ディズニーランド 送迎バスに揺られて
昨日は爆睡したので目覚めすっきり! いざホテル送迎バスに乗り込もうと思ったら、予定の時刻になってもバスが来ません・・・。待つこと5分、やっと現れました。アバウトです。遅れてるんだから乗り込んだらすぐに発車するのかと思ったら、なにやら白人さんが運転手と交渉中。どうやら荷物を取りいっているからもう少し待ってくれとかなんとか言う話になっている模様。さらに待つこと3分、その白人一家が乗り込んだところでやっと出発です。そしてバスに揺られること15分、ディズニーランドバスロータリーにつきました。
入場ゲートではチケット切りの係員がお客さんに、にこやかに"Have a good day!"と声をかけています。東京ディズニーランドの入場ゲートはやや”お約束の笑顔”といった感じで事務的ですが、LAは「楽しんでいってくださいね」という気持ちが伝わってきました。やっぱ入場するときから既にお客さんの気分を高めるように考えているんですね。私が、チケットを見せて通過すると"Have good day, Sir."となぜか"Sir"がつきました。やっぱえらそーなニーチャンに見えたのかなぁ。やっぱかなり大げさに笑顔を見せないとにこやかには見てもらえないようです。でも、人を見て変える言葉を変えるとは、なかなか客商売を心得た係員です。45歳ぐらいの白人のおばさんでした。
JTB指定カフェはどこ?
さて、入場したらキャラクターブレックファストです。ん? どこへ行けば良いんだろう・・・。わかんない・・・。ええい! とりあえずそれらしいカフェみたいなところへ行ってみよう。英語のパンフレットをジーっと見ていると"CHARACTER location"の文字を発見! Tomorrow land Terraceへ行ってみました。そしたら、グーフィーや子豚が居ました。ここかもしれないと思って店員さんにJTBのチケットを見せて"Can I use this ticket?"と聞いたら、"No, なんちゃらかんちゃら・・・"から始まって、パンフレットを取り出して○印をつけて行き方を説明している模様。流暢な英語で何がなんだかわかりませんでしたが、とりあえずそこへ行ってみることにしました。アメリカの人は英語が不慣れな人にはゆっくり丁寧に話してくれるということを聞いていましたが、そうじゃないです。うーん。ま、たわいのない会話だし聞いていればなんとなく意味がわかるので、いっかぁ。
丸印がつけられていたのはADVENTURE LANDのKODAK PHOTO SPOTでした。一抹の不安を覚えながらそこへ向かうと、なんと、ロープが張られていて入れません。おまけにガードマンらしき格好をしたおじさんが仁王立ちしています。困りました。そこで、メキシコ系のそのおじさんにパンフレットを見せて、"Where is JTB restaurant?"と聞いたら、しばらく考え込んだ後、"Here. PLAZA INN."と教えてくれました。でも、さっきテラスのお姉ちゃんにガセネタをつかまされたので、半信半疑でそこへ向かってみることにしました。すると、途中で案内所みたいなところがあったので、そこのおねぇちゃんにチケットを見せて聞いてみたらわかんない様子・・・。するとそこに若い白人のガードマンが通りかかって、お姉ちゃんがそのお兄ちゃんに聞いている様子。お兄ちゃんも分からないようで、携帯電話を取り出してなにやら総合案内書らしきところに電話して聞いているようです。大丈夫かな・・・。しばらくすると調べがついたらしく、"PLAZA INN! There."と指差しました。すぐ目の前のレストランです。あらま、ADVENTURELANDのおじさん大正解です。そんなこんなでやっとこさ目的のカフェへたどり着けました。
キャラクターブレックファスト
PLAZA INNのレジのおばちゃんと"Good morning!"の挨拶を交わしてJTBチケットを見せたら、キャラクターブレックファストバッジををもらいました。そして、なぜか左手の甲にプーさんのハンコを押されました。お勘定済みって事かな? ま、いっか。
というわけで、バイキング形式の朝食です。完全セルフサービスではなくて、各コーナーに係りの人がいてよそってくれます。でも、そのよそい方が半端じゃないです。アメリカ人ですねぇ、テンコモリにするんです。ほんと、食べる量が違うんですねぇ。でもよそってる本人はごく普通に盛っている感じです。
写真では分かりにくいけど、むっちゃテンコモリ。
皿は直径30cmでミルクの入っているコップは日本のマックのコーラLサイズ相当ですよ。のりのりキャラクター
