1997年
3月8日
(土)
肉眼でも尾が見える!
【撮影データ】
1997年3月9日(土)
午前4時55分(JST)
ノータッチガイド3分間
アサヒペンタックスSP
SMCタクマー300mm,
絞りF4開放
フジカラーHG1600
自宅前にて撮影
【画像取り込み】
FS-1200ART (EPSON)
【画像処理】
元画像データを
「PhotoShop」でレベル
補正後,JPEG変換
しただけです。
前日は曇天。しかし,なぜか「明朝は絶対に晴れる」という確信がありまし た。
そこで,玄関横の部屋で仮眠。翌日早朝4時半頃,目が覚めました。予想は的中し,空には初夏の星たちが,そしてヘールボップ彗星も・・。
彗星は,先週見たときよりもさらに明るくなっていました。というよりも,先週との最大の違いは「尾が肉眼でもしっかり見えている」ことでした。
これだったら誰でも「あっ,彗星だ!」と気が付くでしょう。肉眼彗星といっても誰もが肉眼で彗星だと気付けるような明るい彗星はそうありません。どう やらヘール・ボップ彗星も,(昨年の「百武彗星」と同じように)後に語り継がれる大彗星の仲間入りしそうです。
【3月8日,早朝5時頃】彗星は,白鳥座の真下辺り(東側),やや北よりです。
☆ベガ(こと座)
<夏の大三角形>
☆デネブ(はくちょう座)
☆アルタイル(わし座)
oヘールボップ彗星
 ̄\/ ̄ ̄ ̄\/ ̄ ̄\/ ̄ ̄\/ ̄ ̄ ̄\/ ̄ ̄\/ ̄ ̄\/\/ ̄ ̄\/
<北東> <東北東> <東> <南東>
彗星の明るさは0等星。デネブやアルタイルは問題にならず,0等星ベガとほぼ互角で,明るさを競っています(全光度ではベガを負かしている)。尾は肉 眼でもはっきりと分かります。
口径80mm11倍の双眼鏡で観ると,イオンの尾(左)とダストの尾の2つに分かれて見えています(尾の長さは5度以上!?)。明るく巨大な彗星本体から,きれいな「すじ」が幾重にも伸びているのが印象的です。
それは,昨年の「百武彗星」とはまた違った感じで,21年前の
ウエスト彗星
や,27年前の
ベネット彗星
を思い起こさせるものです。でも,現時点ではやはり
ベネット彗星
や
ウェスト彗星
の方が偉大ですけども・・。(ちなみに昨年の百武彗星は,小学生の時に初めて見た彗星=「池谷・関彗星」のイメージと近い?)
一つ前
へ