君からの電話を 無事の知らせを待っている 何を話そうか どんな言葉を贈ろうか 君は不安だろうから 勇気をあげたい そんなことを考えながら 空想は時差を越える 僕も今ボストンにいるんだ 心はそばにいるんだ そんなことを言ったとしたら 君はまたいつものように 呆れてくれるだろうか そして電話のベルが鳴る 君からの無事の知らせ 受話器を握りしめて 懐かしささえ感じる君の声を 抱きしめながら 数え切れぬ言葉を 交わしたいと思うのに 僕も君もいつもと変わらない 何でもない言葉を 交わし合うだけの1分間 温かさすらも微かなままに 受話器を置いてしまう 心しか声にならないけれど 心はたくさんあるから 本当に伝えたい言葉だけを 取り出すことはできない もしかすると歌は ロシアンルーレットかも知れない 大切な想いが込められた たったひとつの弾が 君の心に撃ち込まれるまで 僕は重たい引き金を 引き続けるのかも知れない