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詠まざれば過ぎゆきにける 拙くも 留めむこその生命の歩み 苦しみの周期的なる到来が 杖の如くに吾を歩ませり 君が想う ゆえに 吾れあり/君を想う ゆえに 吾れあり 涙して 毛布を抱きて震えをり 白々明ける 夜に誓いて 突然に降り出す雲に眼鏡向けて 自ら濡らす 雨の一滴 春雨が 大地に向かって降ってくる 未来の幸を信じ抜くように 素直な心 素直な表現 その内に 星の宿りの楽しさがある