圏域の位置と歴史的背景等

  1 圏域の位置と将来の方向

     本圏域は、能登半島の中心に位置し、県土面積の約9.7パーセント、県総人口の約

    7.0パーセントを占めており能登地方の経済的、社会的な要である七尾市を中心とし

    て七尾湾に面する田鶴浜町、中島町、能登島町と邑知地溝帯に位置する鳥屋町、鹿島町、

    鹿西町の1市6町で構成され、古くから能登地方の中核として発展してきた。

     しかし、金沢経済圏の拡大、交通体系の革新による北部能登地域の金沢経済圏との直

    結、富山・高岡経済圏の強化等本圏域は基盤のぜい弱な諸要件が重なり、相対的地位は

    低下気味の傾向にある。このため基盤の充実(隣の羽咋郡市広域圏とともに平成5年4

    月に中能登地方拠点都市地域として指定される。)を図り、活力のある地域社会を形成

    するため水資源の確保、有効的土地利用の展開、交通体系の整備、七尾港の効率的活用、

    既存産業の育成振興、新しい産業システムの形成などを整備推進し、併せて教育文化、

    保健衛生、社会福祉、行財政等の各種機能を積極的に整備し、能登地方の中核としての

    都市的環境基盤の形成を目指しています。 

  

  2 歴史的背景と自然環境

     古くから能登の国の首都圏として開け、守護畠山氏の政治が続き、以後前田氏が領主

    となり、能登の経済文化の中心地として明治維新を迎えた。

     大政復古には金沢藩、能登国鹿島郡となり、明治4年廃藩置県とともに金沢県に、同

    年11月には能登国4郡と越中射水郡の5郡をもって七尾県が置かれたが1年足らずで

    廃止され、加賀、能登の2国を持って石川県となった。

     昭和14年7月に七尾が市制を、田鶴浜が町制を施行し、同年11月鳥屋、29年3

    月中島、30年1月鹿島、同年2月能登島、31年9月に鹿西がそれぞれ町制を施行した。

    その後、「合併特例法」の改正に始まった「平成の大合併」と呼ばれる一連の動きの中で、

    平成16年10月1日に七尾市、田鶴浜町、中島町及び能登島町の1市3町が合併し七尾

    市に、平成17年3月1日には鳥屋町、鹿島町、鹿西町の3町が合併し中能登町になった。

     冬の季節風は、多量の降雪をもたらすが、海に囲まれているため年間積雪量は、金沢

    地方より少な目となっている。年間平均気温は約13.0度、年間降水量は2000ミ

    リ前後で、圏域の約40パーセントが平地、60パーセントが山地である。

                                                           


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