なんだか朝から食べ過ぎの気配を気にしつつ(案の定、お昼は食事する気になれずファーストフードにしちゃいました)も、相変わらず濃い味付けのアメリカンテイストを味わっていると、ディズニーキャラクターが次々と登場します。どのキャラクターもすごく愛想が良くてビックリしました。子供にも大人にも代わらぬ愛想を振りまいてくれます。平日ということもあってお子様達が少なかったのも幸いしたのかも知れませんが、握手はおろか抱きつき記念写真もOKです。後で家内の友人から聞いたことなのですが、日本の場合はここまで愛想が良くないとか。アメリカのディズニーランド従業員は日本にもまして筋金入りのエンターテイナーですね。本当にキャラクターになりきっているようです。
登場したすべてのキャラクターとくっつき写真を物にした家内です。
生まれて初めてミッキーと大接近のHollyです。日本じゃ恥ずかしくて出来ません・・・。
インディージョーンズアドベンチャー
日本にはないアトラクションにインディージョーンズアドベンチャーがあります。とにかくこれだけは体験しておかないとLAディズニーに来た意味がありませんから早速のることにしました。ジープに乗って洞窟を探検します。といっても、レール上に体感ゲームマシンが乗っているといったほうが分かりやすいでしょうか。場面場面でリアルな動きや振動するので大の大人でも楽しめます。映画に出てきたシーンがいたるところにちりばめられていて、映画を見た人はより一層楽しめますよ。
大きな岩が転がってきて下敷きになりそうになるシーンは、思わず伏せちゃいました。
ターザンズ ツリーハウス
そのまんま、単なる木の上の家です。掲示板とかで「ターザンは行かなくていいよ」という投稿を見かけましたが、わかりますね。ターザンの家を再現した建物を順路に従ってみて回るって言う感じです。動きもなければ威勢の良いお兄ちゃんの解説もないので、かなり詰まんなかったです。
なぜかゲーセン
ディスにーランドって所々にしょぼいゲーセンがありますよね。LAでもやっぱりありました。体感ゲームとかは日本とあまり変わらないのですが、UFOキャッチャーが違います。というかUFOじゃなくて、日本では球体ケースに入った小さな景品を取る三本爪のクレーンを大きくした、ぬいぐるみキャッチャーがありました。日本でUFOキャッチャーマニアと化している二人は、早速やってみることに。すると、簡単簡単、アメリカではキャッチャーが流行っていないのでしょうか? 爪の握力(?)が十分強くて、しかも爪が三本なので簡単に取れちゃいます。近くにいた白人の小学生ぐらいの子供が「何でこの人たちこんなに取れるんだろう」というような不思議そうな顔で見ていました。宇宙服着たミッキー、ミニー、グーフィーと大きな犬のぬいぐるみをゲットしました。取り終わってから、ふと気がついたのですが、日本では当然の様においてある景品袋がないではありませんか。これは困った。これから両手で抱えてパーク内を回るわけにも行かないし・・・。そこで、ここのゲーセンを管理していると思しき併設されたお土産屋さんに行って店員さんに袋頂戴と頼もうと頭の中で英作文していると、"Do you need a baggage?"と言ってくれるではありませんか。両手にぬいぐるみを抱えた状況を見て分かってくれたようです。さすがはディズニーランド! まるで日本のような気の利いた応対です。
それぞれ身長25cmぐらいあります。
これ+普通の犬のぬいぐるみ(高さ35cm程)のを$6程で取っちゃいました。ステージ
かなりマイナーな催し物である各LANDのカフェにあるステージイベントですが、LAディズニーでは出演者の気合の入り方が違います。やはりハリウッドを擁するロスだからでしょうか? 日本の場合、シンデレラ城メインステージのエキジビジョンならかなり気合が入っているのですが、マイナーエキジビジョンは「マイナーステージだから」っていう雰囲気が漂ってくるのですが、ここの場合は出演者のステージに対する熱意が伝わってきて、大人の観客もその熱意を感じてか本当に心から拍手を送っているようでした。何事も一生懸命っという日本にも昔あった魅力的な人の心を感じました。なんでもかんでもアメリカが良いとは決して言うつもりはありませんが、こういう良い部分を日本は何故真似しないのでしょう。上っ面ばかりアメリカナイズされて、悪いところは似てきても良いところが見えていないような気がします。
東京にもあるからこそLAディズニーランド
