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写真は嫌い あなたの横で幸せそうに 知らない人が笑っているから そしてわたしだけが 写らないから 鏡は好き あなたはわたしを 並んで映してくれたもの あなたはキラキラして わたしは揺れていたけれど 時を留める写真 その場限りでしかない鏡 少しだけ嘘をつくことができる写真 ありのままを見せてしまう鏡 ほんとは写真がいい ひとりぼっちのガラスの向こう あなたの写真の切なさは わたしに熱を注ぎ込む 悲しみの音さえ聞こえてしまう鏡より とても優しい感じがしています