新着アルバム

4/13

I AM DEATH/BLOODSTAIN

アイ・アム・デス/ブラッドステイン

BICKEE MUSIC BKMY-1144 [EP] >>>>>BUY...?

 2023年に結成されたスウェーデン出身のスラッシュメタルバンドの2024年に発表されたEPです。

 硬質なギターリフを叩きつけていくイントロからクランチーなリフで突き進むアップテンポの1から、吐き捨てヴォーカルのスラッシュメタルをやってのけるアルバムは、キレのあるリフで突っ走るファストチューンの2、タイトなリフが唸りを上げる緩急の強い突進ナンバーの3、メランコリックなインストナンバーの4を経て、荒々しいリフで突っ走る怒涛のスラッシュパートと哀愁インストパートとのコントラストも強いダイナミックな5、ダークなイントロから一転して突っ走る緩急の強い突撃ナンバーの6が収録されています。

 80年代のストックから初期のメタリカフォロワーを発掘してきたのかな?って言うサウンドが満載のアルバムは、どっかで聴いたような展開を見せていくスラッシュメタルを構築しています。当時だったらパクってる!って盛大に炎上しそうですが、今となっては元ネタの状態も微妙なので歓迎されると言う…'`,、(´∀`) '`,、そんなわけで、現時点ではオリジナリティとかほとんど無いですが、若さと勢いがまぶしい期待の新星でした。
同系統アルバム
VIOLENCE PREVAILS/CHEMICIDE
TRUST BETRAYAL/ARCHED FIRE
72 SEASONS/METALLICA

4/5

BLOOD DYNASTY/ARCH ENEMY

ブラッド・ダイナスティ/アーチ・エネミー

TROOPER ENTERTAINMENT QATE-10150 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 スウェーデン出身のバンドの12枚目のアルバムです。ジェフ・ルーミスが脱退し、ギタリストに元アルマゲドンのジョーイ・コンセプシオンが新たに加入しています。

 荘厳なイントロから凶暴なリフで突進していく無理矢理展開のブルータルな1から、メロディと緩急の効いたダイナミックなサウンドを展開していくアルバムは、ソリッドなリフを刻んでいく2ではエモーショナルなクリーンヴォーカルとグロウルが交錯するダイナミズムを高めていくミッドテンポのナンバー、タイトなリフを叩きつけてい圧の強いくアグレッシヴで展開の大きいミッド〜アップテンポの3、シュレッドリフを刻みながら抒情メロディが紡がれる緊張感のあるミッドテンポの4、スピード感高まるイントロからソリッドなリフで進む緩急の強いダイナミックなナンバーの5、メランコリックなメロディが広がるインストナンバーの6を経て、抒情メロディで進むエモーショナルでタイトなミッドテンポの7、ドライヴするメタルリフで突っ走る正統派メタル風味のファストナンバーの8、全編フランス語&クリーンヴォーカルで歌い上げるフランス産バンドのブラスフェムのカバーの9、タイトなリフで凶暴パートとハロウィンみたいなパートを行き来するミッドテンポの10、泣きのメロディのイントロから一気に突っ走っていく突撃ファストチューンの11、ボーナストラックには、ソリッドなリフで進むパワフルでタイトなミッドテンポの12、壮大なイントロからシュレッドリフで進む威圧的で加速感の強い13、デスのカバーの14が収録されています。

 バンド史上最もバラエティに富んだ楽曲を揃えたアルバムは、クリーンヴォーカルのみのスタイルを導入したりなど、暗黙の了解だった制約を取り払って、自由な感覚で音楽性を広げていきます。メンバーのルーツに近いバンドのスタイルを見せながら、バンドらしいサウンドに仕上げており、今まで宝の持ち腐れだったクリーンヴォーカルも増やして鮮やかな楽曲を作り出していきます。これまでとは趣が異なる楽曲が増えており、挑戦的なアルバムになっていますが、ヴォーカルの能力を活用しようとする意図には好感触な一枚でした。
同系統アルバム
CROWN OF THORNS/THE CROWN
SPECTRUMS/DUSK
WAKING OUR ANCIENT MEMORIES/UNBORN PROPHECY

3/31

PLAGUE OF RATS/BRAINSTORM [IMPORT]

プレイグ・オブ・ラッツ/ブレインストーム

REIGNING PHOENIX MUSIC RPM1.0166 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 ドイツ産パワーメタルバンドの14枚目のアルバムです。オン・ソーンズ・アイ・レイなどでも活動していたジム・ラムセスが新たなベーシストとして加入しています。

 SEを組み込んだ静かなイントロダクションからソリッドなギターリフを叩きつけていくアグレッシヴでエモーショナルなアップテンポのファストチューンの1から、ヘヴィリフで進むエスニックでエピックなムードも残るソリッドなミッドテンポの2、タイトなリフと印象的なコーラスで突き進むアップテンポのパワーメタリックな3、エスニックなイントロからタフなリフを繰り出していく4はエモーショナルでダイナミックなミッドテンポのナンバー。リーヴス・アイズのエリナ・シーララがゲストで参加するエモーショナルでタイトなミッドテンポの5、ムードを一転してパワフルに突っ走るダイナミックで攻撃的なファストチューンの6、アトロシティ、リーヴス・アイズのアレクサンダー・クルルがグロウルで参加する7はタイトなリフとアグレッションが交錯するエッジの効いたミッドテンポのナンバー。ソリッドなリフに乗せた煽情的な情念高まるミッドテンポの8、抒情性が高まるメロディが迫るパワフルなコーラスと煽情性の強いミッドテンポの9、細かいリフで進んでいくエモーショナルでタイトなミッドテンポの10が収録されています。

