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消えた また消えた 何もかもが 次から次へと 粉々に砕けて あとからあとから 昨日の桜みたいに 流れ星みたいに 卒業式みたいに 愛情みたいに 生命みたいに 消えて ホントに 消えて しばらくたって 再び気がついてみると 目を閉じた心の奥の辺りから 思い出みたいな新しさが 何の必然も訳もなく 僕という現場に 時空の掌に 微かに 生まれていた 呆れるほど微かに 微かに生まれたそれは そしてまた どこかへ流れ始めている