今、人としての自信が持てない君。 生きることに自信が持てない君。 君こそが、僕の友達だ。 君は明日の人だから。 いつまでも、変わらず一緒にいよう。 いつまでも、このまま一緒にいよう。 そう言ったら、あなたは「嫌だ」と言う。 恋人でなくても、せめて変わらず、友達でいよう。 そう言ったら、あなたはまた、「絶対、嫌だ」と言う。 「いつまでも変わらない、そんなのは嫌」と言う。 とりあえず嫌われたわけではなかったけれど、 どうして、どうしてそんなことを言うの? 朝の光を受けるたび、また新しく歩き出していくあなたは、 戸惑う僕の明日の憧れでもあり、希望でさえあるけれど、 あなたの明日のスピードに、僕は追いつけないでいる。 夜に明日の君がいて、 朝に明日のあなたがいて、 明日の僕はどこにいるのか、 明日の僕はどこにいるのか、 こんなに明るい陽射しの雪の原で大の字に横たわり、 真っ白なものたちを僕の重い罪で溶かしつつ、 深いところへ沈んでいくのを感じてる。 雪焼けする僕の顔が、 このまま燃え上がって煙になれば、 明日に昇る煙は、僕の亡骸を見下していくんだ。 それでも。 今、人としての自信が持てない僕よ、 生きることに自信が持てない僕よ、 そんな僕こそが僕の友達なのだ、 いつか明日の人になるために。