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歌うたい(その1)


詠まざれば過ぎゆきにける 拙くも 留めむこその生命の歩み

苦しみの周期的なる到来が 杖の如くに吾を歩ませり

君が想う ゆえに 吾れあり/君を想う ゆえに 吾れあり

涙して 毛布を抱きて震えをり 白々明ける 夜に誓いて

突然に降り出す雲に眼鏡向けて 自ら濡らす 雨の一滴

春雨が 大地に向かって降ってくる 未来の幸を信じ抜くように

素直な心 素直な表現 その内に 星の宿りの楽しさがある

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