「食べてみよう。」 瞳をキラキラさせながら 胸をワクワクさせながら 「食べてみよう。」 体内に受け入れてしまう 生命の触れ合いの輝きを 「食べてみよう。」 何なんだろう、これは? この全身で試してみたい 「食べてみよう。」 人が一番人らしく、人である瞬間 好奇心と勇気と愛が凝縮している 「食べてみよう。」 母親の作った弁当の不思議な美味 時間と五感で味わった最高級料理 「食べてみよう。」 まるで会話をするように 食べ物をじっと見つめて 一心不乱に食べている君の姿を愛してる かじる角度でも測っているんだろうけど 食べることの喜びと 食べ物への愛情とが こんなにも純粋に研ぎ澄まされて こんなにも愛しげに解き放たれて 難しくはない、それが生命ということだ 生きるっていうのは、食べることなんだ 「さあ、食べてみようか。」