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胃癌の病期分類と生存率
病期分類
N0
N1
N2
N3
T1
I A
I B
II
IV
T2
I B
II
III A
IV
T3
II
III A
III B
IV
T4
III A
III B
IV
IV
H1, P1, CY1, M1
IV
IV
IV
IV
壁深達度がT1でリンパ節転移がN0の場合の病期はI Aとなります。
術後生存率
5年生存率
病期 I
91.8%
病期 II
72.8%
病期 III
46.2%
病期 IV
3.0%
記号の説明は下記を参考にして下さい。
胃壁深達度の程度
T1:
癌の浸潤が粘膜(M)または粘膜下層(SM)にとどまるもの
T2:
癌の浸潤が粘膜下層を越えているが、固有筋層(MP)または漿膜下組織(SS)にとどまるもの
T3:
癌の浸潤が漿膜下組織を越えて漿膜に接しているか、またはこれを破って遊離腹腔に露出しているもの(SE)
T4:
癌の浸潤が直接他臓器まで及ぶもの(SI)
補足:
癌は粘膜から発生して、増大するとともに胃の壁の外側へと広がっていきます。その、広がりの程度を壁深達度として表します。
1
リンパ節転移の程度
N0:
第1群から第4群までのリンパ節に転移を認めないもの
N1:
第1群リンパ節にのみ転移を認めるもの
N2:
第2群リンパ節まで転移を認めるもの
N3:
第3群リンパ節まで転移を認めるもの
補足:
胃の周囲のリンパ節を胃に近いものから順に第1群から第4群までに分類します。通常は胃に近いものから転移が起こります。
1
腹膜転移
P0:
腹膜転移を認めない
P1:
腹膜転移を認める
補足:
癌の細胞がおなかの中でばらまかれた状態を、腹膜播種といいます。
1
肝転移
H0:
肝転移を認めないもの
H1:
肝転移を認める
1
腹腔細胞診
CY0:
腹腔細胞診で癌細胞を認めないもの
CY1:
腹腔細胞診で癌細胞を認める
1
遠隔転移
M0:
肝転移、腹膜転移、腹腔細胞診陽性以外の遠隔転移を認めないもの
M1:
肝転移、腹膜転移、腹腔細胞診陽性以外の遠隔転移を認めるもの