 前作からの方向性はそのままに不変のサウンドを展開していくアルバムは、女性ヴォーカルだったりグロウルだったりを盛り込んでいきますが、いつも通りです( ´∀`)このバンドに急な変化とか望んでいるファンとかあんまり居なさそうだし、こうゆうのでイイんだよ、って言うかこれがいいです。フレーズの使い回しも少し気になりますが、アンディ B. フランクが元気に歌っていれば大体オッケー。マンネリ脱却のために次回作はコンセプトアルバムとかにしてみるのはどうでしょうか。
同系統アルバム
METAL GODS/DREAM EVIL
STAND UNITED/FIREWIND
MYCELIUM/MANTICORA

THE SCREAMING OF THE VALKYRIES/CRADLE OF FILTH

ザ・スクリーミング・オブ・ザ・ヴァルキリーズ/クレイドル・オブ・フィルス

WARD RECORDS GQCS-91578 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 英国産ブラックメタルバンドの14枚目のアルバムです。ギタリストに元ÆTHER REALMのドニー・バーベイジ、さらに女性ヴォーカル兼キーボードが交代しています。

 不穏な空気が充満するイントロから激しいリフが襲い掛かる緩急も強いスリリングなスピードナンバーの1から、ヒステリックなヴォーカルと重厚なコーラスが交錯する劇的サウンドが展開されるアルバムは、ミステリアスなイントロからソリッドなリフを刻んでいく起伏の大きい劇的ナンバーの2、激しいイントロからの3は湿ったメロディで進むダイナミックな展開を見せるスリリングなナンバー、メランコリックな導入部から女性コーラスも加わってドラマティックに展開していく4、激しいビートのイントロからドライヴしていくタイトなミッド〜アップテンポの5でも女性ヴォーカルが加わってアクセントを付けていきます。ダークなイントロから静かなパートを経て緊迫感を高めていくダイナミックな展開の6、湿ったメロディが広がるミステリアスでリリックなパートからシアトリカルに展開していくミッドテンポの7、威嚇的に進むヘヴィパートから加速していくファストパートを行き来する緩急の強い展開の8、重厚なイントロから凶暴に突進していくパートとシアトリカルなパートが交錯するドラマティックな9が収録されています。

 妖しげな耽美感と露悪的な空気感が健在な彼ららしいサウンドが展開されていく、いつも通りの仕上がりのアルバムは、聴き手の期待を裏切らないジェットコースターみたいな起伏の大きい楽曲を揃えています。特段新しい要素は見当たりませんが、独自の世界観とスタイルを徹底的に追求したサウンドには安心感さえ覚えます。曲の密度が高すぎる事が長所でもあり短所でもありますが、聴き手を音の本流で押し流していく強力な一枚です。
同系統アルバム
ERZDÄMON/MYSTIC CIRCLE
WARLOCKS GRIM & WITHERED HAGS/HELLRIPPER
WHAT IS DEATH?/UNHOLY ORPHEUS

HERE BE DRAGONS/TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA

ヒア・ビー・ドラゴンズ/トビアス・サメッツ・アヴァンタジア

MARQUEE MICP-11950 [☆☆☆☆] >>>>>BUY...?

 ドイツ出身アーティストによるプロジェクトの10枚目のアルバムです。

 明るいムードのシアトリカルなミッドテンポのロックナンバーの1から、元クイーンズライクのジェフ・テイトが参加するエモーショナルでドラマティックなミッドテンポの2、マイケル・キスクが伸びやかな歌唱を披露するキャッチーでパワフルなスピードナンバーの3、キャメロットのトミー・カレヴィックが艶めかしいヴォーカルを聴かせる抒情メロディで進むキャッチーなミッドテンポの4、プリティ・メイズのロニー・アトキンスが参加したドライヴ感の強いアップテンポのスピードナンバーの5、マグナムのボブ・カトレイが優雅なヴォーカルを見せるシンフォニックでドラマティックな6、緩急の効いたリフで突っ走るテンション上がるアップテンポのスピードナンバーの7、セヴン・スパイアーズのエイドリアン・カワンが参加するドラマティックなエピックメタルナンバーの8、抒情メロディで突き進む飛翔感の強まるスピードナンバーの9にはH.E.A.Tのケニー・レクレモが参加。コンセプションのロイ・カーンが参加する抒情性の高まるメロディアスなイントロから壮大に展開していくシンフォニックな10が収録されています。

 豪華ゲストヴォーカルによるメタルオペラのコンセプトは今作でも充分貫かれており、鮮やかなメロディックメタルが広がっていきます。全体的なサウンドはポップ感が強まっていますが、メタリックなスピードナンバーも揃えられており、ファンタジックだったりスリリングだったりするスタイルを見せていきます。それにしても、アヴァンタジアのアルバム枚数がエドガイを超えるのも時間の問題か…(´・ω・`)
同系統アルバム
THE WONDERS STILL AWAITING/XANDRIA
CELESTIAL VISION/MYSTFALL
LIFE IS BUT A DREAM.../AVENGED SEVENFOLD