「ディズニーランドなんて東京にもあるし面白くないんじゃないの」っていう意見を良く聞きます。私達もツアーではユニバーサルスタジオをメインに考えていました。確かにライドのことだけを考えるとLAディズニーランドはインディージョンズアドベンチャーしか見るところがありません。シンデレラ城も東京のほうがずっと立派です。でも、一つだけ重要なことを現地で悟りました。日本人観光客がほとんどおらず、普通のアメリカンファミリーが普通にテーマパークを楽しむ姿を見られたからです。日本でよく目にするような子供にせがまれて仕方なしに来たという感じの大人はほとんどいませんでした。来ている人みんなが、ちゃんとカジュアルな格好にスニーカーやウォーキングシューズを履いていて、いかにも「自分も童心に帰って楽しむぞ」っていう雰囲気が伝わってくるのです。また日本でよく見かけるちゃらちゃらした若者はいません。ディズニーランドという場所をわきまえている人ばかりでした。アメリカは自由の国ですが、自由ということが一体どういうことなのかを一人一人が本当の意味をわきまえているんだなってことを垣間見れました。最近の日本の若者は「そんなの私の自由でしょ」とかTPOに合わないことを平気でしますが、皆が平等に自由なのであって単なるワガママが自由だと勘違いしてる輩がやたらと多すぎます。TPOに合わないことは誰かが不快感を覚えます。ということはその人の「不快になりたくない自由」を侵しているのです。そのくせ自分が不快だと切れて人に害を及ぼす若者・・・。いったい日本の教育はどうなっているのでしょう。このことは次の日のユニバーサルスタジオでさらに強く感じることになります。
お買い物
時間の許す限り、いろんなライドを楽しんだ後、お土産のお買い物です。今年の4月5日の今日の出来事に書いたスクリーンセーバーもここで買いました。その他、家内も私も実家や職場の土産を沢山買いました。お土産屋さんは雰囲気といい置いてあるものといい東京ディズニーランドと大差ありませんでした。お客さんも沢山いて、洋の東西を問わずみんなお土産はしこたま買い込むようです。
チップください
日も暮れて、お土産も買って、一路ホテルへ。帰りのホテルの送迎バスは時間どおりに来ました。乗り込むと"チップください"と日本語で書かれた紙が運転席脇に貼られています。来るときのバスには貼られていなかったのですが、どうやら帰りの運転手さんはバイトなのでしょうか。チップは$1、つまり約100円ですが、出すと出さないじゃ対応がすごく変わります。してくれること自体に大差はないのですが、笑顔があるかないかが大きな違いです。アメリカではスマイルは$1なのですね。アメリカ本土に来て初めて、日本のマクドナルドでわざわざSMILE \0と書かれている意味の大きさが良く分かりました。
夕食は動物園???
今日はホテルのレストランでお食事です。昨日はカップめんだったので、今日は一番高いコースを楽しむことにしました。場所柄かウェイターはメキシコ系のおじさんばかりです。これも場所柄か、英語より日本語のほうが通じます。なんだか肩透かしを食らっちゃいました。アメリカでは「レストラン」というと気の張るお店だとガイドブックに乗っていたのでちょっとおめかしして挑んだのですが、何の事はない、日本の「レストラン」と変わらない、というかこっちで言うカフェでした。
というわけで、無事注文を終えて、食前酒が出てサラダが出てとそこまでは良かったのですが、メインディッシュが出てきてビックリ! 一つで日本人にとって一人前といえるスペアリブが焼き方を変えて二つずつ、合計四つもお皿に所狭しとテンコモリになっているではありませんか! 日本人の感覚では四人前って事です。大食いの私ですら目が点になってしまいました。これはもう人間の食事というより動物園の猛獣の餌といった感じです。しばらく家内と二人で絶句していると、隣のテーブルで食事していたやさしそうな黒人のおじさんが笑い出しました。それにつられて私と家内もやっと絶句状態から解放されて笑い出しちゃいました。おじさんは笑いつづけながらも、「肉の端をこうやって持ってかぶりつくんだよ。」というようなことをジェスチャー交じりで教えてくれている様子です。私と家内は笑顔でうなづいていました。昔から英作文は大の苦手だったので、とっさに言葉が出てこないんですよねぇ。悲しい・・・。というわけで、気合を入れて肉との格闘が始まりました。
それにしても、食べても食べても減らない・・・。味はアメリカン。ひたすらメインディッシュと格闘していると、さっきのおじさんが食事を終えて変える様子です。席から立ち上がって帰り際に笑いながら"Good luck!"と言い残して去っていきました。さらに格闘を続けましたが、やっぱり降参です。大概の食事は残さず食べる私が、お皿三分の一も残してしまいました。家内は半分以上残してます。もうおなかはパンパンです。いやはや、アメリカでDoubleとかTwinとかなんとか書いてあるのは注文しちゃいけませんねぇ。
明日の朝は早起きしてロスへ移動です。おなかパンパンの二人は小腹がすくこともなく、速攻で熟睡できたのでありました。