立ち上がれ 現実の喧噪の中で その君の孤独な心の傷こそが 人を愛することのできる証なのだから 人は純粋ではない 自分の心を癒すためには 相手を傷つけることも厭わない 努力しなかったことを覆い隠そうとして 嘘に嘘を重ねていく 欲望を満たすためになら 狡賢く誑かすための知恵を絞る 裏切られてしまう前に 裏切ろうとする 嫉妬の炎 貪るが故の渇き 臆病が言わせる強がり それら全てが 後悔やコンプレックスとなって 深い孤独と悲しみを 募らせてゆく 圧倒的な日差しにつつまれた プラットホームの上で 僕とあなたが 取り残されてゆく 深い深い影となって そしてまた永遠へと平面が広がり 僕とあなたが 一点に集約されてゆく そうなんだ 僕とあなたが 薄汚れた現実と 純粋な魂を互いの中に見出した 僕とあなたが 耳を澄ますと クラクションの中に たくさんの「僕とあなた」がいる 目を開いてみると あなたが微笑んでいた そしてその向こうに あの平面よりももっと広くて眩しい 現実があった それはただそこに たたずんでいるだけなのだけど 夏の陽炎の中に揺らめいて 暑苦しそうなのだけど 僕の理由が そこにあるから とりあえず帰ろうと思う そうすればもう一度初めから 歌えそうな気がする 雨でも降れば いいのに 笑って 言う 汗 ふたりの 暑い 汗