一生懸命 思い詰めていなければ 生きそびれてしまう そんな気がして もう少しだけ太い 手触りが欲しい 小さなままに 終わるのだとしても 不器用なのは 笑うことだけでなく 人と触れ合うときには 想いが大きすぎて 励まし方も知らず 奥歯を噛みしめている あんなに爽やかに 心を軽くする人を羨みながら 逡巡の淀みの中で 時は当て所もなく流れゆき 今鮮やかに切り裂かれんとして 微笑みの懐を開く 吸う息に従って穏やかに振り上げ 天を射抜かんとするように万象は静止する ふっと吐き出されるその気流に込めて ただ銀色の一線を打ち下ろす 舞い飛沫く あの清冽の向こうに いつものままの自分を見つけて 深く息を吸い遥か高遠を仰ぐ 続けることである いかに愚かであろうとも 歩き続けることだけが 道を創るのだから