魔法珠 〜Magic・Soul〜 2
2.
気が付くと、そこは見覚えのない場所で、辺りはすっかり朝になっていた。側には見覚えのない美青年が1人。
「あんた、誰だ? それにここは?」
「この街はあなたの住んでいた村の隣街ですよ。隣といってもかなりの距離がありましたが。
倒れていたあなたを見つけてここまで運んだんです。
私の名はキアルス・ラッディアール。
あなたは?」
「あたしはサラズィア・ガルファス。
………………
あれ…あたしの住んでた村ってどこさ?隣街って言われてもわかんねぇ。
倒れた時に頭でもぶつけたかな。
どうやら記憶喪失みたいだ」
(うーん、何にも思い出せない。
それでも基本知識はあるわけだ。地理だってちゃんとわかる。なくしたのは自分のことだけか)
「随分のんきですね。とても記憶喪失者とは思えない人です。
記憶といえば、魔法珠(Magic・Soul)が失われた記憶のきっかけになるらしいのですが」
(魔法珠…。確か6つの力を封印した物。
首から下げてる六芒星といい、あたしは『6』に縁でもあるのだろうか。
でも六芒星は聖なる印のはず…。何でこんな物持ってんだ…?)
「まあいいや。キアルス、あんたあたしのボディーガードしてくれる気ない?女1人じゃ物騒だしさ」
「ええ、もとよりそのつもりでした。
これからよろしくお願いします。サラズィアさん」
ふーん。キアルスってけっこういい奴じゃん。
とりあえず、まだ暴走はしていません まだはじめのあたりだしね
キアルスは主要キャラ2人目です 他の主要キャラはもうしばらく出てこないかな…?
では、次の3をどうぞ
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