車を走らせていると、一度は、サーキットコースを走りたいと思う。それも、Ｆ１日本グランプリのコース、鈴鹿のコースを走ってみたい。それも、ゲームのＴＶ画面じゃなくて、本物のコースを。

　やっと、そんな機会に恵まれた。１号線は混んでいるかもしれないし、シャクナゲが咲いていると聞いて、自宅を６時に出て、御在所山の鈴鹿スカイラインを越えて、鈴鹿サーキットに入った。

　いきなり、自分の車を持ち込んで、コースを走れた。それも、ピットからスタート。いつもＴＶでしか観たことのない場所だ。１コーナーを曲がって、２コーナーへ。３年前の日本グランプリでシューマッハがタイヤバーストでリタイヤした場所だなんて思いながら、Ｓ字を曲がり、逆バンクへ。ＴＶ画面で観ているのと違って、上り坂もきつい。コースは半分しか使わないので、逆バンクの途中から最終コーナーへ抜けて、メインストレートへ。コーナーの立ち上がりから思い切り踏み込んで、第１コーナー２００Ｍ手前で１４０ｋｍまで加速。先導車のＭクーペについていく。あっという間に終わってしまったけど、Ｓ字や逆バンクですごい横Ｇを感じながら、タイヤをきしませて走ったことだけは覚えている。公道を走る普通のタイヤだし、横には家族もいるから（一番すごいのは、後部座席のベビーシートに乗った３ヶ月の息子。鈴鹿を走った最年少かな）これが限界だけど、大感動。

　去年は、９月に富士スピードウェーに行った。その時の感動は何と言っても、本物のルマンマシーンとＦ１マシーンを、手で触れるほどの目の前で見れたこと。ルマンマシーンのエンジン音のすごいこと。

　これも、すごい！の一語に尽きた。今度は何が見れるかな。

（2001.5.20記）