鋭さに 傷つくことばかりだよね こころのふれあいは 待っていてはくれないから こころの形を知りたくて 小石を投げ込んでしまう 水面に浮かんだ切ない波紋 水の底が見えないと悲しむ 波紋が消えるほど時を待てば 澄みきったこころの中が 見えてくるのだろうか 深い青空が 気持ちいいよね 広がっていく風が 気持ちいいよね こんなに好きなんだから いつも笑顔でいたい たとえば あなたと向き合うこと たとえば どうしても逢いたいということ そんな自分らしさを 嫌いになりたくはない