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「冬の歌を聴きながら」


聴いてみて
あの透き通っている
何度も口ずさんだはずの
初めての曲を

冬は全ての音楽を
冴えわたらせてしまう
「突き抜けたい」と歌ってる
元春の歌が
アスファルトから星空へ
突き抜けていく

暖めよう
心を胸に抱きしめて
悲しいほどに冴えわたる
冬の歌を聴きながら

恋も悩みも
仕事も部屋も
冬はサアッと手を振って
生まれ変わらせてしまう
悲鳴を上げるような
旋律が聞こえる

ソウルもロックも
スターダストみたいに
いつしか雪に変わっている
心に初雪が降ってる

初めて手を
握った時みたいに
こんなにも胸がドキドキして
真っ白に降り積もってくる
暖炉のような思い出が
二人だけの音符が

暖めよう
心を胸に抱きしめて
苦しいほどに冴えわたる
冬の歌を聴きながら

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