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大腸癌の病期分類と生存率
病期
壁深達度
リンパ節転移
腹膜転移
肝転移
腹腔外遠隔
他臓器転移
0
M
N(-)
P0
H0
M(-)
I
SM,MP
N(-)
P0
H0
M(-)
II
SS,SE,A1,A2
N(-)
P0
H0
M(-)
IIIa
Si,Ai
N1(+)
P0
H0
M(-)
IIIb
壁深達度に
関係なく
N2(+)
N3(+)
P0
H0
M(-)
IV
壁深達度に
関係なく
N4(+)
P1以上
H1以上
M(+)
1
5年生存率
病期 0
100%
病期 I
97.1%
病期 II
95.1%
病期 IIIa
75.6%
病期 IIIb
61.2%
病期 IV
23.5%
記号の説明は下記を参考にして下さい。
壁深達度の程度
M:
癌が粘膜内にとどまり、粘膜下層に及んでいない
SM:
癌が粘膜下層にとどまり、固有筋層に及んでいない
MP:
癌が固有筋層にとどまり、これを越えていない
SS:
癌が固有筋層を越えているが、漿膜表面に出ていない
SE:
癌が漿膜表面に露出している
Si:
癌が直接他臓器に浸潤している
補足:
癌は粘膜から発生して、増大するとともに腸壁の外側へと広がっていきます。その、広がりの程度を壁深達度として表します。
1
リンパ節転移
N(-):
第1群リンパ節に転移を認めない
N1(+):
第1群リンパ節に転移を認める
N2(+):
第2群リンパ節に転移を認める
N3(+):
第3群リンパ節に転移を認める
N4(+):
第4群リンパ節に転移を認める
補足:
大腸の周囲のリンパ節を大腸に近いものから順に第1群から第4群までに分類します。通常は大腸に近いものから転移が起こります。
1
腹膜播種性転移
P0:
腹膜転移を認めない
P1:
近接腹膜にのみ転移を認める
P2:
遠隔腹膜に少数の転移を認める
P3:
遠隔腹膜に多数の転移を認める
補足:
癌の細胞がおなかの中でばらまかれた状態を、腹膜播種といいます。
1
肝転移
H0:
肝転移を認めないもの
H1:
一葉にのみ転移を認める
H2:
両葉に少数散在性に転移を認める
H3:
両葉に多数散在性に転移を認める
1
遠隔転移
M(-):
遠隔臓器転移を認めないもの
M(+):
遠隔臓器転移を認めるもの